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3.11を忘れない。震災の記憶をつなぐ小説『海のシンバル』を多くの人に届けたい。

「あの日」を忘れないために。震災により抱えきれない孤独を抱えた少女Rと、人の顔を見るのが苦手なホテルマン磯辺。2人の寄り添う姿と、東日本大震災の数年後を繊細に描く文学作品『海のシンバル』。この度、文庫本サイズの3.11を、全国の書店とあなたの手元に届けたい。

現在の支援総額

1,727,500

431%

目標金額は400,000円

支援者数

261

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/08/20に募集を開始し、 261人の支援により 1,727,500円の資金を集め、 2022/11/07に募集を終了しました

3.11を忘れない。震災の記憶をつなぐ小説『海のシンバル』を多くの人に届けたい。

現在の支援総額

1,727,500

431%達成

終了

目標金額400,000

支援者数261

このプロジェクトは、2022/08/20に募集を開始し、 261人の支援により 1,727,500円の資金を集め、 2022/11/07に募集を終了しました

「あの日」を忘れないために。震災により抱えきれない孤独を抱えた少女Rと、人の顔を見るのが苦手なホテルマン磯辺。2人の寄り添う姿と、東日本大震災の数年後を繊細に描く文学作品『海のシンバル』。この度、文庫本サイズの3.11を、全国の書店とあなたの手元に届けたい。

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海のシンバル の付いた活動報告

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 大変お世話になっております。 クラウドファンディング「海のシンバル書籍化プロジェクト」の久々原仁介です。 東日本大震災から、今日で14年という月日が経ちました。 喪われた命と、波に呑まれた多くの声を、忘れることがないように、ひたすらに書いてきました。この14年という年月は、僕にとって文字と命と、奪われた時間を理解したいともがき続けた日々でした。 岩手へ訪れ、切り立った海の冷たさを知ったとき、どうしたって消えた命は返ってこないことを知りました。山肌に連なる、倒れたままの墓石を直す家族は誰もいないことを知りました。綺麗に舗装された海岸沿い道路を走る車はもういないことを知りました。 怖いくらいの平地に建てられた建物に住まう人は誰もいないことを知りました。フェンスの脇に括られた小さな浮き輪は、もう一度津波がきたときに助かりますようにという儚い祈りだと知りました。 命を書くということは、人の生死に対し焦点を定め続けなければならないと思います。一度ズレてしまえば、僕の書くことはただの虚構で終わってしまからです。 海のシンバルに登場するRという存在は、確かに実在する人物ではありません。彼女の痛みも、心も、そこにある時間も、文字の上でしか生きることはできない。 それでもRは読者の心に、震災を刻み込んで生きている。 僕はどうあっても、Rを生かすことができなかったというのに。彼女の言葉だけが多くの人の支えとなり、震災を忘れないための栞となり、寄り添うための手となって息づいている。 14年です。 僕の人生の半分を占めたこの時間を、ひたすらに想う。 その資格など、僕にはなくて、これは一種の冒涜と受け取られるかもしれないという恐れもあります。 だからこそ、一つの答えを出さなくてはなりません。それが僕の生きている意味だと思うからです。 弱くて愚かなこの僕の、手のひらに落ちた文字たちをどうか見ていてください。 更新がずいぶん時間を途絶えてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。 「海のシンバル書籍化プロジェクト」は今年度中に大きな節目を迎えます。 最後まで、何卒よろしくお願いします。


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 大変お世話になっております。 クラウドファンディング「海のシンバル書籍化プロジェクト」の久々原仁介です。 東日本大震災から、今日で14年という月日が経ちました。 喪われた命と、波に呑まれた多くの声を、忘れることがないように、ひたすらに書いてきました。この14年という年月は、僕にとって文字と命と、奪われた時間を理解したいともがき続けた日々でした。 岩手へ訪れ、切り立った海の冷たさを知ったとき、どうしたって消えた命は返ってこないことを知りました。山肌に連なる、倒れたままの墓石を直す家族は誰もいないことを知りました。綺麗に舗装された海岸沿い道路を走る車はもういないことを知りました。 怖いくらいの平地に建てられた建物に住まう人は誰もいないことを知りました。フェンスの脇に括られた小さな浮き輪は、もう一度津波がきたときに助かりますようにという儚い祈りだと知りました。 命を書くということは、人の生死に対し焦点を定め続けなければならないと思います。一度ズレてしまえば、僕の書くことはただの虚構で終わってしまからです。 海のシンバルに登場するRという存在は、確かに実在する人物ではありません。彼女の痛みも、心も、そこにある時間も、文字の上でしか生きることはできない。 それでもRは読者の心に、震災を刻み込んで生きている。 僕はどうあっても、Rを生かすことができなかったというのに。彼女の言葉だけが多くの人の支えとなり、震災を忘れないための栞となり、寄り添うための手となって息づいている。 14年です。 僕の人生の半分を占めたこの時間を、ひたすらに想う。 その資格など、僕にはなくて、これは一種の冒涜と受け取られるかもしれないという恐れもあります。 だからこそ、一つの答えを出さなくてはなりません。それが僕の生きている意味だと思うからです。 弱くて愚かなこの僕の、手のひらに落ちた文字たちをどうか見ていてください。 更新がずいぶん時間を途絶えてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。 「海のシンバル書籍化プロジェクト」は今年度中に大きな節目を迎えます。 最後まで、何卒よろしくお願いします。