イタリアのアルベルゴディフーゾって知ってますか?
私も最近、テレビの旅番組を見て知ったのですが、地域で共創する(共に創る)という意味において、自分の進めているグリーンツーリズム事業と一緒だなと思ってます。
アルベルゴディフーゾとは、1980 年代前半にイタリアで誕生した地域でおもてなしする形のものです。
まちなかの分散している歴史建造物や空き部屋などを改築し、宿泊部屋にして、案内所で複数の分散した部屋を受付案内するといったものらしいです。(実際、現地を見てないので受け売りですが・・・)
情報、デジタル社会のいま、既存産業の構造自体が大きく変わろうとしています。
所有からシェアの時代に変動しているなか、狭い枠組み内で競争しているだけでは、その産業そのもの自体が沈んでいく時代です。
言葉で言えば、きれいごとに聞こえますが、これからの時代は様々な官民、諸機関・団体、個人が力を合わせ、知恵を出し合って新しい時代にあった産業を創り出す「共創」の時代なんだと思います。
現実的には、どこにでもいろんな縄張りがあるものですが、一度垣根を取っ払って、目先の利益でなく、共創による将来を見据えた産業づくりの必要性を強く感じています。
多くの地方では、その地域資源として素晴らしい自然、歴史、文化がありますから、グリーンツーリズムが市場的にも経済波及効果的にも、これからの有望な産業になりえて、地域活性化に繋がっていくのではないかと考えてます。
もちろん今でもグリーンツーリズムが国内で実施されてますが、修学旅行生向けが大半であり、新たに「大人向けの市場」を創っていく必要があると個人的に感じてます。
日本とほぼ同じ国土面積のイタリアではグリーンツーリズム市場が1兆円と言われてますので、日本でも同規模の市場が創れるのではないかと思います。
顧客に選ばれるという意味において、競争という概念は残るかもしれませんが、それは「他者との競争」というよりも「自己との闘い」であり、自己研鑽していったものが「ホンモノ」になり、結果的に多くの方に支持されていくのだと思います。
今回のテーマで言いたかったことは「地域で連携し、協力しあって大人向けグリーンツーリズム産業を共創していく」ということでした。
その第1歩が「キレイビレッジ」プロジェクトということで地元の飲食店、体験プログラム提供者、諸機関・団体、個人などと共創を進めていきます。