2013/02/05 12:35
NACS-Jの小此木宏明です。2月3日に、東京・清澄庭園の大正記念館で、特別セミナー「現場から見えてきた復興と人と自然のかかわり、自然保護の課題」を開催しました。

私からは、被災地域の方々とともに行った「東日本海岸調査」の結果報告を行い、各地で海辺の自然が甦りつつあることを発表しました。



また、石巻市北上町でヨシ原利用のための地域の絆が速やかな高台移転に役だっているという、北海道大学の宮内泰介教授の報告や、気仙沼のカキ漁師でNPO法人「森は海の恋人」の畠山信さんから巨大防潮堤に対する地域の方々の不安の声なども発表されました。

報道も少なくなってきた、被災地域のおかれている実情や、今後の復興事業でも大切にしていかねばならない自然とのかかわりについて、お集まりいただいた方々は熱心に聞き入ってくださいました。



フロアには、東北で甦りつつある自然を写した調査写真をパネルにして数点展示しました(2月7日から仙台のニコンプラザで開催する展示にご支援いただいているNiconさんのご協力)。あれだけの津波のあとにもたくましく生きる海岸植物の姿は、自然の回復力がみなぎっています。

さらに多くの機会に、被災各地のみなさんが撮影された海岸の実状を語る写真を見ていただくことができるよう、写真展開催を広めていきますので、どうぞご支援をお願いします!