【ご挨拶】
はじめまして。Innovation Discovery Japan(IDJ)オーガナイザーです。私たちは主にマサチューセッツ工科大学(MIT)大学院の日本人留学生有志によって構成されており、日本の技術を海外に発信し、新たなビジネスチャンスを広げるため、志を同じくする仲間が集まって活動しています。
【プロジェクトについて】
私たちの主な取り組みであるIDJは、日本の最新技術を知る海外の方が驚くほど少ないという私たちの危機感から生まれた、MIT学生のためのスタディツアーとして2017年に第1回を開催しました。(写真は第1回の様子です。)
第2回目となる今回は、2018年1月27日(土)〜2月3日(土)にMITの学生約30人が日本を訪問し、東京・名古屋・京都・大阪の研究機関・企業を訪問します。しかし、アルバイトをする暇もなく研究・勉強に勤しんでいる大学生・大学院生にとって今回の旅費・宿泊費は、非常に大きな負担になります。
1人でも多くの学生が、日本を訪れ、日本の技術を直接見ることができるよう、みなさまにご支援いただければと思っています。応援よろしくお願い致します。
【なぜ、"Innovation Discovery Japan"を行うのか】
日本には、人工知能、バイオテクノロジー、ロボット技術等の最新のテクノロジーを利用したベンチャー企業が沢山あります。まるでサイエンスフィクションのような技術を実現している企業があり、それらの企業がこれから大きく成長していくと思います。また、近年はノーベル賞を受賞する日本人研究者も多くおり、日本の科学技術が凄まじい可能性を秘めていることは間違いありません。
一方で、このような技術がビジネスを通じて社会に浸透し、人々の生活を豊かにして経済を発展させ、さらなる技術発展のチャンスを生むというサイクルは、まだ完全には出来上がってはいないのではないかと感じています。このサイクルを一歩進めるためには、科学技術を生かした新たなビジネスの創出や社会問題の解決を促進することが必要なのではないかと考えています。
MITには世界中からトップクラスの研究者や学生が集っており、新たなビジネスの創出という点でも驚くべき実績があります。MITが2015年12月に発表したレポートによると、卒業生が創業した企業の収入の合計は1.9兆ドルに上るとのことです。2013年のインドのGDP(世界10位)は、1.877兆ドルとのことですので、MIT卒業生の作ったビジネスはそれを超えていることになります。クラスメイトとの日常会話でも、テクノロジーを生かしたベンチャー企業の話をする機会が非常に多く、また、在学中・卒業後に起業を考えている学生もおり、世界で最も科学技術xベンチャーの話がされている場所と言っても過言ではありません。
ところが大変残念なことに、MITには日本のベンチャー企業や技術研究の最新の動きを知っている人はほとんどいないという現状があります。地理的な距離と言語の壁を超えて情報が伝わるということはかなり想像していたよりも難しいことのようでした。それならば、日本の技術やビジネスを直接見て知ってもらう機会があれば、日本の企業や研究機関がもっと世界に進出できるのではないかと思い、今回のスタディーツアーを企画しました。
MITの校風は「臆することなく堂々と意見をぶつけ合い、新たなイノベーションを創造すること」にあります。MITの学生や研究者が日本を訪問し、共同研究、日本での就職や今後のコラボレーションに繋がれば、日本企業の海外進出や研究分野での人材交流に大きく貢献できると確信しています。
【これまでの活動】
IDJは2017年1月21日(土)から28日(土)にかけて第1回のツアーを行いました(メイン画像は昨年の様子)。
学部・修士・博士課程に所属する学生28名と、教職員3名、及びオーガナイザー7名の総勢38名で、名古屋・京都・大阪・筑波・東京等にある、のべ18カ所の研究機関・企業を訪問しました。
(第1回ツアー参加学生の声)
・私は日本製品を日常的に使用していますが、素晴らしい製品の数々を生み出している秘訣について、今回のツアーにより理解することができました。日本企業は質の高い製品を生み出し続けるものの、テクノロジーの最先端に立っている訳ではないと渡航前は考えていました。しかし、実際に日本を訪問すると、日本企業はロボットからバーチャルリアリティに至るまで、技術面で極めて高いレベルを追い求めていることを知りました。
・私はこのツアーに参加するまで日本について「ものづくりの効率化や技術革新で築いた全盛期を過ぎてしまった」という、よくある考えを持っていました。しかし今回の経験を通じて、産業界の研究開発は再び輝きを取り戻しており、数年以内には素晴らしいスタートアップ企業が日本から飛び出してくると確信しました。
・今回のツアーで特に驚いたことが2つあります。1つ目は、訪問した企業の多くが日本の社会に大きなインパクトを与えているという点です。2つ目は、日本企業はアメリカ企業が直面しているような財政的・技術的な制約に悩まされておらず、理想的な環境にいるように感じたことです。それにもかかわらず、日本企業はハード・ワーキングを続け、イノベーションを目指していることは私にとって驚くべきことでした。
【最後に】
ご支援いただいたお金は、手数料とリターンとなる商品関連費用を除いた全額を参加学生の滞在費の一部として活用させていただきます。
1人でも多くの意欲ある学生に、日本に来て、日本の技術の実像を学ぶ機会を提供するため、どうぞお力をお貸し頂きますよう、よろしくお願いいたします!
Innovation Discovary Japan オーガナイザー
代表:山田正博(マサチューセッツ工科大学システムデザインマネジメント専攻)
メンバー:生川寛之、衛藤晴彦、王青陽、加々美綾乃、柏村拓哉、加藤拓也、千種健二
協賛:マサチューセッツ工科大学システムデザインマネジメント専攻、MISTI(MIT International Science and Technology Initiative)- Japan Program、株式会社 インフォメーションディベロップメント、Team Lab、IACEトラベル
【Innovation Discovery Japan 2018 概要】
(HP(英語のみ))http://idj.mit.edu
■日程:2018年1月27日(土)〜2月3日(土)
■訪問予定都市:東京、名古屋、京都、大阪
■参加見込み人数:約30名
■検討中の行程(変更の可能性があります)
1月27日 ボストン発
1月28日 東京着
1月29日 名古屋
1月30日 京都・大阪
1月31日 東京
2月1日 東京
2月2日 東京
2月3日 東京発
【リターンについて】
■オンライン活動報告書
■MITオリジナルグッズ
■MIT学生との交流パーティ(東京開催)への招待券
最新の活動報告
もっと見る【無事にIDJを終了しました!】
2018/02/19 03:18ご報告が遅くなりましたが、今年度のIDJも無事に1/29〜2/2の訪日日程を終えました! 5日間で名古屋〜京都・大阪〜東京を回る、というタイトなスケジュールではありましたが、行く先々で新しいテクノロジーや企業の皆様の熱い思いに触れ、皆様々な発見・気づきを得て帰国しました。 今回訪問した企業をインターンシップ先として真剣に検討を始めた学生もいるようです。 訪問中の様子については下記のFacebookページにアップしています。また、報告書については鋭意作成中ですので、パトロンの皆様には出来上がりしだい送付させていただければと思います。 改めて、ご支援ありがとうございました 来年度も実施予定ですので、どうぞまたよろしくお願いいたします!! Facebook ページ: https://www.facebook.com/mit.innovationdiscovery/ もっと見る
*募集最終日!!*
2018/01/14 06:44支援募集最終日 いよいよ支援募集最終日となりました。 訪問先も固まり、参加者や訪問先企業の研究や質問事項の整理など(「日本語でコミュニケーションを取りたい!」という想いから、日本語の勉強をしている参加者も)、着々と1月27日の出発に向けて準備を進めています。 こんな学生の気持ちに応えるためにも、皆様からの支援をまだまだお待ちしています! どうぞよろしくお願いします!! IDJオーガナイザー一同 もっと見る
【紹介】昨年度のIDJの様子
2018/01/14 06:31*クラウドファンディングもいよいよ終盤になりました。今回は昨年度のIDJ、"IDJ2017"の様子をご紹介します。IDJがどのような活動を行なっているのか一人でも多くの方に知っていただき、ご支援いただければと思います!" IDJ2017を振り返って 初めまして、微力ながらIDJ18に協力させていただいている王青陽と申します。MITではPhysics PhD progamに在籍しています。私は去年のIDJ17にも同行しましたので、今回そのツアーの様子およびその後について簡単お伝えできたらと思います。 まず私は今でも去年のツアー初日にすごく不安感に駆られたことを覚えています。というのも参加者は13時間のフライトを終え、日本到着時差ボケの中ろくに眠ることもできずに、朝早くから企業見学をしていました。我々企画者側は、企業とのディスカッションでは、もはやみんなほぼ寝ている状態になってしまって受け入れ企業様側に全く示しがつかなるかかもという強い不安に襲われていました。しかし蓋を開けてみるとこれは全くの杞憂でした。うたうたしている人など皆無、むしろ工場見学からのランチプレゼンテーションのQAセッションではMIT生からの質問が少なくとも30,40分全く止まずに途中で切り上げざるをえない形になりました。 [ランチプレゼンテーション] 2日目以降は2つから3つのグループに学生の興味によって分けて、自分が関心のある企業や研究所に赴くスケジュールでした。やはり私が感じたのは、スーツ及びビジネス姿のMITの学生がぞろぞろとノート片手に企業との交流をする姿は、いわゆる“日本文化体験ツアー”とはかなり異質であったことです。参加学生を選抜する段階から“観光の時間はほとんどない勉強のためのツアー”と強調したために、その点に不満を持つ学生はほぼいませんでした。参加者によっては事前に早めに日本に1週間滞在して観光を済ませてからこのツアーを参加する人もいました。今回の訪日の主目的は将来のインターンや就職を含めた日本とのコネクションであることを皆が一応に共有できていたのはアメリカから日本に行くツアーで実現できていたことはすごいことだと思いました。 実際に参加者の中にはその後の夏にインターンとして実際にまた日本で働いた学生もいます。彼はツアーに参加する前から日本語を自力で勉強していましたが、実際に日本に来てみると全然本場の日本語は違うと嘆いていました。日本人がアメリカに来て今まで習った英語と違うという気持ちを逆に味わえたのではないでしょうか。 また別の学生の例を挙げると、僕と滞在中主に同じ部屋に泊まっていたカリフォルニアの学生は毎晩しきりに私に日本のビジネスの作法を聞いてきました。日本では名刺を渡すタイミングはいつなのか、握手をしようとすることは失礼なのか。さすがにお辞儀をする時の角度を90度にしてしまったが45度じゃなかったから相手は怒っているかと聞かれた時は笑ってしまいましたが、それほど彼は日本とのビジネス交流に対して真剣であったということです。彼はロボット工学の研究していて、日本でのビジネスチャンスに憧れる一方、それこそ日本は少しでもマナーをわきまえないと即解雇のような風儀に過度に厳しい世界であるというイメージがあったようです。このツアーを終えてエチケットはあるにしろ、別に異常ではないことを学んだようです。 彼らを含め、日本でその後インターンなどを行った学生たちが口をそろえて言うのは、やはりこのツアーで実際に日本の企業とやりとりする機会があったからこそ、いわゆる未知であった、観光では味わえない日本の部分が身近に感じるようになったことです。それゆえに企業と実際にコンタクトをとるということのハードルがだいぶ下がったようです。 [ネットワーキングパーティの様子] ビジネスツアーといえ全く行楽的な要素がなかったかというとそうでもありません。夜は自由時間ですから、思い思いに日本を満喫し、最終日のネットワーキングパーティを終えればあとは皆存分に日本を謳歌していました。とはいえやはり総じてこのツアーは真剣な学生のための真剣なものであったと思います。 述べ約20ものスタートアップ、研究所、大企業と交流したMITの学生たちがどのように将来日本と化学反応を起こすのか、とても楽しみです。 ぜひまた今年も選抜された“真剣”な学生のためにご支援をお願いします! もっと見る
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