はじめに・ご挨拶
元火葬場職員の経験を活かし、書籍の出版や怪談イベント、そして音楽家としても活動しております夏川雄介(芸名:下駄華緒)と申します。この度、親戚の所有する文化財の屋敷を皆様に楽しんでいただいた上でこれからも末長く存続させるべくこのプロジェクトを立ち上げました。
今回のプロジェクトで集まった資金は屋敷のリノベーションや一棟貸し利用にあたっての準備資金とさせていただきます。
リターン品にはお洒落なデザインの今回のプロジェクト限定のグッズなど揃えました。さらには1年間宿泊できる券など、とても魅力的なリターンもあります。是非ご覧になって下さい。
築100年を超えるこの屋敷は何世代にも渡り色んな方が所有した後、現在は親戚が所有しています。が、高齢であることや人手不足もありいつの日か屋敷の手入れもままならなくなってしまいました。さらには悲しい出来事もあり一時は手放すことも考えたそうです。
屋敷存続の危機、思い出の消失
僕は中学生の頃から毎年のようにこの高知県の屋敷に泊まりに来させてもらってました。特に親戚のおばあちゃんには本当にお世話になりました。今思えばなんとも贅沢な事をさせて頂いて・・。20代、30代になっても相変わらずよく伺わせて頂いていましたが実は親戚のおばあちゃんから毎年来ていた年賀状が3年ほど前から途絶えていました。
その間は伺う事もなんとなく遠慮しつつさすがに高齢になってきていたので、もしかして何かあったのかな・・そろそろ連絡してみようかなと思いつつ個人的にたまたま四国八十八ケ所歩き遍路をしている最中、数年ぶりに突然実家に連絡が来たそうです。
聞くと、連絡のなかった数年間の間にご自身の旦那さんと息子さんを立て続けに亡くされたそうです。それによって今までとは全く違う生活になってしまい、気力まで奪われ連絡ができなかった。ごめんなさいねと言っていたそうです。旦那さんと息子さん、僕にとっても良きおじいちゃん、おじさんでした。
その話を四国遍路中に聞き、なんという偶然かと思い居てもたってもいられず高知県に入ったところで数年ぶりに屋敷に足を運びました。そこには少し痩せてしまったけれども相変わらず明るく振る舞う親戚のおばあちゃんがいました。そして「もう自分ではどうもできないのでこの屋敷を手放そうかとも思っている。でももし何かしてくれるのなら、なるべくならこの屋敷を残したい。この屋敷は私たち家族の思い出だから」と、そう告げられました。
このように何かに導かれたような偶然が重なり、今回のプロジェクトに繋がっています。
街並みと文化を守りたい
この屋敷でお金儲けをする一番簡単な方法があります。それは取り壊してマンションにするか老人ホームにすることです。実は不動産屋さんからもそのような打診はありました。おそらく不動産屋さんの言っていることは正しいです。特急列車の止まるJRの駅が徒歩2分。高知空港から車で15分。駐車場もあり立地も最高です。そして実際、このような文化財の屋敷を守っていくのは非常に困難です。
そんな中、奇しくも歩き遍路中に素晴らしい街を発見します。それは徳島県の「日和佐」という街です。ウミガメの上陸で有名なこの街は、古き古民家をしっかり残すことにより街並みを維持し、それによって都会からの移住者が増加し古民家を利用したお洒落なカフェや宿がたくさんあり、現在ではアートの街のようになっています。日和佐で出会ったフランス人の彫刻家の方は「日本は物を壊しすぎる気がする」とおっしゃっていました。あの街並みを目の当たりにするととても説得力がありました。
今回の文化財の屋敷の構想は、この屋敷だけではなく街全体を一つの拠点と捉え、街並みと文化を残すものです。
そのような考えのもと、数ヶ月前、ファンの方々やお遍路で出会った方、知人を集めボランティアで屋敷の大掃除を行いました。大変有意義な時間になり今でも感謝しきれない気持ちでいっぱいです。
屋敷の新しい形
文化財に泊まれる1日1グループ限定の完全一棟貸しの宿として活用します。特に昨今のコロナの状況もあり、できれば家族や知人だけで過ごしたいという希望もあることや「一時的に文化財を所有する」という贅沢な時間を過ごして頂けます。また、本格的な茶道体験や鰹のわら焼きなどの体験もオプションで出来るようにします。
宿の利用がない日には「貸しイベントスペース」として活用します。先日、トークイベント会場として自分自身も活用しました。その際には一週間もかからずに完売。茶道体験やお料理など様々なおもてなしをさせて頂き、大変好評でした。
さらに屋敷の他にも蔵があります。こちらも宿泊客様限定の贅沢なプライベート空間としての蔵BARにいたします。
資金の使い道
集めた支援金は、すべて宿利用のためのリノベーション、準備資金、庭の整備、そしてイベント会場にするための機材などの資金に充てさせていただきます。
リターンについて
・3000円「気軽に応援プラン」
お礼のメッセージと屋敷の外観と中のとても綺麗なお写真の画像をメールでお送りします。画像は壁紙やZOOM会議などで是非ご活用ください。
・10000円
「記念品で応援プラン」
今回のプロジェクト限定のデザインTシャツと宿泊5000円割引券です
・20000円
「名前をお宿に刻もうプラン」
屋敷内の目立つ場所に金属製プレートを設置し本プランをお申し込みの方のお名前が刻まれます
・30000円
「実際に泊まって応援プラン(素泊まり)」
今回のプロジェクト限定のデザインTシャツと一泊券です。有効期限1年とし10名様までご利用いただけます。ご飯は近隣に美味しい居酒屋、料理屋さんが多数ございます!朝食も近隣に美味しい喫茶店がございます!
・100000円
「貸別荘応援プラン」
今回のプロジェクト限定のデザインTシャツと一年間有効の宿泊券を提供します。一ヶ月につき最大2泊3日まで、を一年間使い放題です。登録有形文化財の屋敷をあなたの別荘としてお使いください。
最後に
新しいモノを手に入れるより、今あるモノを残していくことの難しさに37歳にしてようやく気づきました。そして昨今は本当に皆が大変な思いをしている時期です。そんな中、様々なお店や場所がどんどん失われていっています。この屋敷もそのうちの一つです。ではこの屋敷はもう現代には必要ないのか?決してそうではないと考えています。時代に飲み込まれることなく、戦火を免れ代々引き継がれて残ったこの屋敷は不思議と来た者を温かく迎え入れてくれます。僕は時代の流れの一端に過ぎません。僕がこの世を去ってからもこの屋敷が存在できるよう皆さんも是非一端となってこの屋敷を一緒に共有したいと思います!最後まで読んでいただきありがとうございました。それだけでも嬉しいです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る5/1より開業!明日20時から予約受付開始!
2022/04/24 19:19とうとう開業!待ちに待った開業日が決まりました。5/1より開業致します。それに伴い、百年舎のHPも完成いたしました。https://www.hyaku-nenya.com/こちらか、明日25日(月)の夜20時から予約受付致しますので皆様宜しくお願い致します。残り、クラウドファンディングのリターンもあと数日で完了させます!文化財の屋敷を楽しんでください!下駄華緒(夏川雄介) もっと見る
クラウドファンディングリターン開始!
2022/04/19 18:19長らくお待たせ致しました!明日からクラウドファンディングのリターンの発送を順次行っていきます!ようやく開業の目処もたち、いよいよです明日、市の職員さんと打ち合わせの後リターン発送と開業日の確定をする予定です。宿のホームページも明日完成致しますので予約、お披露目できるかと思います。ようやくここまできたか!という気持ちでいっぱいです。みなさん本当にありがとうございます もっと見る
工事の施工の準備が始まりました!
2022/04/17 11:58施工の下見にきてもらいました左官屋さん、庭師さん、設計屋さんの三名で屋敷に来られました。それぞれの目線で見てもらって、僕も勉強になりました。写真にある有田焼のお手洗いの壁と床はいたって普通のお家用のものなのでしっくいを使おう…という話が挙がっていたのですが、今のところ土佐畑の土を使うのも面白いかもということで農家さんに相談しているところです。この辺りが素人では思いつかないところですね!庭も現状を残しつつ遊び心を加えたものにしたいね、ということになりました。さらに自然の再生という理念に基づいて庭の土の環境を整えることも視野にいれて庭を作って下さるそうです。すごい!5月半ばに施工開始して約二週間くらいで完了するそうです。施工の時期をみて開業日も確定したいと思います。本当にもう少しですね!そして、大変お待たせいたしましたクラウドファンディングのリターンの準備も整いました!みなさんありがとうございました! もっと見る
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