また問題が起きた。また。
絶賛いま渦中です。結論のない内容を長々とゴメンなさい。でも、この問題ですら、皆さんと共有したいなと思ったので、全てをさらけ出します。
またコイツ、バタバタしてるな、と思いながら、笑ってあげてください!^ ^
「ハナシがある。電話しよう。」
…嫌な予感がした。
バングラ現地パートナーから、連絡が来た。
いつもはテキストのやり取りがメインなのだが、その日は突如として「ハナシがある」ときたもんだから、本当に嫌な予感。
そして、その予感は、的中した。
否、
予感を超えて来た。
さすが、バングラデシュ。期待を裏切らないし、予感を超えて来る。サイコーだ。
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本題の前に補足説明をば。
「ハナシがある」という枕詞。結語は総じて、決まっている。
「休みます」、もしくは、「辞めます」だ。
仕事でも、プライベートでも、突如としてやってくるこの別れ。バングラデシュだけに限らず、カンボジアやミャンマー、ラオスでもそうだ、アジア各国で経験してきた突然の別れ、何度ココロに傷を負ったか。
普段は人懐っこい彼らも、去り際や別れ際はなんともクールなものだ。
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「休みます」もしくは「辞めます」、という予感。逃げちゃ駄目だ…逃げちゃ駄目だ…と自分を奮い立たせ、電話のコールを鳴らした。
((ちなみに。連絡をとっている現地パートナー(以下: パ)とは、banesh現地オフィス代表と呼ぶに久しい立ち位置の人物である。背中に刺繍があるでお馴染みのウチの看板商品「banesh Tシャツ」を一緒に生産してきた、まさに張本人だ。))
私「ハロー、アッサラーム アライクム(バングラ挨拶)!」
パ「ハロー、はるか。元気かい?」
私「元気よ。(…えいやー! 単刀直入に聴いてしまおう!) で、何? ハナシって。」
パ「うん、その件なんだけど…(なかなかハナシを切り出さない)」
私「(待つ)」
パ「(待つ)」
...
私「(シビレを切らして) で、何?」
パ「うん。オフィスを、閉めることに、決めたんだ。」
(…沈黙…)
私「…え?」
パ「オフィスを、閉めることに、決めたんだ。」
私「…ぇぇぇぇええええ?」
体調が悪くて暫く休みますとか、スタッフが辞めますとか、そんなんじゃないの? 何?
おおおオフィスを閉める??
オフィスを、閉める??? 閉める????
閉める????
幾多の修羅場を乗り越え、そんじょそこらのドッキリでは驚かない、でお馴染みのこの私でも、さすがに「ちょ待てよ!」と、キムタクが出た。
しっかり説明をすると。現地パートナー率いるオフィスは、banesh以外にも沢山の顧客様を抱えているのだが、その方面で問題があるそうで。そして、問題が発生したら頼る現地パートナーのパートナーが居るのだが、その2者間でも問題が山積していると。
ここ数ヶ月で、なんとかビジネスを継続するための方法手段を模索し実行して来たが、どうにもこうにも、時代の流れも相まって、なんとも好転しない、と。
そこで、苦渋の決断として、オフィスを閉める。そして、このオフィスとの繋がりも、猶予はあと3ヶ月だ、と。決めたんだよ、と。
…いや、急!!!!!
それはさすがに、キムタクも出る。
その日、私とパは、数時間に及ぶ会話をした。
色んな可能性を探った。どんな問題が起きているのか、問題解決の方法はないのか、何とか今のスタイルを継続できないか。現地パートナーのパートナーとの問題は何なのか、私が介入する余地はないか、オフィスを閉めるという選択肢が本当に最善なのか。
結論は、やはり、オフィスを閉める、だった。
今まで関わって来た取引先だったら、「ありがとう、さようなら」だったかも知れない。
でも、そうは出来ない。否、そうしたくない。
(これに関してはまた別の枠で書かせて頂きたいなと思うんだけど、、基本的に日本人の対人関係って相手を信じる尊敬することから始まるのに対して) バングラ人は、相手を信じないところから始まる。
そんなスタートなので、しっかりとした信頼関係を築くことは、決して容易ではない。でも、私とパは、結構な度合いで、信頼し合っている。
パは、そんな風には思っていないかも知れない。けど少なくとも、私はそう思っているし、実際問題、ウチのTシャツが今のクオリティーで完成したのも、彼への信頼と彼自身の献身の賜物である。
私とパは、何度も何度も何度も、ぶつかり、喧嘩し、罵り合い、議論し、相談し、、そして共感してきた。そんなパがオフィスを閉めるだなんて、ウチの商品を作らなくなるなんて。
させないよ???
と、いうことで。
パと話し合った結果、現段階の最適解として、パ個人に付いていく、というスタイルにしようと思っています。
要は。
今はまだ、これからパがどんな動きをするかが決まっていない。転職して他社のマネージャーになるかも知れない、独立して自分の会社を持つかも知れない。まだ決めかねているとのことだし、そこを焦らせても仕方ないので、その結論を待とうかと。それまでは、今まで通り、パと一緒に走っていく、ということにしようかと思います。
最後になりますが。
ひとつ確かなことは、今あるbanesh Tシャツが、同じメンバーで作られることは、今後もう、ない、ということです。
ちょっと寂しいな。
でも、全てを受け入れていきます。
良かったら、(結果的にこのメンバーで作る最後の作品となった) banesh Tシャツ、お手に取って、彼らに思いを馳せてみてください。
続編を、乞うご期待!!