ケニア南部からタンザニア北部に住むマサイ族。
赤色を基調としたマサイシュカという独自の布を羽織り、大地と野生動物と共存しながら生きる、誇り高き人々です。
今回、マサイシュカストールを作るにあたり、アンボセリ地域のマサイの人々に、なぜ赤いマサイシュカを着るようになったか理由を聞いてみると、
『ライオンなどの肉食動物から、家畜である牛やヤギを守るために『目立つ色』を着るようになった。
皆が同じ系統の赤色を着て遊牧をしていれば、たとえライオンでも、手ごわい彼らとは戦ってはいけないと理解するから』とのことでした。
※彼らの財産である家畜が肉食動物に殺された場合は、二度と近づかないように、住処を見つけてまで狩猟してきた。
マサイ族のマサイシュカは、サバンナの強い日差しや遊牧中の野営の寒さから身を守るだけではなく、百獣の王にもひるまず立ち向かうマサイ族の強さの象徴なんですね。
ケニアスタッフ トモ