2022/06/29 10:23

ただいま、おかえり。


皆さんお元気でしょうか?カラッとしていて最高気温がまだ27℃、22時近くまで日の沈まないのロッテルダムから(朝晩は肌寒く、まだウルトラライトダウン着ていました)、高温多湿の日本に帰ってきました。本当は一番帰国を避けたい季節なんですが、味噌蔵を放っておくわけにはいきまぬ。

帰国までの数週間は案の定慌ただしく、なんと飛行機に乗る前日は人生で久々の徹夜をしました(笑)。そのまま飛行機で寝るからいいや。と思っても結局あまり眠れないんですよね。
今回はアムステルダム→フランクフルト→羽田の便でした。前回の帰国の時に比べて、空港自体にも活気が戻りつつあるように感じました。
なんとアムステルダム空港では一気に空港を使用する人が増えて、それに比べ人手が対応出来ておらず、空港に3時間前に着いても飛行機を乗り逃してしまう人達が急増!とニュースになっていて(そんな事、悪夢でしかない笑!)、数日前から「早めに行かなきゃ」と思っていました。
出発24時間前に、アムステルダム→フランクフルトの搭乗予定だった飛行機がキャンセルになった。との知らせが来たりして‥。新しい便は1時間半早く、結局予定していたよりもっと早く空港に行く羽目に。まぁ、そんな事もあるよね。と思っています(笑)。
荷物も無事に届き、無事に羽田までたどり着けて良かった。
コロナ禍になり三度目の日本帰国なんですが、毎回帰国する度に状況や、システムも変化しています。それすらも、なかなか出来ないない経験だよな。と思っています(笑)。


ロッテルダムって、非常にコンパクトな都市なんですが、実はミュージアム(美術館、博物館)の多い都市なんです。ジャンルは有名画家達の芸術作品の集う美術館から、建築、そしていかにもオランダらしい「税と関税の博物館」など。そして、こじんまりとしたギャラリーも沢山あります。
年に一度、そんなロッテルダムの約40近いミュージアムやギャラリーが夜中の1amまでオープンするミュージアムナイト(Museum Nacht)というイベントがあります。
帰国前の6月18日にそちらのイベントに呼ばれて、最近出版したMaking Misoに関するトークと、実際に体験型アートという形で、パン味噌キットを使用して皆さんと楽しくお味噌をパンから作ってきました(写真)。

同日はロッテルダムでプライド・パレードもあり、様々年齢、バックグラウンド、価値観を持つ方達が参加してくれて、みんなでワイワイ味噌作り。楽しかったです。
一つ一つのパンお味噌が、一人一人の色になるのが嬉しいです。
うふふ。


飛行機の中で眠れない理由の一つが、やはり映画(笑)!
今回も何を観ようかとリストをチェック。イギリスに住んでいたからでしょうか?どうしても、観たことのないイギリス映画があると(もしくはイギリス舞台の映画、イギリス人監督、イギリス人俳優)、どうしてもハリウッドよりそちらを選んでしまいます。
そんな中で今回迷いもなく一番に選んだのが、「Creation Stories」。
ダニー・ボイル(スラムドッグ$ミリオネアなどの監督)がダイレクターで、トレインスポッティング(こちらもダニー・ボイル監督)で一番好きなキャラクターのスパッドを演じていたユエン・ブレムナーが主演。しかもオアシスプライマル・スクリームの生みの親、アラン・マッギーの半生を描く。って観るしかない。
ロンドンで働いていた時の最後の上司が、赤毛のスコットランド出身だったので、段々と映画の中のユエン・ブレムナー演じるアランがその上司にしか見えなくなっていました(笑)。どことなく、性格もにていた様な?

” Be a punk, be a rebel always. There is always something to rebel for."

「パンクでいろ、反逆者でいろ。いつでも反抗する事はあるからな。」

この予告でもアランが言う一言です。
それまでイギリスは大きなレコードレーベルしかなく、大手のみが成功(利益目的)していた音楽業界。そこに一からレーベルを立ち上げて、どこか行き当たりばったりで破天荒、計画通りに行かない事が多くてもなんとか切り抜けながら、自ら動き、仲間に支えられ、時には周りを振り回し、それでも「U2より有名になるぞ!」とひたすた邁進するアラン。
彼が運命的出会いをしたバンド、オアシスをただ単に一人のリスナーとして、幾度となく聴いてきた私からすると、あの音楽の後ろにこれほどまでのドラマがあったのか。と思わされました。
音楽、車、建築物、アプリ、食品、ファッション‥。世に出るまでに、様々な人の思いや出会いが重なりあって成り立つものです。どうしても、受け取る側はついそれを見逃してしまいがちですよね。

どこかダークな部分もあるのに、笑えて、スピード感があり、ながったるくなく、観終わった後にスッキリするのは、流石ダニー・ボイル。
賛否のある映画かも知れませんが、徹夜明けだった私にはピッタリでした。

日本では公開させれるのかな?と思っていたのですが、どうやら今年の10月に公開予定の様です。興味のある方はこちらの記事もどうそ。

無事に帰国しましたので、いよいよ蔵作り、そして支援してくださった方々へのリターンも進めてゆきます。皆さん、ご支援ありがとうございました。


今週末に、早速文化センターの会議室を借りて、蔵を作る予定である我が家のご近所さん達をメインにご招待して、私のビジョンを説明する予定です。
その為ひたすら地味にご近所さんを回っていました(笑)。私は周りの身近な人の幸せこそが、もっと大きな世界平和につながると思っているので(大袈裟ですが)、
「絵里加ちゃん、何やっているのかしら?」と思われるよりも、小さな規模でも、完璧な形でなくても、失敗しながらも行動して、思いやビジョンを自分の言葉で伝え続ける事が大切だと思いっています。

その模様はオンラインでも配信する予定なので、ご興味のある方は、是非「ご近所トーク」覗きに来てみて下さいね!