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米VOGUEも注目の姉弟ブロガー初来日!ナイロビ発のクリエイティブ革命を広めたい

欧米メディアやファッション界が注目するナイロビの姉弟クリエイター、2ManySiblings。彼らは独自のビジュアル表現で、オルタナティブなカルチャーの視点をインスタ経由で世界に発信するミレニアルズだ。彼らの初来日の記録作成と発信、イベント開催を通じて、ケニア発のクリエイティブ革命の動きを広めたい。

現在の支援総額

705,610

108%

目標金額は650,000円

支援者数

84

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/11/29に募集を開始し、 84人の支援により 705,610円の資金を集め、 2017/12/14に募集を終了しました

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現在の支援総額

705,610

108%達成

終了

目標金額650,000

支援者数84

このプロジェクトは、2017/11/29に募集を開始し、 84人の支援により 705,610円の資金を集め、 2017/12/14に募集を終了しました

欧米メディアやファッション界が注目するナイロビの姉弟クリエイター、2ManySiblings。彼らは独自のビジュアル表現で、オルタナティブなカルチャーの視点をインスタ経由で世界に発信するミレニアルズだ。彼らの初来日の記録作成と発信、イベント開催を通じて、ケニア発のクリエイティブ革命の動きを広めたい。

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2ManySiblings来日にあたっての、近日公開予定の『WIRED』への寄稿記事を書いていて、ミレニアル世代の選択肢ということについて、改めて考えてみました。

「Do What You Love ー好きなことをしよう」ー 最近日本にも参入してきた米国シェアオフィス運営企業のWeWorkが掲げるコピー。自分の志向や価値観に素直に従い、オルタナティヴな働き方を求めるミレニアル世代の価値観をシンプルな言葉に凝縮されています。

ニューヨークや東京のいわゆる成熟経済のミレニアルズにとっては、大企業に雇用されて歯車として働き続ける「あまりハッピーじゃなさそうな人生」に対する、別の選択肢です。

一方で、ナイロビなど、大企業は少なく、インフォーマル経済が発展している文脈においては、「Do What You Love」は選択肢というよりは、初期値なのかもしれません。

そもそも選択肢がない。

つまり外部環境をベースとして考えることはできない。だから自らのアイデンティティに向き合い、パッションに従い、テクノロジーによって自分の創造性を拡張させていくのみ。ナイロビやアフリカの一部の都市において、クリエイティヴ・シーンが活発化している背景には、そういった要素があるのではないかと思っています。

「・・・」

ここからは、関連して、以前アフリカと起業をテーマに書いていた昔のブログ記事を掲載します。お時間のある方は、ご一読ください。1年前にケニアのコンテクストを思い、考えたことです。

 

「選択肢の有無・多少における諸々の課題」


昔、高校の課題で、「かもめのジョナサン」で有名なリチャード・バックが書いた「イリュージョンー悩める救世主の不思議な体験ー」を読みました(私は原文で読んだのですが、今初めて調べたら日本語訳の集英社のバージョンは表紙や副題の印象が全く違って驚いた)。プロットは正直Wikipediaで復習しないと思い出せないぐらい忘れてしまいましたが、ディスカッションの中で印象に残っているメッセージがあります。それは、人生はすべて選択だ(Life is all about choices)というものです。特別なメッセージではなく明白なことですが、我々はこのことを忘れがちであったり、当然のこととして捕えているのではないかと思います。

重層化したグローバリゼーション、情報技術、コネクティビティ、気候変動、テロなどによって、世界情勢がより複雑化することで、個々人の選択肢、そしてビジネスや政策における判断がより複雑化します。国際開発の文脈においては、持続可能な社会もしくはエコシステムの構築における様々な判断は、常に、「先進国」経済と「発展途上国」経済の間での対立を生みます。

こういった対立構造は、例え直接国際開発の分野に携わっていなくても、アフリカにコミットした人生・キャリア設計をする上で、避けられない課題です。そして、アフリカ現地の経験や、アフリカ人との関わりが増えれば増えるほど、日本人などの些細なコメントに違和感を感じてしまいます。それは例えば、「マサイ族の人々が、商業化しすぎていてイヤだった」とか「アフリカは、(工業化・近代化などせず)そのままの姿を残すべき残すべきだ」といったようなコメントです。

こういった意見表明が必ずしも間違っているとか、彼らが見識がないというところから、違和感を感じるわけではありません。違和感を感じるのは、ケニア人などが、「我々も日本やアメリカのような国になる(なりたい)」という意思表示や、「日本のようになるためにはあと100年ぐらいかかるかな。。」というようなコメントも耳にしているからです。

持続可能な開発やフェアトレードなど、キャッチーなフレーズやキーワードを使わずして、どのようにこういった対立構造に向き合えばいいのでしょうか。私は3つの要素を重要視しています:1)教育、2)品質の経済、そして3)バリューチェーンの再構築です。

教育は、リセット(アンラーニング)とリラーニングのセットです。他者に対して感情移入するのではなく(シンパシー)、論理的に相手の立場からの視点で物事を考え、感じることです(エンパシー)。アンラーニングは、重要であると同時により難しいと思います。私たちが新しいものに出会うとき、たいてい過去の経験のフィルターを通じて、それらの経験を参照してしまうからです。一つのやりかたは、既存のフィルターや価値観をチャレンジするような、真逆の状況を考えることかもしれません。我々が思う最も貧しい状態が、実は最も豊かな状態だとしたら?最も醜いと思っているものが、最も美しいものだったら?もっとも遅いと思われるものが、最も速いものだとしたら?

品質の経済は、規模の経済と同等レベルでもっと議論されるべきだと思っています。多くのビジネスは、より安く、より速くといった原則に基づいて成り立っています。品質の経済は、シェアリングエコノミーを伴う、小規模経済における成り立ちを考えるほうが、評価しやすいのかもしれません。どうすれば、自給自足的な小規模のエコシステムを構築しつつも、お互いが競争しあったり、孤立化したりせずに、人やモノが自由に行き来するようなかたちを作ることができるでしょうか。

バリューチェーンの再構築とは、バリューチェーンに関する革新や、既存のビジネスモデルを見直しなどです。バリューチェーンの端と端が短くなればなるほど、よりよい価値の伝達につながります。よりよりイーコマース(もしくは一般的なデジタルエクスペリエンス)、ロジスティクス、そしてデザインがカギを握っています。

ここに記載した3つの要素は、Maki & Mphoが、どこで何をおこなうのかという戦略的判断に、密接に紐づいています。私たちのブランドは、既存の価値観やパラダイムにチャレンジし、デザインとコミュニケーションを通じて、新しい価値を提案するという意味において、教育そのものです。今、短期的な利益を見越した、物理的なプロダクト開発に、あえて注力していないのは、常に存在していた哲学的、文化的な知恵や知見と、限りなき創造性など、アフリカの知的財産(これらの質の要素)こそが、究極的な経済的価値を作り出すと考えているからです。さらに、展示会やファッションショーなどの既存の王道的なビジネスのやり方をチャレンジし、新しいBorn Globalな市場構築を目指しているのです。

(言うは易しですが)一番のチャレンジは、既存のビジネスモデルを疑い続け、自分がただのトンチンカンではないのだと、自分自身を信じ続けることかもしれません。

 

 

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