皆さま こんばんは。
ヴァイオリン 村松伸枝です。
皆さまの温かいご支援に心から感謝致します。そしてご検討中の皆さま 活動報告をお読み頂きありがとうございます。
今日は「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」をテーマにお伝えします。
……と書くとあまりにも偉大な方の為 くじけてしまうので 今回プログラムで演奏する
「弦楽三重奏の為のディヴェルティメント K563 」についてお話する事にします。
作曲は1788年9月27日 ウィーンで完成されました。モーツァルト32歳で この年の8月には最後の交響曲第41番K551「ジュピター」を完成させています。
「ディヴェルティメント」は18世紀ヨーロッパ 特にウィーンで愛好された自由な形式の器楽曲の事で語源は イタリア語の
「divertire(楽しい、面白い、気晴らし)」に持ち 明るく軽妙で楽しい曲風で「嬉遊曲」と訳されています。(私は訳された方のセンスが光っているといつも思います)
今回の編成はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ による三重奏でこの編成による作品の数は多くはありません。
モーツァルトはK563の1曲のみで、ベートーヴェンは5曲、シューベルトは2曲、ドヴォルザークの弦楽三重奏曲は編成がヴァイオリン2本とヴィオラ1本になります。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽三重奏作品はモーツァルト自身がジャンルの先例を持たない作品として 、3本の弦楽器だけでバランスの取れたスコアを書く事を魅力的な挑戦とみなしていたようです。その天才モーツァルトの挑戦の結果、後世の私達がこの名作に触れる事が出来るのは本当に幸せな事です。
K563 はメヌエットを 3楽章と5楽章に配しての 6楽章から成る 演奏時間 50分近くにおよぶ大作です。
今回は 6楽章のみですが、ヴァイオリン は私 村松伸枝が担当致します。