2013/03/11 20:01
前回は、デバイス(ハード)の開発にフォーカスを当ててご紹介致しました。
ご存じの通り、着パフは、『スマホから匂いを送る4Dコミュニケーション』ツール。
着パフデバイスを利用する為には、もちろんアプリ(ソフト)も必要なのです。
この、"アプリ開発"に一躍かった一人の男性の話を紹介致します。
彼の名前は、山梨。
社内では情報セキュリティ部門の長であり、社員番号2番という古株社員です。
世界で最も尊敬する人は、坂本龍一さん、2番目は丹下大という、着パフファウンダーの丹下を公私共に尊敬し憧れてやまない彼。
ある日、ふと丹下に呼ばれた山梨は、そのまま二人で打ち合わせ室へ。
(ドキドキ・・・)
少し、緊張気味に状況を伺う山梨に、丹下は口を開きました。
「あのね、これ。着パフっていうんだけど、見て!オモシロイでしょ!!コレのアプリ作れる?」
「…?!」
「携帯っていったらiphoneだよね。俺も最近買い換えたんだ。だからさ、iphoneアプリとしてこれ作ってよ。」
「でも、確か、iphoneアプリってmacが無いと作れないですよね?」
当時、山梨はWindowsユーザーで、macは一度も使った事がありませんでした。
「うん。それ分かってる。だから、もう買って来た。はい。」
差し出されたmacを前に山梨はただ、言葉を失いました。
丹下がよく口にする言葉に、「ビジネスはスピード勝負」というものがあります。「これだ!」と思ったら、迷う時間はありません。貴方が二の足を踏んでいる間に、どこかの誰かが一足早く製品化してしまうかもしれないのです。
「一か月で作ってみてよ。でも、これは、秘密プロジェクトだから、会社の人に知られちゃいけないから。モノが出来てから、皆にサプライズで披露したいから。いい?」
「・・・。(まっ。まじで?!)」
その日から、山梨の極秘ミッションは始まりました。
朝、5時に出社し、他社員の出社前に、こっそりとアプリについて調査を始めました。
調べて一週間くらい経った時、アプリを作る為には、デバイスが必要で、それにはまずmfiというアップルの承認を得る必要がある事が分かり、よくよく、調べてみるとmfiプログラムはアップルの機械の内部情報を知ることになる為、インターネット等には、全く情報のないものである事が明らかになりました。
申請の仕方さえシークレットなのでした。
「がーーーん。(まっ。まじで?!)」
でも、そこをクリアしない事には、進まない。
死にもの狂いで申請を出すところまでこぎつけ、先方の担当者と数えきれないほどのやり取りを繰り返しました。リジェクトされた回数も、1回や2回ではありませんでした。
そして、調査を始めてから3ヵ月後、やっとの思いで、何とかmfiを取得!!
まず第一歩前進!!
そして、CAMPFIRE本文でも紹介されている、メカ、アプリ開発の精鋭が集結!
そこから、3か月程、指示書通りに作っているハズなのに、期待するような動作が起こらないという四苦八苦が繰り替えされる事になります。
そして、2012年1月11日。メンバ全員の中に、あきらめムードが漂い始めた頃でした。
やっと!!!「信号を送ってデバイスを動作させる。」という基礎技術が確立しました。
それは、山梨のミッションがコンプリートした事を示し、この瞬間の彼の達成感を味わい、安堵感に包まれた瞬間でした。
そして彼はまた、次のミッションを待つのでした。
==完==
ご存じの通り、着パフは、『スマホから匂いを送る4Dコミュニケーション』ツール。
着パフデバイスを利用する為には、もちろんアプリ(ソフト)も必要なのです。
この、"アプリ開発"に一躍かった一人の男性の話を紹介致します。
彼の名前は、山梨。
社内では情報セキュリティ部門の長であり、社員番号2番という古株社員です。
世界で最も尊敬する人は、坂本龍一さん、2番目は丹下大という、着パフファウンダーの丹下を公私共に尊敬し憧れてやまない彼。
ある日、ふと丹下に呼ばれた山梨は、そのまま二人で打ち合わせ室へ。
(ドキドキ・・・)
少し、緊張気味に状況を伺う山梨に、丹下は口を開きました。
「あのね、これ。着パフっていうんだけど、見て!オモシロイでしょ!!コレのアプリ作れる?」
「…?!」
「携帯っていったらiphoneだよね。俺も最近買い換えたんだ。だからさ、iphoneアプリとしてこれ作ってよ。」
「でも、確か、iphoneアプリってmacが無いと作れないですよね?」
当時、山梨はWindowsユーザーで、macは一度も使った事がありませんでした。
「うん。それ分かってる。だから、もう買って来た。はい。」
差し出されたmacを前に山梨はただ、言葉を失いました。
丹下がよく口にする言葉に、「ビジネスはスピード勝負」というものがあります。「これだ!」と思ったら、迷う時間はありません。貴方が二の足を踏んでいる間に、どこかの誰かが一足早く製品化してしまうかもしれないのです。
「一か月で作ってみてよ。でも、これは、秘密プロジェクトだから、会社の人に知られちゃいけないから。モノが出来てから、皆にサプライズで披露したいから。いい?」
「・・・。(まっ。まじで?!)」
その日から、山梨の極秘ミッションは始まりました。
朝、5時に出社し、他社員の出社前に、こっそりとアプリについて調査を始めました。
調べて一週間くらい経った時、アプリを作る為には、デバイスが必要で、それにはまずmfiというアップルの承認を得る必要がある事が分かり、よくよく、調べてみるとmfiプログラムはアップルの機械の内部情報を知ることになる為、インターネット等には、全く情報のないものである事が明らかになりました。
申請の仕方さえシークレットなのでした。
「がーーーん。(まっ。まじで?!)」
でも、そこをクリアしない事には、進まない。
死にもの狂いで申請を出すところまでこぎつけ、先方の担当者と数えきれないほどのやり取りを繰り返しました。リジェクトされた回数も、1回や2回ではありませんでした。
そして、調査を始めてから3ヵ月後、やっとの思いで、何とかmfiを取得!!
まず第一歩前進!!
そして、CAMPFIRE本文でも紹介されている、メカ、アプリ開発の精鋭が集結!
そこから、3か月程、指示書通りに作っているハズなのに、期待するような動作が起こらないという四苦八苦が繰り替えされる事になります。
そして、2012年1月11日。メンバ全員の中に、あきらめムードが漂い始めた頃でした。
やっと!!!「信号を送ってデバイスを動作させる。」という基礎技術が確立しました。
それは、山梨のミッションがコンプリートした事を示し、この瞬間の彼の達成感を味わい、安堵感に包まれた瞬間でした。
そして彼はまた、次のミッションを待つのでした。
==完==