【福島大学×地域活性化】地域課題解決研究プロジェクト
〈アート×数学・科学×テクノロジー〉
創造力にあふれたラボをつくりたい!
はじめに・ご挨拶
はじめまして、代表の中田文憲(福島大学・人間発達文化学類・准教授)です。プログラミングやテクノロジーを駆使して、学生たちともっと楽しいことをやりたい!という思いから、福島大学の先生方と共にSTEAM教育のプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトメンバー
■ 初澤 敏生(人間発達文化学類・教授)
専門:経済地理学(地域産業論・地場産業論)、社会科教育学(地理教育・防災教育)
プロジェクトでの役割:地域での教育実践
■ 新井 浩(人間発達文化学類・教授)
専門:木彫彫刻、彫刻教材開発、環境造形研究
プロジェクトでの役割:デザイン思考・アート思考
■ 渡邊 晃一(人間発達文化学類・教授)
専門:絵画・現代美術(制作学、美術解剖学)
プロジェクトでの役割:芸術と科学の連携研究
■ 岡田 努(共生システム理工学類・教授)
専門:地域社会における科学教育、サイエンスコミュニケーション論
プロジェクトの研究協力者
※ 本プロジェクトは令和3年度 福島大学重点研究分野「foR-Fプロジェクト」として指定を受けた「福島型STEAM教育の開拓」プロジェクトの一環です。foR-Fプロジェクトは、福島県の地域課題の解決に必要な研究であるとともに、国策としても重要な研究など、特に地域・社会ニーズが高いと認知され、将来的に大学の価値を高める(大学の特色となる)ことが見込まれる研究プロジェクトで、研究の加速化が期待されています。詳しくは福島大学の以下のウェブサイトをご参照ください。
https://www.fukushima-u.ac.jp/news/2021/08/009456.html
〈応援者の声〉
福島大学のSTEAMプロジェクトを応援しています!
一人ひとりに隠れた創造性をひらき、共創(協奏)の喜びを広げていく、福島大学の活動を応援しています。一緒に多様ないのちが輝く共創社会を築いていきましょう!
中島 さち子
株式会社 steAm 代表取締役CEO / STEAM Sports Laboratory 取締役
大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサー「いのちを高める」
内閣府STEM Girls Ambassador・ジャズピアニスト・数学研究者
国際数学オリンピック金メダリスト
NY大学芸術学部ITP修士
このプロジェクトで実現したいこと
アートの発想とテクノロジーの力、数学の美しさを活かしてこの世界をもっと楽しくしたい。ワクワクするような創造力の発信地を作って、福島から世界を変えたい。
いま、世の中には便利で楽しいテクノロジーが次々と生まれています。3Dプリンタやレーザーカッターも普及しはじめ、VR技術も身近になりつつあります。プログラミングやセンサーを駆使したロボットも、誰でも手が届く手頃な題材になってきました。今まで限られた人しかできなかったことが、誰でもどんどん実現できる世の中になってきています。面白いものをもっとみんなで楽しんで、新しい発想で仕事や暮らしをもっと楽しくしたい、全ての人がテクノロジーの恩恵を受けてより良く生きられる世の中にしたい。
そのために実現したいことは、若い人たちを中心に、多くの人たちにテクノロジーの便利さや楽しさ、生き生きとした数学や科学の躍動感に触れてもらうこと、クリエイティブな発想で型にはまらない活動ができる環境を整えることです。すでに大学生とともに、プログラミングによる数学的な視覚表現、3Dプリンタによる芸術作品の制作などの活動を始めていますが、将来的にはVRの仮想空間での表現、ロボットによる身近な問題の解決、AIやセンサーを駆使した科学実験の新しい方法、音楽とテクノロジーのコラボレーションなど、どんどん面白いことを形にしたいと考えています。
このような活動を支えるため、大学生のみならず、小中高生など若い人たちを中心に様々な人が集まる研究所(ラボ)を設置し、充実させることを目ざします。コンピュータや3Dプリンタなどの機材を配備するだけでなく、様々な興味やアイデアを持った人々が気軽に集まるカフェのような環境をつくります。個性豊かな人々がラボを交差点として刺激を与え合い、チームを組み、楽しいアイデアをどんどん出す。新しい表現に挑戦したり、さまざまな課題を解決したりするために、あらゆるテクノロジーを活用する、そんな生き生きとした発想の発信地を思い描いています。
教育として捉えると、私たちが実現したいこのような姿は、一般にSTEAM教育と呼ばれるものに属します。科学技術の発展に重要な「STEM分野」(科学 Science、技術 Technology、工学 Engineering、数学 Mathematics)に、人間的な社会を作るために重要なアート(Arts)の発想を加えた分野横断的な学びです。内閣府は令和元年に策定した「AI戦略2019」において、超スマート社会(Society5.0)で求められる力と教育のあり方として、STEAM教育の必要性を指摘しています。
震災や原発事故を乗り越えたこの福島で、次世代を創るマインドと創造性を育みたい。テクノロジーを駆使して人々が輝く、生き生きとした社会の姿を創造し、発信したい。福島の地域のみなさまと力を合わせながら、福島の文化、環境、素材にテクノロジーの力を融合し、アートの発想と数学・テクノロジーの力で、ワクワクするような福島県の未来を創っていく、そんな福島型のSTEAM教育を開拓していきます。
時代が必要とする人材を育成します!
「2030年頃には、人間の仕事の約半数が、IT技術やAIに代替される」
オックスフォード大学の研究チームが2013年に発表した予想です。画像認証や言語処理などもどんどん実用化され、この予想は着実に現実化しつつあると言えそうです。ITやAIの技術が当たり前になってくるこれからの世の中で、人がやるべき仕事は創造的な仕事です。
知識や技能を身につけることも大切ですが、身につけたものをもとに様々な課題を実践的に解決したり、新しい価値を生み出したりする能力が必要です。様々な専門性をまたいで飛び回るような自由な発想、型にはまらず、失敗を繰り返しては新しいことに挑戦し続ける姿勢。これまでの教育ではなかなか育成できなかった、創造的な能力が、いままさに必要とされています。
日本のデジタル化は遅れていると言われますが、コロナ禍もきっかけとして、社会や教育が大きく転換しようとしていることを、多くの皆さんが実感しているのではないでしょうか。このプロジェクトを通して、福島大学は地域の先頭に立ち、教育の進むべき道を示していきます。これから、時代が必要とする人材を輩出します。そのために、地域の皆さん、この国の明るい未来を願う皆さん、私たちと対話してください。ご支援ください。皆さんが必要とする、これからの未来を創造する力を、福島の地から生み出していきます。
数学はこんなに美しく、こんなに楽しい!
数学の問題を解くことだけが数学じゃない。もっとクリエイティブでエキサイティングな数学をやりたい!そこではじめたのが、学生と共に「数学アート」を制作するプロジェクトです。
また、コロナ禍で活動を制限された学生たちの様子を目の当たりにしました。余儀なくされた遠隔講義で、新しくできるようになったことと、できなくなったことを様々に体験しました。それらを通して、教育はいま非常に大きな転換点を迎えていると、強く実感しています。
デジタル発想で新しい教育を根本から作る時がきている。テクノロジーの力で一人一人がもっと輝ける教育を実現し、アートの発想でもっと楽しい世界を築いていける、その思いが、このプロジェクトを立ち上げる原動力となりました。
これまでの活動
福島大学の学生たちと共に、プログラミングによるデジタルアートの作成(数学アートプロジェクト)や、3Dプリンタを用いた芸術作品制作の準備に取りかかっており、合計39名の大学生・大学院生が参加しています。チームワークや創造性を伸ばすためのワークショップを行ったり、プログラミングや3Dプリント技術を試行錯誤して学びながら、作品の制作を進めています。できあがった作品は今後、web上での公開や、大学内外での展示により、皆さんの目にお届けする予定です。
また、プロジェクト「福島型STEAM教育の開拓」では、地域の高校生のSTEAMの学びへの支援や、STEAM教育の教育法や教育効果に関する理論研究も進めています。活動を行う人々が集まる環境として、現在は福島大学内の教室を確保し、「STEAMラボ準備室」として運用を開始しました。これから機材を充実させていくところですが、今後は学生だけでなく様々な人が様々な学びを行い、交流する場所として整備する予定です。
〈数学アートプロジェクト 参加学生の声〉
プログラミングの基本を楽しく学ぶことができています。簡単なプログラミング言語を組み合わせて複雑な幾何学模様ができたときは非常に達成感を感じました。今後はさらに複雑なコードを使いこなし、周りがあっと驚くようなアート作品に挑戦していきたいと思います。(人間発達文化学類3年 Aさん)
資金の使い道
STEAMラボの整備・拡充のため、ご支援いただいた資金は、以下のような備品の購入に使わせていただきます。現在は準備室ですが、将来的にはもっと大きな場所を確保し、工房のようにクリエイティブで、カフェのように気軽で楽しい環境の実現を目指します。機材の整備もさることながら、「人々が快適に集まることができる環境作り」が大切と考えています。
・ 電子機器(タブレット・VRゴーグルなど)
・ 設備備品(机・椅子など)
・ 事務用品(ホワイトボード・文房具など)
・コロナ感染対策用品(消毒・パーティション・空気清浄機など)
なお、支援金の一部はCAMPFIRE手数料に使用されます。
リターンについて
ご寄付いただいた方にお礼状をお送りいたします。本プロジェクトへのご寄付は国立大学法人福島大学への寄付となり、福島大学が寄付金の受付及び領収証発行を行います。このプロジェクトへの寄付は寄付金控除の対象になります。
「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、国立大学法人福島大学が発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。領収書の発行時期は3月上旬予定です。
※領収証はCAMPFIREではなく福島大学が発行・郵送いたします。
実施スケジュール
2021年8月 プロジェクト開始
2021年9月 学生を対象とした活動への呼びかけ開始
2021年10月 STEAMラボ準備室 設置
2022年4月 より本格的なSTEAM教育の始動。教育プログラムのモデルの構築、教育効果の検証
2023年4月 福島大学の大学院改組に合わせ、大学院教育における本格的なプロジェクト学習の開始。また大学の基盤教育の開始。
2024年3月 foR-F プロジェクト終了・持続的な活動へ移行
2024年4月 本格的なラボの運用を開始し、大学教育や、地域の企業・学校への持続的な貢献を行っていきます。
最後に
若い人たちを中心に自由で創造性にあふれた楽しい環境をつくりたい。これからの社会をもっと楽しくするクリエイティブな発想の発信地を福島につくりたい。多くの人たちとともに新しい発想で、楽しいことをもっともっとやっていきたい。そうすれば、日本のデジタル化の遅れなんてあっという間に取り戻して、きらめくような未来が実現できると、本気で思っています。ぜひ、ご協力よろしくお願い申し上げます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る数学アートプロジェクトの中間報告動画ができました!
2021/12/21 10:16中間発表会 (11/17)までの段階で学生たちが制作した作品を動画にまとめました。プログラミングによるグラフィックス制作の基本を学びながら、Tinkering(いじくり回して修正する)課題や、自由作品に取り組んでいます。動画には音楽がありませんが、音楽が好きな学生などを巻き込みながら、どんどんクリエイティブな作品が作れるように、プロジェクトを進めていきたいと考えています! もっと見る
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