ソードリオンは既存のトレーディングカードゲーム(以下TCG)の枠にとらわれることなく自由な発想で作ったゲームです。ゲームを構成する要素が多く、どんなゲームか分かりにくいので3つの要素をピックアップしてみました。繰り返しとなるものもあるのですがご参考いただければと思います。
◼︎大量のカード
カードをダンジョンに見立てて遊ぶゲームは沢山ありますが、ソードリオンは480枚という物理的な解決方法でランダム性とリプレイ性を実現し新しい形のカードゲームに仕上げています。単純にカード枚数、種類が多いと毎回引くカードが異なります。誰でも考えつくアイデアだと思うのですがアナログゲームで実現するのはカードの現実的なコストを考えて断念するケースがほとんどではないかと思います。箱を開けると大量に詰められたカードの束、このカードの束こそカードゲームとしてもっともチャレンジした証でもあります。
◼︎カードをプロット
新しい発想としてカードをあらかじめプロットするという要素があります。その場その場で使うカードを決めて遊ぶ既存のTCGはどのカードをいつ使うかというプレイングがゲームの勝敗を決めるものですが、ソードリオンはあらかじめカードをプロットすることで誰でも簡単にカードの組み合わせによるカードコンボやカードシナジーといったTCGならではの醍醐味を味わえるようにしました。プロットとは計画という意味あいですが、ソードリオンのプロットは単純にカードを並べる順番を決めることです。カードを並べたら後は半自動的にカードを戦わせていくだけでゲームは進みます。
半自動で進むならプレイヤーの力量が入る余地はない単調なゲームなのでは?と思われると思います。カードを並べる時の事前計画にプレイヤーの各カードへの熟練度や力量が問われるのと、半自動で進むゲーム中に好きなタイミングで使えるスペルの使い時でプレイヤーの力量が問われます。
「さっき、トラップカードは2枚でたからもうあのトラップはでてこないな......。」
「今、このスペルを使えばこの敵は倒せるが、次にもしかしたらもっと強敵がくるかもしれない.....。ここは温存しておくべきか。」
「あのカードが揃えば無敵状態になるな。そううまく揃わないだろうから、こっちのカードで代用しておこう。」
アナログカードゲームならではのカードのカウンティング、その時の手持ちのカードでやりくりして次に備えていく感覚。既存のTCGとは違う考える要素が新しいゲーム性を生み出しています。
◼︎カードガチャ
もう一つソードリオンを面白くしている要素にゲーム中に擬似的にカードを購入し手札を揃えていくデッキ構築があります。普通のTCGはカードパックを購入し手持ちのカードを増やし、増やしたカード資産を使いより強いカードを揃えていきます。ソードリオンは買い切りのゲームのため、現実のお金を使いカードを買い足すことはありません。山札から引いたカードをゲーム中の擬似お金を使い購入していきます。カードの引き運があるいわゆるカードガチャで擬似お金がたくさんあればカードを何回も引けるため、強いカードを引き当てるガチャ的高揚感がゲーム中に何度も楽しめます。強カードを引いて一発逆転みたいなギャンブル的な楽しさがあります。
大量のカード、プロットする、カードガチャというおよそ既存のTCGにはない要素によりTCG初心者でも遊べる気軽さと、プロットする点から既存のTCGにはないカード効果が多いため、カードゲーマーでも新しい感で一からカードコンボやカードシナジーを研究できる面白さがあります。