2023/01/16 15:21

エルフィンクラフトプロジェクト終了から早、数日が経過しました。プロジェクト終了直後からいただいたご支援金の使い道を吟味してきました。ざっくりではありますがその内訳を報告させていただきます。

ご支援により集まった金額 63万9400円
CAMPFIRE手数料等を引いた金額 52万6866円

今回のべ91名の方にご支援いただいた金額よりCAMPFIREの手数料等を引き、エルフィンクラフトの制作に使える金額は52万6866円となりました。CAMPFIREのサイトがなければプロジェクトを広めることも多くの方にご支援いただけるチャンスもなかったことを考えると妥当もしくは安い手数料だと私は思っています。

エルフィンクラフトは大きく分けて7つの区分に予算を振り分けて制作させていただきます。

1.カード
2.化粧箱
3.説明書
4.エルフ駒
5.送料
6.DX攻略本
7.ゲームマット


1.カード

今回、すべての支援者様がオールカード以上のリターンを選んでいただいたので全員の方に144枚のカードを完成品に同梱させていただきます。カードはストレッチゴールの設定により標準的な印刷品質で12万円ほどの金額をグロス加工品質15万円ほどに変更となっております。グロス加工は印刷面をクリアにする加工となります。

PP加工というさらに上の品質となると25万円近くの金額となってしまい断念しました。カード1枚1枚は安くても144枚ともなるとやはり高くついてしまいますね。


2.化粧箱

カードを納める化粧箱自体は3万円~4万円以内での制作となります。化粧箱の組み立て代に2万円ほどかかるのですが手間を省くために組み立ててもらうか悩んでいますが、時間と仕上がりを考慮して組み立ても頼む方向がベストと思っています。


3.説明書

説明書はチラシ印刷を使い説明書としようと思います。PDF説明書も合わせて作りなおし再公開します。1万円少しで作れるのですが箱が小さいため説明書を折り込んで入れる必要があり折り込み費用として別途6000円ほどかかるようです。自分で折ればいいのですがこれも費用=時間のバランスを考えてどうするか悩んでいます。


4.エルフ駒

全部で600個以上のミープルコマが必要となり通販サイトでの購入で1万5000円ほどの予算です。


5.送料

1人平均1000円と考えても9万円弱かかります。今回、幅広い地域の方からご支援いただけましたのでおそらく、もっとかかると思っています。


6.DX攻略本

8万円ほどの予算で計算しています。ページ数を増やしたり凝れば凝るほど金額が上がるので予算があまれば攻略本のパワーアップに使いたいなと考えています。


7.ゲームマット

プロジェクト中にもお伝えしたとおり素材がフェルト製かラバー製かも決定していませんんが12万円ほどの予算を考えております。


ご支援金52万円使い切り制作できる予算配分です。たくさんのご支援がなければ大赤字のところでした。ボードゲームは色々なパーツを使うので細かなものが重なり結構な金額となってしまいますね。皆様に遊んでいただいて高評価をいただけたなら通販での販売などもできればうれしいなと思っています。


ゲームバランスのお話

プロジェクト終了後からも各カードの見直しはアートワークデザインと並行する形で進めています。

エルフィンクラフトに登場するカードは0マナ~5マナ、一部6マナまでレベルが分かれています。マナは単純にゲーム終了時の勝利点となるため多い方が強いカードということになります。5マナ6マナのカードばかりを12枚場に並べれば勝利は確実ですが、そんな単純な構造にならないように調整しています。

4マナ、5マナ、6マナのカードはクエスト(カードを並べるためのコスト)を難しいものにしています。特定のカードが必要だったり、多くのシンボルを見つける必要があったり、ゲーム序盤で簡単に並べられないようにしています。勿論5マナでもわりと簡単に並べることができるカードもありますが、そのカードには勝利点加算以外の役目がなかったりと同じ5マナでも強弱のバランスを取っています。

一方0マナのカードも何枚かあり、場に並べても勝利点になりません。話が少し逸れますがトレーディングカードゲーム(TCG)にはマナカーブという概念があります。それぞれのカードをバランスよくデッキに収めることで序盤、中盤、後半とバランスよく戦えるようにするイメージですが、エルフィンクラフトの0マナカードもマナカーブみたいなものです。点数にはならないけど序盤に場に並べておくことでそれ以降のカードを並べやすくしたり、特殊効果付きのシンボルによりドロー回数を増やしたりといった恩恵を受けたりできます。

※旅の字、”度”が正確です。すみません。

0マナのカードにも用途を持たすことにより色々なカードを使ってほしいというのがカードのレベルデザインの主な目的です。

あまりにも調整しすぎると0→1→2→3.....と順番に並べていくだけとなってしまいます。そこで圧倒的に強力なカードがあったり、使い道のほとんどないカードを用意することでゲーム展開に幅が出るように調整しています。

他にも同じ3マナでもあきらかに使い勝手に差があるカードなどもあります。ただ、エルフィンクラフトはすべてのカードからランダムにカードを引いていくゲームなので、その時その時で最善手となるカードは違ってきます。

カードの引きによりランダム性を担保し、それ以外のランダムを排除することですべてのカードに使い道ができればとゲームデザインしています。

カードの調整が終わればカード印刷を発注する予定です。


余談

この絵、人によって見え方が違うみたいです・・・。