普段からNPO法人P O S S Eやほっとプラスで労働・生活相談を受けている学生たちは、年末28日から31日にかけて、大宮駅前で年末相談会・アウトリーチ活動を行いました。
今回のアウトリーチ活動の目的は、さいたま市と連携しながら「年末に住居を失った人たちを行政の支援につなげ、市が年末年始に提供する一時宿泊所に入居させる」というものでした。4日間を通して300枚以上のチラシを配り、40名ほどが相談につながりました。そのうち17名が市の用意するビジネスホテル・ウィークリーマンションなどの一時宿泊施設に泊まることを希望しました。
当初さいたま市は、一時宿泊施設を10部屋のみ確保しており、それ以上の拡大はあり得ないと主張していました。しかし私たちが当事者とともに交渉を続け、全員に対し宿泊施設を提供するよう要求したところ、さいたま市は31日に部屋を拡充する方針を下しました。最終的にはさいたま市の協力により部屋数が7部屋拡大され、宿泊施設の利用を希望した17人全員がホテルやウィークリーマンションを利用することとなりました。
今回の活動では、若い世代がアウトリーチや当事者の権利行使を支えた結果、年末の宿泊施設拡充へと行政を大きく動かすことができました。年明け以降も引き続き、アフターフォローを続けています。