「大阪高校生演劇フェスティバルin池田」の特徴の一つに、「フィナーレ」があります。
フィナーレとは、上演した高校演劇部員の皆さんに、役者から裏方まで、1年生から3年生まで、全員に舞台に上がってもらい、一人一言ずつ、参加してみての感想を、直接観客に向けて伝えてもらうプログラムです。
通常であれば、関係する高校生全員が舞台上に並ぶ姿は圧巻です。※写真は過去。
舞台を見守る観客~市民・若者・大人・舞台人・一般人~
昨年も今年もコロナで密を避ける必要があり、各演劇部ずつの登壇となりましたが、中身は何ら変わりありません。
下の写真は今年。
舞台に立つ若者一人ひとり、達成感、満足感に満ちた表情をして、興奮冷めやらぬ中、赤ら顔で、思いを語る。
熱く語る人もいれば、ぽつりぽつりと絞り出す人もいれば、、、
ほんと、人それぞれ、です。
それでも一貫して語ってくれることが、
「上演できてよかった」
「舞台ができて良かった」
という思い。
先輩高校3年生が卒部となり、1,2年生で始めて取り組んだという部もあれば、3年生が卒業する前の集大成として大会に挑んだこのメンバーで2, 3年生を中心に最後の舞台を打つ、という部もあり。
どの部もドラマがあり、感動します。
一人ひとり、何を担ったのか役割も教えてもらうのですが、聴いて初めて知った高校演劇の仕組み。
「役者先生役と、照明をしました」
「監督と、役者母親役をしました」
役者も裏方もやってた~ん?!
初めて知った時は、驚きました。
一人なん役よーと、みんなの力量・体力に驚いたものです。
今では、それが高校演劇の常と知り、あの子は何と何を担っていたのかな、と聴くのが楽しみになりました。
今年は、
初めて1年生が中心となって舞台を作ったという部もあれば、
初めて主役を担ったという人もいれば、
直前まで部員1名で、友だちが2名兼部してくれて舞台ができたという部もあれば、
友だちに誘われて、お手伝いで参加しましたという公式部員ではないサポーターもいれば、、、
色とりどりの参加者がいて、状況もカラフルで、、、
そんな舞台裏を知ると、先に観た作品が一層感慨深く。
一人ひとり全員がぶっつけでしゃべると、時間も要し、舞台袖では、腕をぐるぐる回す先生方がいて、「時間を巻いて、巻いて」と、司会も気がせくのですが、壇上に立つ高校生を見守る観客の、高校生たちの生の声を聴きたいという一般来客の方の期待感や、同じ舞台に立った同志の感想を聞きたいという高校生たちの熱気がビンビン伝わってくる。
その空気感も含めて、フィナーレは、舞台の深みを増してくれる、大阪高校生演劇フェスティバルに欠かせないプログラムの一つなのです。
大所帯の混合臨時劇団は、代表者のみの発話で我慢。
来年度は、また全員が舞台に立って、マイクリレーできる圧巻のフィナーレになることを楽しみにしています♪
上演高校生の皆さん、最後の最後まで、お疲れさまでした。
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高校生が社会とつながる、大阪高校生演劇フェスティバルin池田を共に応援してください(^_-)-☆