はじめに・ご挨拶
こんにちは。宙と廷(そらとにわ)の清水早苗と申します。
頑張ってきた人が「ほっ」と安らげる場所でありたい。
私自身がここでは心からくつろげる場所だから。
家族みんなでおばあちゃん家に帰ってきたように自由に過ごしてほしい。
この家はそんな家だったから。
7月の日曜日、畑仕事の後この井戸水を飲んだ時、
あーっおいしい!!そう感じました。
秋の夕暮れ、満点の星空を見たとき「露天風呂」を作りたいと思いました。
おいしい水で露天風呂。
きっと心も体もうれしいはず。
宙と廷 (Google Map)
星を見上げたのは何年ぶりだろう
とにかく片付けなくては!
10月の夕方、築120年の古民家を毎日10分でも時間を作っては片付けていました。地域商品開発の成果を発表する「バイヤー試食会」が2週間後に迫っていました。
無我夢中で作業していると思いがけないことがあります。直径が80cm もあるスズメバチの巣が出てきたときは思わず叫びました。ネズミの死骸をぬいぐるみと間違えて素手で触ってしまったり・・・数えればきりがありません。
外に出たときはすっかり日がくれていました。
急いで広島に帰らなくちゃ!
空がとても明るい・・・。東の山に月が登る瞬間でした。西には夕焼けに宵の金星が輝いています。久しぶりに空を見上げました。しばらくじっと。車を走らせる頃には真っ暗。月が車を誘導してくれました。この空を眺めていたい。そんな時間がほしい。
改修と片付けが終わりひとまずバイヤー試食会ができるよう整いました。
湯来町のカフェ経営から12年
グラフィックデザイナーとして働いて35年。デザインしたものを責任持って販売したいと、こだわり地産物販売店「銘撰商店おそら」を広島市内に始めたのが13年前。佐伯区湯来町に琵琶湖の固有種「ほんもろこ」の養殖を田んぼで始め、現地にカフェを作って10年。この佐伯区湯来町の事業をすべて東北大震災後の福島県から移住してきた2人に譲渡して11年経ちました。
カフェは使われなくなった小さな屯所
空き家の改装や地域の古いものを生かしながら使うことや、土に触れ自ら生産加工し販売すること、カフェや店舗経営。様々な難局にぶつかってもいつも誰かに背中を押してもらっていたように思います。
今も大切な湯来町の人々、改修を請け負ってくださった工務店さん、受け継いでくれた2人。
そして家族。
家族で過ごす大切な時間
「宙と廷」は一日一組だけのお宿です。
家族との時間がないと感じる方にこそお泊まりいただきたい宿です。
日頃慌ただしくて子供の成長にちゃんと向き合えないというお父さん。
ワンオペ育児と仕事で疲れたお母さん。
子供たちや孫が遠方のためなかなか会えないおばあちゃんやおじいちゃん。
みんなで作るピザやBBQには畑の野菜を好きなだけ使ってください。
虫もいます。夏の夜はほぼ毎日虫を食べにヤモリが窓に張り付きます。
でも、クーラーのいらない夏。朝靄にキラキラ輝く草木を見たときの感動。
見上げれば手が届くくらい近い星空。
家の中でも外でも好きなだけ走り回っても大丈夫。
何もしなくても贅沢を感じていただけるのは時間が全部自分のものだから。
子どもたちに残したい100年歴史を見てきた家々
5年前、地域活性や商品開発のコンサルタントとして広島県央商工会とご縁をいただきました。地域の任意組織「心のふるさと県央協議会」のロゴマーク作成をさせていただいたことをきっかけに、東広島市豊栄町、福富町、河内町を知ることになりました。地域全体をご案内いただき、まず感じたのは空が広いこと。日照時間が長いと冬でも活動できる。農業が栄える所以。地域を守り存続させることに一生懸命な人々との出会いから、商工会事業で地域イベント「セントルマルシェ」の立ち上げに着手することになり、ますます深く豊栄町に入って行きました。その中で築100年以上の豪農の屋敷が数多く現存することに気がつきました。低い山に囲まれ、大きな河川が少ない賀茂大地だから土砂災害も少ない。今はこんな家を作ろうと思っても造ることが出来ない。残すこと自体エネルギーもお金も必要です。この素晴らしい家々を繋げていくために何をすべきか。
トムミルクファームでのセントルマルシェの様子
マルシェの企画運営とともに商品開発や体験観光事業も展開され地域商社が生まれました。私もその一員になり空き家の活用や再生に加わることになりました。
この家は毛利さんという家でした。
改修から1年目の夏。お墓参りに帰ってきた下関へ嫁がれた娘さんとお孫さんが来られました。
「大好きだったおばあちゃんの家に2度と来られることはないと思っていたけど、また来れる日が来るなんて・・・。」うれしくて泣き出されました。
空き家を再生することでこんな風に繋がることができる。
それから次の夏、娘さんが、秋にはお孫さんが親戚と一緒に泊まられました。
家族の時間をまた過ごすことができる場所
おばあちゃん家で過ごした時間はいつも温かかった
そんな場所を作りたい。
毛利邸は花木の栽培を生業とする家でしたから、数多くの農作業道具がありました。
ここに週末暮らすようになり2年。お試し宿泊をいただいたり自分たちが生活する中、星を見ながらお風呂に入れたらどんなに素晴らしいだろう・・・。地域には入浴施設がない。泊まって露天風呂に入って明日の予定は星の数・・・ワクワクしながら床に就く・・・。きっと喜んでいただける。思いはどんどん膨らみます。
周辺に山がないことで視界は160度
田んぼの真ん中だともっと空は開けている
ただただ、飲んで美味しい井戸水を沸かして入浴する。
その場所が田んぼの中。
星がとにかく見える場所。
掛け流しでも、湯量無限でもないし、温泉としては申請できないけれど。
このプロジェクトで実現したいこと
近隣に同じタイプの古民家が3軒あります。
ひとつはモノづくりの集まる場所とレストラン。
食と音楽を楽しむ体験の場所。
そして宙と廷。
人が集い仕事が生まれる場、
子どもも大人も笑顔が生まれるコミュニケーションの場、
思い出を深く刻む場。
その地域の中での役割と人の動きを想定しながら考えています。
ここを拠点にこの素敵な場所を回遊していただければと考えています。
私たちの地域のご紹介
国道375号幹線道路沿いの町
東広島市豊栄町乃美。賀茂大地に広がる国道375号添いの町です。375号は西国街道が栄えた時代、呉から島根県大田町まで人や物資を運ん部交通の要。隣の集落、清武には多くの宿があり、乃美では「乃美の市」が開かれ大変賑やかだったそうです。乃美は毛利元就の側室「乃美大方」のふるさとでもあり地域センターには伝承館もあります。
養蚕や綿花で豪農が生まれた
賀茂大地は降水量が少なく沼田(ぬた)川添いは有数の穀倉地帯でしたが、川から遠い地域では溜め池が数多く作られました。江戸後期から明治時代にかけては、農家の副業として綿花の栽培と養蚕が盛んになり、尾道から北前舟で関西や東北にまで運ばれました。稲作と養蚕や綿花栽培で豪農が生まれました。特に西国街道(今の国道375号)沿いには今でも大きな農家の家が点在します。
3つの川への分水嶺
農家は飲み水に苦労はしていなかったようです。というのもここは日本海へ流れる江の川水系、瀬戸内海へ流れる沼田川水系や太田川水系3つの分水嶺があります。今も水道を引いた家はなく、井戸水で生活しています。賀茂大地は地下に豊かな水脈を抱いています。一つの小さな町に3つの分水嶺があることは本当に希少なことなのです。
災害が少なく点在する古民家
山々は遠くから豊栄町を囲み、空は丸く拓けています。大きな川もなく山々は遠いために、水害や土砂災害が少ない町。また農業地帯であり第二次世界大戦でも空襲を受けることもなく、豊栄周辺の家は建て替えることなく百数十年前と同じ佇まいで私たちを迎えてくれるます。
これまでの活動とプロジェクトを立ち上げた背景
現地マルシェとして実施している「セントルマルシェ 」。そこから派生して合同会社CONTACTを設立したのが2020年。私はこの地域に根を下ろそうと移住しました。農泊施設として地域の農業者と共に商品開発や販路開拓を行なってきました。マルシェも認知され始め訪問者や、宿泊のお問い合わせも増加しました。同時に、ただ移住者に委ねるのではなく、組織で地域ビジョンを明確にし、産業が生まれる仕組みを考えながら、古民家の活用を進める必要が出てきたのです。
宙と廷はいわば活用のイメージリーダーなのです。
ワークショップや展示会、宿泊をさらに満足度を高めるためにも付加価値として露天風呂は重要だと考えます。また近隣の古民家再生の折には露天風呂を設置し、さらに宿泊施設を拡充し10年後には昔の「乃美の市」を復活させたいと願っています。
このプロジェクトの後に
宿泊ならではの体験や学びのメニューの充実を
図ってまいります。
(例)
●着付けをマスター、2日間みっちりコース!
着付けと着物にまつわる文化を学ぶ
着物で西条酒蔵通り散策
●麹の達人になる、味噌と甘酒作り
1月〜2月に仕込んで宙と廷で熟成させ半年後にお渡し
●女性のための哲学入門
地酒をいただきながら人生の「なぜ」に向き合いましょう
●ハーブを極める 初級〜上級(6ヶ月コース)
地元ハーブ農家がレクチャーする使い方講座
・料理コース・インテリアコース
●子どもと良いヨガ、ピザづくり
お子さまと一緒に楽しくヨガ体験と
自分で作って焼いて食べるピザづくり
●星と焚き火とウイスキー
焚き火のそばで星のお話を聞きながら
年代物のウイスキーをチビチビ・・・。
●焚き火カフェ
焚き火で作る本格チャイやスイーツメニュー
ちょっと変わったキャンプメニューを求める方へ
●りんご狩り&オリジナルジャム作り
りんご狩りのリンゴを使ってマイジャム作り。
オリジナルの絵柄や写真でラベルを作って仕上げます。
ぶどう、ブルーベリーなどでも可能。
・結婚式の前日、リンゴ狩りをしてお二人でジャムづくり。
オリジナルの絵柄のラベルをデザイン、
出力して引き出物や花嫁さんからのプレゼントに。
ご家族や友人だけの小さな結婚式。
心のこもった贈り物に。
その他
●お泊まり記念日撮影会
●展覧会や個展会場として
●結婚式やパーティ
など・・・
資金の使い道・実施スケジュール
●2022年3月 井戸水水量調査 実施
●4月 真空管式太陽熱温水器、壺型浴槽設置など関係工事詳細見積
●5月 排水配管工事
●6月 真空管式太陽熱温水器設置
●7月 木工事
※工事は状況によって前後することがあります
●8月 試運転
●9月 クラウドファンディング支援者の方へご案内
●10月 受付開始
予算
●真空管式太陽熱温水器 設置工事費込み 400,000円
●左官工事(壺型浴槽,材料費含む)20人足 700,000円
●木工事(材料費含む)10人足 400,000円
●排水配管工事 500,000円
合計 2,000,000円
リターンのご紹介
●全てのリターンに毛利元就側室「乃美大方」ゆかりの本宮八幡神社でご祈祷した宙と廷「満点星空手ぬぐい」を提供いたします。試験や受験のお守りに。満点(満天)が取れますように・・・。リターンに宿泊がセットされている場合はぜひお持ちください。(素材:綿100%)
●30,000円以上(30000円A・B)のリターンに「古民家再生四方山話(地酒をいただきながら)」を提供いたします。30年間の様々な古民家再生に関する四方山話を酒どころ西条の地酒や地元のシードル、クラフトビール、ワインをお召し上がりいただきながらお伝えします。
日本酒 ひろしま観光ナビ
シードル・ビール Lavande 小石川観光リンゴ園
ワイン 菊田農園
●5000円・・・手ぬぐい
●10,000円・・・手ぬぐいと畑仕事参加(ピザorBBQのランチ)
●10,000円・・・宿泊にお越しいただけない方には・・・
手ぬぐいと宙と廷季節のお野菜(発送)
●20,000円・・・ご家族さま向けに(7月〜11月)
BBQ かピザづくり(庭の野菜収穫と手作りベーコン付)
9月から11月 栗拾い
●30,000円・・・A.宿泊券1枚+古民家再生四方山話(地酒をいただきながら)+手ぬぐい
●30,000円・・・B.宿泊券1枚+古民家再生四方山話(地酒をいただきながら)
+リンゴ園のジャム(お持ち帰り3個)とピザづくり+手ぬぐい
●30,000円・・・C.宿泊にお越しいただけない方には・・・
リンゴ園のジャム3個+宙と廷季節のお野菜(不定期2シーズン分)+手ぬぐい
ZOOMで星空をお届けします(11月中旬予定)。ご宿泊気分を味わっていただけ れば幸いです。
●50,000円・・・宿泊券2枚+古民家再生四方山話(地酒をいただきながら)+手ぬぐい2枚
●100,000円・・・宿泊券2枚+古民家再生四方山話(地酒をいただきながら)+手ぬぐい2枚
+季節のジャム3個と宙と廷季節のお野菜(不定期2シーズン分)
※宙と廷 季節のお野菜:リターンの時期を9月に設定しています。なす、トマト、ピーマンなど旬のお野菜をご用意いたします。天候などの気象状況により内容は変更する場合がございます。その際はSNSなどでお知らせいたします。
ジャム・・・東広島市豊栄町小石川観光りんご園で製造しているジャムです。
リンゴジャム表示
○名称:ジャム○原材料名:りんご(広島県産)、レモン果汁、グラニュー糖○原材料産地名:広島県東広島市豊栄町○内容量:140g○賞味期限:(製造日から半年の表記 商品下部に記載)○保存方法:直射日光を避け常温で保存してください○製造者:広島県東広島市豊栄町清武1373−1小石川観光りんご園 栄養成分(100g当り)エネルギー:108kcal、たんぱく質:0.17g、脂質:0.25g、炭水化物:28.3g、食塩相当量:0.0g○使用上の注意:開封後は10°C以下で保存してください。
最後に
景観も地域の財産。
放っておいたらどんなに素晴らしい家でも朽ちてしまいます。
そうならないよう「俯瞰」で地域全体を見ることが重要です。
露天風呂は地域の財産になり得るもの。
満天の星を眺めながらこの空は世界に繋がっていいる、
この星空をゆっくり眺めることができる平和と豊かさを感じてほしい。
ここで生活することを選び、
誇りを持って愛する場所として伝えてほしい。
いつかは私たちの子供たちに託していきたいのです。
100年先の私たちの子どもたちが
自信を持ってここで生きてくれることを願っています。
そのための魅力づくりにお力をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
宙と廷 (Google Map)
イベント・展示・体験時間 9:00〜18:00
予約 mail sorahonpo@gmail.com
電話(直通)09075908647
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る掲載いただきました!〜広島経済レポート〜
2022/01/20 00:001月20日号広島経済レポートに掲載いただきました。株式会社地域デザイン研究所は宙と廷の運営を行なっています。地域デザイン研究所は地域に根ざしたデザイン活動を軸にイベント企画運営、店舗VMDなどを30年間行ってきました。いわば集大成とも言える地域に根を張った取り組みです。合同会社CONTACTとともに人々が集う豊かに栄える町を目指して。CONTACTでもクラウドファンディングに挑戦しています。R375の豪農の古民家を再生し、200年前の綿花産業を復活させる!https://camp-fire.jp/projects/view/507200 もっと見る
宿泊観光体験ツアー〜体験宿泊のご家族〜
2022/01/18 17:01年明け初っ端のイベント、1月8日9日。「体験型セントルマルシェ 農・民泊モニターツアー」を実施しました。(主催:有限会社豊栄交通)地域内の様々な体験をしていただいた後に宿泊。そして翌日はとんど祭りにご参加いただきました。宙と廷には3歳のお子様とご夫婦。まだお正月の気分が残ってる時期なのでお食事メニューもちょっぴりそんな感じで。お子様には食べやすく小分けにしたり串に刺したり工夫しました。メニューは・入野きのこセンターで収穫体験された舞茸や地元きのこたっぷり豆乳鍋。・賀茂地鶏の塩麹グリル・ローストビーフ・旬のお造り・だし巻き卵・西条柿とジビエハム・黒豆・などなど・・・翌朝は・豊栄米のおむすび・自家製味噌の味噌汁・畑の白菜漬物何よりとにかく寒さ対策が一番!業務用ストーブと「飯場ストーブ」とも言われるトヨストーブ2台フル稼働。さらに洗面所やおトイレにも人感センサー付きの電気ストーブを設置。120年前はこんな暖房器具などない中、どうやって過ごしたのだろう・・・。ありがたい現代です。お客様からいただいた素敵な写真。パパとお子さまの2ショット。お醤油を受け取る可愛い手。好き嫌いがないお子さまと一緒に畑のブロッコリーを収穫しました。そうそう、昨年冬に仕込んだお味噌もいい出来!この日の夜はトムミルクファームで「星と焚き火と音楽と」。冬の星座を広島大学天文学研究会の学生さんの解説で観るという寒くて素敵なイベント。ホットワインで温まりました。次回は夏にもやりたいですね。翌日は伝統行事とんど祭りです。↓体験型セントルマルシェ モニターツアーのチラシ。昨年の12月に配布しました。様々な体験メニューが豊富な地域です。今回はそば打ち、木工体験、舞茸収穫、牧場体験など途中ご参加いただいた方や地元事業者さんと一緒にこれからの地域についてワークショップ形式でご意見をいただきました。職業体験や体験と食事のセットメニューなどアイデアがたくさん!これから春に向けて準備してまいります。楽しみにしてくださいね。 もっと見る
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