2022/08/13 20:34

このプロジェクトは、2019年11月の開始時より、たくさんの方にお力を頂き、ここまで参りました。

当初より、たくさんの応援と惜しみなく協力を下さった方々を、ご紹介いたします。


とみや織物株式会社 

代表取締役社長 冨家靖久さま

当社は西陣織の織元で、今日まで主に帯地を製織してきました。近年、その伝統工芸の技術を、従来の肩幅からメートル以上の幅の織機に転用することに成功し、昨年度はそのことが評価され「京都技術大賞」と「特別賞」を京都で初めてダブル受賞しました。その新たな技術が開発できた、丁度そのときに、WFR様からパリコレに挑戦されることをお聞かせいただき、日本の伝統技術を活用していただきたいと思い、採算は度外視してWFRオリジナルのテキスタイルの開発に挑戦しました。WFRと当社のシンクロニシティを感じています。

世界の潮流が、様々な視点での「多様性」を確立しようとする新たな時代に入ろうとしています。今回、日本から新たな発信をされるWFRを通じ、①「絹」という環境に負荷をかけないやさしい素材、②産廃がほとんどない環境への負荷が少ない製織工程、③日本の伝統文化の一翼を担う「きもの」は何世代にもわたって使い続ける、といった素材を提供することができました。きものは、合理性に偏重した現在の日本で需要が激減しているテキスタイルでありますが、今回のプロジェクトで、実は今の最先端の思想に合致していることに気づくことができました。

WFRは、障がい者だけに注目しているだけでなく、きもののテキスタイルを通じて、環境の保全と循環、次世代への文化の継承をも内包するプロジェクトであり、パリコレから世界に、日本人が永年にわたり持ち続けてきた想いを世界の人達と共有できればと思います。」