こんにちは、小島です。
今日は、「わたしが活動する理由(番外編)」として、ウガンダで出会った一人の女性のストーリーをお話します。
2006年、ウガンダでエイズ孤児が多く暮らす地域で、学校支援の活動をしていた私は、そのかたわら、ある現地NGOでインターンをはじめました。
首都カンパラにある大きな病院に拠点を持つNGO。
そこには、毎日、たくさんのHIV陽性者の方がやってきていました。
待ち合い室は東京の満員電車のようで、外にあふれたたくさんの人たちは、体調がすぐれずぐったりと地面に横たわっていました。
そんな光景に言葉を失ったインターン初日。
当時、ウガンダは年間10万人近くがエイズで亡くなっていました。
1日に、約274人の命が、エイズで失われていたことになります。
「こんな状況に、何ができるというんだろう・・・」
そんなやるせなさを感じながら、これから私の上司になる、ヘリオットさんという女性を紹介されました。
「ウェルカム!」と満面の笑みで握手してくれた彼女は、HIV陽性のシングルマザーで、3人の子どもを育てていました。
ヘリオットさんは、朝早くから、広い病院を歩き、ひとりひとりに声をかけ、悩みや不安に丁寧に耳を傾けていました。
実は、彼女はお給料をもらっていないボランティアでした。
いつもは、路上で物売りをしながら、3人の子どもたちを育て、時間をみつけてはHIV陽性者のサポート活動をしていたのです。
「お金にならないのに、どうして?」と聞いたとき、彼女は
「自分にできることがあるって幸せなことだから」と答えました。
20代で夫をエイズで失い、自分もHIV陽性で、3人の子どもを抱えながら、ときに悪化する体調と向き合い、それでも他者を支えようとする彼女の姿勢に私は心を打たれました。
英語で、HIV陽性は、HIV Positiveといいます。
「I’m HIV Positive, but I can live positively」
(わたしはHIV陽性だけど、ポジティブに前向きに生きることができる)
ヘリオットさんと活動した数か月の間、HIVとともに生きる方たちが私に語ってくださったこの言葉は、いまでも私の原動力です。
プラスのクラウドファンディング「農業で貧困から脱却する!ウガンダのシングルマザーたちの挑戦」では、ヘリオットさんのように、HIVと共に生きながらも、地域のため、他者のために力になりたいと活動を続けるシングルマザーたちと事業を行います。
クラウドファンディング終了まで、【あと6日】。
目標金額まで【あと12万円】です。
目標金額の100万円に、1円でも届かなければ、これまでのみなさまからのご支援金は受け取ることができず、プロジェクトが成立しません。
どうか、お母さんたち、子どもたちの未来を支えるために、みなさまのご支援をお願いいたします。