みなさんこんにちは!今回は、プロジェクト本文でも少し書かせていただきました、蜂蜜リキュールの原料にもなっている『百花蜜』についてお話しさせていただきます。
純度100%の蜂蜜は低温で固まります!
私たちのつくる『百花蜜』は100%日本ミツバチのみの蜂蜜を使用し、蜂蜜本来の風味を大切にしているため、低温になると固まってしまいますが、品質上全く問題はございません。むしろ良質の証拠です。
手軽に扱えるようにするべく、高温加熱処理を行ったり、水あめや液糖を添加することにより、固まらないようにすることもできますが、蜂蜜の持つ自然な甘さや花の香り、優しい風味は損なわれてしまい、天然の酵母も死滅してしまいます。流通のためや手軽に利用できるように扱いやすくしようとすると、少し大袈裟かもしれませんが、ただ甘いだけの液体となってしまうのです。
ただ、いくら良質な蜂蜜とはいえ、固まってしまったものを皆さんにお届けするもの心苦しいと考えていました。そこで、今回皆様にご支援いただいた支援金の一部を使わせていただき、40℃で低温温蔵できるタンクを購入させていただきました。これで、本来の風味を損なうことなく皆様にお届けすることができます!ありがとうございます!
ただ、お届けの地域や運送状況により、お手元に届くまでにどうしても固まってしまう可能性がございます。その場合は少しお手間を取らせますが、40℃程度の湯煎でゆっくり溶かしていただき、お召し上がりいただけますと幸いです。
蜂蜜は賞味期限はないようなもの?
糖度80度以上ある純度100%の蜂蜜は、はっきり言って腐りません!しかし日本では食品表示が義務付けられているため、蜂蜜にも賞味期限が明記されています。
腐らない理由としては糖度が高いほかに、水分量が極めて低い、酸性の食品である、グルコースオキシダーゼという酵素が含まれている、などがあります。ただし、あくまで蜂蜜が清潔に保たれた状態での条件に限ります。瓶から蜂蜜を取り出す際は清潔で乾燥したスプーンを使うようにして、パン屑や水分などが入らないようにしてください。異物や雑菌が入ってしまうとカビ繁殖の原因となってしまいます。ついおいしすぎて指を突っ込んだりしないようにしてくださいね!
また、蜂蜜は必ず常温で保存してください。つい開封したものは冷蔵庫に入れがちですが、上記でも書かせていただいたように、純度100%の蜂蜜は低温になってしまうと固まってしまいます。清潔に保っていただきさえすれば、常温で保管していても安心してお召し上がりいただけます。
何年も保存でき、腐ることのない蜂蜜ですが、良くも悪くも風味や色は変化していきます。フレッシュなままの蜂蜜を味わいたい方はお早めにお召し上がりください。
秋採れ蜂蜜は濃い茶色
蜂蜜といえば、透き通った薄いオレンジ色を思い浮かべる方が多いかと思いますが、季節や周辺に咲いている花によって香りはもちろん、色も異なってきます。
柑橘類やびわの栽培が伝統的に続けられている、自然環境豊かな須崎市安和地区をはじめとする奥四万十地域では、日本ミツバチが一年を通して百花の蜂蜜を集めてくれます。春の蜂蜜は春だけの花の蜜で薄いオレンジ色ですが、秋になると一年中の花々の蜜が集められるので、色も濃くて糖度も高くなります。とりわけ、秋の栗の花が入ると濃くて茶色い蜂蜜になるようです。今回のリターン品でお届けさせていただく百花蜜は、日本ミツバチが一年かけて集めてくれた秋採れの蜂蜜です。春の蜂蜜とはまた違った、味わい深い蜂蜜をお楽しみいただけます。
※1歳未満の赤ちゃんに蜂蜜を食べさせないでください!!!
1歳未満の赤ちゃんは、まだ腸内環境が整っておらずハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。大人の腸内は腸内細菌が整っているため、安心してお召し上がりいただけますが、1歳未満の赤ちゃんにはとてもリスクが高い食品です。また、ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死滅しません。1歳未満の赤ちゃんに、ハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などは与えないようにしてください。
いつも蜂蜜のことになるとついつい熱く、長くなってしまうのですが、安心してお召し上がりいただくために長々と書かせていただきました。一口なめるだけで今までの蜂蜜のイメージはとは全く異なる、フルーティで舌触りのよい、まろやかで優しい味わいの『須崎安和の蜂蜜』をお楽しみいただけましたら幸いです!