リクエストをいただきまして、茶葉に向いたオリーブ苗を3本セットでご用意しました。オリーブは世界中に千種類以上の品種がありますが、その中でも最も樹勢が強く葉が茂るのがヒナカゼというこの品種です。
オリーブ栽培をする法人としてはレアケースですが、めでたくオリーブ圃場も有機JAS農地として認められました。これにより地場産オリーブの「オーガニック」表記が可能となり、対象農産物の価値が高まります。昨年はシークワーサー圃場で認証を受けましたが、今回は約1haのオリーブ畑を加えて再審査に挑みました。審査は毎年行われますので、変わらぬ安全体質を堅持してまいります。
訳ありの柚子(不揃いなだけ)を地元でかき集めました。本日これからオリーブ(アルベキーナ)と一緒に搾油します。果汁は残渣として排出されるので、フレーバーのみがオリーブオイルに加わります。このオリーブオイルはリターンの一つとなりますので、しっかりと搾油させていただきます。
日本国内にはオリーブオイルの酸化度の基準がありませんので、酸化度が高くても0.2%のような高品質のものも「オリーブ油」の1つで示されてしまいます。欧米のエキストラバージンオリーブオイルの基準は酸化度0.8%以下です。今回弊社が搾油したオイルの酸化度を調べたところ、0.3程度でした。エキストラバージンオリーブオイルを名のるからには、常にこのエビデンスをお示ししていきたいと思います。
オリーブオイル搾油機は国産化されていません。日本では香川県で100年以上オリーブ栽培と搾油を行なってきましたが、どこでも搾油機はイタリア製の機器を輸入して使用しています。実はこの搾油機には構造上の不完全なところがいくつかあります。これは地元の技術者集団に補っていただくことで、搾油品質向上と効率が高まります。古くはゼロ戦をつくってきた群馬。できない仕組みはないはずです。