寄木で和柄な木の指輪 kigokoro.
初めまして。
長野県大町市で木の指輪(ベントウッドリング)の製作・販売を行なっているkigokoro.の小林です。
■木心:木理を考え、どの部位をどの用途に使うかを考える
□気心:関わってくれる方々と、気心の知れた仲になりたい
■切心:心を切り取って作品に込めたい
3つの「kigokoro」を今までも、これからも持ち続けたいという想いを込めた
完全受注生産・オールハンドメイドによる個人作家です。
ベントウッドリングは0.2mm~0.5mmほどの突板(つきいた)と呼ばれる木材を丸めて重ねる、
日本の伝統工芸である「曲げわっぱ」とよく似た製法の木の指輪です。
ヨーロッパではそれなりに浸透している作り方で、ラインストーンを入れたり金属を挟んだり、
レジンと合わせたりと多様な作品を見ることが出来ますが、日本ではまだまだ認知されているとは
言い難いのが実情です。
kigokoro.では
■日本の伝統技術である「寄木」
□日本の伝統柄である「和柄」
日本ならではの2つの要素をモチーフとした世界で唯一の作風を追求しています。
世界への発信を通じて、日本国内への認知を伸ばしたい。
昨今はアニメの影響もあり追い風となっていますが、日本の文化というのは国内よりも海外での評価の方が圧倒的に大きいです。人口や分母の違いと言ってしまえばそれまでかも知れませんが、それだけ世界に認められるものを
母国人があまり認知していないというのはどうしても寂しいものがあります。
このプロジェクトそのものと、後述するウェブサイトの構築、海外イベントへの参加を通して
「日本人にこそ使って欲しい」というのが個人の想いです。
いつだって、自分にとっての「正解」を見つけてきた。
指輪作り、延いては木工において自分には師匠と呼べる存在が居ません。下地となる知識は動画投稿サイト等を通して得ますが、その通りに製作して成功した記憶がほとんどありません。
SNSに関しても最近は自分で分析が行える環境が整っているで、
投稿を論理的に伸ばすことに成功してきています。
「なにが、どう上手くいっていないのか」を常に観察し続けて試行錯誤を繰り返した結果、
このやり方を後押ししてくれる大きな出会いが2つ訪れました。
■ブログを武器にしたウェブサイト構築会社との出会い
□フランス パリで開催される「Japan Expo Paris」への出展のお誘い
Japan Expoは20年の歴史を持ち、東京ドーム3個分の広大な敷地に25万人の日本ファンを集める
日本のサブカルチャーと伝統文化の双方を発信するヨーロッパ最大のジャパンフェスです。
基本的に公募ではなくオファーからの出展となるため、どれだけ良いものを作ったとしても
出たいと言って出られる類のイベントではありません。
kigokoro.は2023年7月もしくは2024年7月のこのイベントへのオファーを頂いており、
何を置いても参加するつもりで準備を進めている最中です。
そうは言っても出展することが目的(ゴール)ではありません。
先にも書きましたが、その経験を日本へ持ち帰り、日本国内での認知度に繋げたいのです。
そのために強力な発信ツールとなるのが「ブログを武器にしたECサイト」です。
通常、ウェブサイト製作業者に依頼する上で個人には実現が難しい内容として
「SEO対策」と「デザイン性」が挙げられると思います。
要はどれだけお洒落で検索にヒットしやすいかという話ですが、
これはもう業者に丸投げで完成後にやることもほとんど無いというパターンが多いです。
しかし今回のプロジェクトで製作したいものは、そこに「ブログでの発信」を
追加した形式を取っていますので、最低限の効果は担保しつつも
こちらが頑張ればそれだけリターンが期待できるものです。
資金の使い道
今回のプロジェクトでご支援いただいた金額は、
全て上記ウェブサイトの製作に当てさせていただきます。
ファーストゴールの30万円はウェブサイト製作をスタートさせるために必要な金額です。
頂いたご支援によって+αでウェブサイトに盛り込むことができる要素が変わってきますので
ネクストゴールを60万円に設定します。
それ以上ご支援いただけた場合には、Japan Expo Parisへの参加費に当てさせていただきます。
リターンについて
¥2,000 : 指輪の木箱
¥3,000 : 単-hitoe- 雀茶
¥5,500 : 襲-kasane- 真朱(指輪の木箱 付き)
¥5,500 : 襲-kasane- 紫苑(指輪の木箱 付き)
¥7,500 : 華-hana- 両子持縞 濃鼠/灰桜(指輪の木箱 付き)
¥10,000 : 絢-aya- 矢絣【紫苑】(指輪の木箱 付き)
¥10,000 : 絢-aya- 矢絣【真朱】(指輪の木箱 付き)
¥13,000 : 絢-aya- 市松-蘭(指輪の木箱 付き)
全てのリターンに対し、お礼のメールと手書きのお手紙を付けさせていただきます。
実施スケジュール
2021年11月 クラウドファンディング実施、リターン製作開始
2021年12月 クラウドファンディング終了、リターン返礼開始
2022年1月 ウェブサイト製作開始(同2月 完成予定)
〜2022年3月 リターン返礼
応援のメッセージをいただきました!
素敵な言葉の数々に胸が詰まります…ありがとうございます!!
近場のコーヒ屋さん 様
28歳
仕事として人前に出るとき
必ずkigokoro.さんのゆびわをしています。
手元を見られる仕事でもあるので
素敵な指輪ですね!と話題作りにも最適です。
ゆき 様
20代
初めてkigokoro.さんの指輪を見た時、
なんて素敵なの…!とときめいて、すぐ購入を決めました。
仕事前に指輪をつけると、気持ちのスイッチが入ります。
愛用しています!
コンドウサキ 様
20代後半
服装に合わせて選んで使わせて頂いているのですが、
ふと手元が視界に入った時ゆびわが目に入ると嬉しくなります。
繊細でありながらどこか温かみを感じる作品は、
思いを込めて丁寧に作られているのだろうなと感じ
大切に使わせて頂いています。
なべけんた 様
30代
普段金属などのアクセサリーは存在感が気になって全くつけないのですが、
kigokoro.さんの指輪は軽やかで、つけていることを忘れてしまうくらい
全く気にならないつけごこちです。
これも木の温もりならではなのかな?と思います。
森 有紗 様
30代
主に和装にあわせて身につけています。
繊細に細工されていながら、ゆびわ自体は堅牢で軽く、
日常的に着けることが出来て気に入っています。
最後に
指輪の活動を始めて1年11カ月になりました。
3年目を迎えるにあたって様々なご縁をいただき、自分でも想像出来なかったステージへ
進めるきっかけを掴めるところまで成長させていただきました。
ここからもう一歩、大きな一歩を踏み出すために皆様のお力を貸していただきたく思います。
このようなご時世で 冗談では済まない打撃を、私を含め多くの方が受けています。
無理のない範囲でのご支援、応援のメッセージやシェアも大きな力になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
1カ月ほどの短い期間ですが、応援よろしくお願いします!
寄木で和柄な木のゆびわ
kigokoro.
小林 祥大
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るプロジェクトプロセス 全完了のお知らせ
2022/05/21 20:20大変ご無沙汰しております。kigokoro.の小林でございます。先日、当プロジェクトにてご支援いただいた指輪の発送が全て完了いたしました。1月中に完了する計画を立てたにも関わらず最終的に半年かかってしまい、お待たせした皆様には大変申し訳なく思います。ご支援いただいたお金で製作した公式ウェブサイトは2月頭に完成し、4月1日より稼働を開始しております。https://official-kigokoro.com/ブログにて、ご支援いただいた指輪の製作工程に関しても個人情報を伏せさせていただいた上で投稿させていただきますのでお楽しみにしていただけますと幸いです。さて、少し個人的な話をしましょう。12月から2月の半ばまでは、日中は本業の仕事へ出向き18時頃帰宅し、食事と入浴と簡単な家事を済ませ2時間ほど仮眠ののち、22時頃から3時頃まで製作をしてから1〜2時間事務仕事、その後時間があれば3時間ほど睡眠して本業へ向かうという生活をしていました。土日は可能な限りフルに使って梱包と発送準備をし、日曜の夕方に発送という文字に起こすと人間を辞めたかのようなスケジュールで動いていました。よくクラファン完走者の話で「発送がキツイ。2度とやりたくない」という話を耳にします。正直なところ、前半部分については完全に同意です。kigokoro.の梱包は、指輪の木箱付きの指輪をご支援いただいた方々はご存知の通り内枠と上底を自作しています。組み立て式の箱を2個使い、2個目をカットして内枠を作り 端材で内枠からの飛び出しが等しくなるように上底を製作しているのです。この上にお礼のお手紙を入れ、必要であれば包装を施して発送という形式ですが…これがひとつ梱包するのに30分以上掛かります。指輪を作るのは楽しくて仕方がないので良いのですが、梱包はしんどかったのが本音です。今でも梱包をしたくなくて後回しにしてしまう癖がついてしまいました。このことから、梱包の見直しを検討するようになりました。具体的にはまだお話しませんが、この自分でデザインした梱包を活かしてより高級感がありお洒落で購入欲を満たせる外観のものを外注する予定です。すでに雰囲気は決めてありますので、ウェブサイトでの後報をお待ちください。話を戻します。「発送がキツイ。2度とやりたくない」これの後半部分についてです。今のところ予定はないですが、募集期間から今までずっととても楽しかったです!!思いも掛けない方からご支援をいただいたり、暖かい言葉に励まされたりあんなスケジュールでの製作も もともと指輪が作りたくて始めたプロジェクトだったので、睡眠時間がなくてもめちゃくちゃ元気でした。多分 誰にでもできる体験ではなく、人間としても作り手としても大きな成長をさせていただきました。無理をしたつもりは、なのでありません。しかし無茶はしていたのかも知れません。今現在 半年ぶりにバックオーダーが1件もない、kigokoro.としてのお仕事がないただの小林祥大として在れる時間を大切にします。どうせまたすぐ走り始めます。その時はどうかまた、暖かく見守っていただけますととても光栄に思います。この度はご支援いただき、誠に有難うございます。またのご縁があります事を、心よりお待ちしております。寄木で和柄な木のゆびわkigokoro.小林 祥大 もっと見る
指輪の木箱 単体でご支援いただいた方へ
2021/12/25 21:17お久しぶりです。kigokoro.です。本日、指輪の木箱(¥2,000)を単体でご支援いただいた方へのリターン発送が完了致しました。製作自体は工場での量産品ですが、僕自身が使い勝手を考慮して形状・サイズ・機能面のデザインをし、納品後に一つひとつ手作業で「kigokoro.」の焼印を入れたオリジナルのものですので木理と同様に同じものがふたつとない一点ものに仕上がっております。ロゴの縁部分が乾燥によって白くなってしまいましたら、植物性の油(オリーブ等)をしっかりと塗り込んであげれば復活します。ゆびわの製作も着々と進んでおります。明日にはご支援いただいた順番で6件を発送予定です。Instagramのストーリーにて、木工あがり時と完成時の写真を投稿またハイライトに纏めておりますので、ご覧いただけますと光栄です!(発送時に製作レポートとして共有もします)https://www.instagram.com/kigokoro_akki/新作の情報や今後の動きについて、Instagramでの発信が最速ですので是非ともこちら、フォローしていただけると泣いて喜びます。なんとも写真の無い簡素な活動報告となってしまい、申し訳ございません。クリスマスの年末も関係なく楽しく製作させていただきます! もっと見る
残り5日を切りまして。ゆびわに込めた想い
2021/11/25 12:00早いものでプロジェクトの残り期間も5日を切りました。キックオフの翌日から近所の美術館で始まった「信州池田クラフト展」へ参加し出られる土日は全て顔を出させていただいており、11月20日には地元紙 信濃毎日新聞の折り込みである「MGプレス」に掲載していただいたこともあり非常に忙しくさせていただいております。メッセージへの返信もままならず、大変心苦しく思っておりますがkigokoro.の2周年記念日である12月12日のイベント出店を最後に今年の残りは全力で製作にあたらせていただきます!さて、前回の活動報告で「50%を突破したら矢絣柄について書きたい」とお話ししました。今、どうです?63%...うん、やっちゃった。40%台から、朝起きたら59%だったんです...というわけで矢絣のお話し。「矢絣」(やがすり)は矢羽絣(やばねがすり)とも呼ばれ、矢尻の羽根の部分を象った伝統的な和柄です。大正ロマンな学徒さんがこの矢絣の着物に袴とブーツを合わせた姿がイメージしやすい方が多いのではないかと思います。「はいからさんが通る」のアレですね。現代ではあまり見なくなってしまいましたが、大学の卒業式や成人式でも定番の柄でした。その理由は柄に込められた意味にあります。「飛んでいった矢は戻って来ない」出戻らない事から、こういった成長を祝う節目の柄として特に女性に贈られた柄だそうです。対して男性はどうでしょう。男性が戻って来ないとはどういうパターンだと思いますか?ややセンシティブな話題ですので控えめに言うと、「戦争」です。よって男性がこの柄を身に付けるのは縁起が悪いと言われておりました。しかしですよ。時は令和。日本は「平和主義」を掲げる国家となりました。そんな時代に敢えて男性がこの矢絣柄を身に付けると言うのもアンチテーゼが効いていて非常に面白いと思います!さて、kigokoro.にはリターンにも出している2色の矢絣があります。■絢-aya- 矢絣【真朱】□絢-aya- 矢絣【紫苑】です。厳密にはもう一つ絢-aya- 矢絣【菱】ってのもあるんですがそれはこことは別のお話で。この2色はまぁ、言ってしまえば矢絣柄の定番の配色ですが、kigokoro.の最高位グレード絢-aya-の指輪には和柄の持つ本来の意味の他に、僕自身が込めた願いのようなものが存在します。絢-aya- 矢絣【真朱】「真朱」(まそほ)とは、「混じり気のない、純度が高く自然のままの朱」を表す日本の伝統色の名称です。画像の赤い部分ですね。人工的な顔料を加えて発色を発色を良くした物を「銀朱」(ぎんしゅ)と呼び、区別していたことから特別なものであったことが窺えます。矢絣と真朱 この2つの意味を重ねてkigokoro.では「自然体のままで、自分の信じる道を真っ直ぐに歩いていって欲しい」という願いを込めました。天真爛漫で感情豊かなイメージですね。絢-aya- 矢絣【紫苑】「紫苑」(しおん)は秋に可憐な花を咲かせ、古くから愛されてきたキク科の花の名前に由来する日本の伝統色の名称です。画像の紫色の部分です。また、紫は古来より最も高貴な色とされ、憧れや敬意の対象として扱われてきました。矢絣と紫苑 この2つの意味を重ねてkigokoro.では「自分の道を可憐に、優雅に歩いていって欲しい」という願いを込めました。思慮深く、聡明で気高いイメージです。ちなみにそれぞれの赤くない部分、紫でない部分に使用している木材はkigokoro.では「灰桜」(はいざくら)という日本の伝統色の名称で呼んでいます。実際の伝統色の色味はもっとピンク色なんですが、光を受けてキラキラと斑点が輝く様が散っていく桜の花びらのように見えたことから採用した名称です。ただ白いだけの木材ではなくてこちらを選んだことで■木材らしさ□立体的な美しさが加味された大人気のデザインとなりました。いかがでしたでしょうか。日本の柄にはまだまだ様々な種類があり、それぞれにきちんとした由来・意味が込められています。今回のプロジェクトで作成するウェブサイトはブログを主軸にしたデザインですのでこういったお話をどんどんしていきたいと考えています。あとこの指輪の作り方とかね。(真似して出来る保証はしませんが)興味がありましたらもう一押し、最後の欲を満たしてください!!製作・梱包でへろへろになりながらも(楽しいですよ?)頑張って書いたのでこの記事もシェアして貰えたら泣いて喜びます! もっと見る
コメント
もっと見る