2022/02/07 07:00

こんにちは、PLANETSの石堂実花です。

本日ご紹介するのは、連載「おいしいものにはわけがある」です。こちらの連載では、毎回編集部がピックアップしたお店に、「おいしいもの」と「おいしいもの」の「わけ」に迫るべく、詳しくお話を伺いに行きます。

今回お訪ねしたお店は、京都・等持院にあるお好み焼き店「ジャンボ」です。1974年の創業以来、地元の方に愛され続けている老舗の名店で、本誌編集長・宇野常寛も学生時代から足繁く通っているそうです。2018年7月からは持ち帰り専門店として営業されていますが、今でも近隣の方がひっきりなしに訪れる超人気店です。

(撮影:蜷川新)

こちらのお店の看板メニューはなんと言っても「ジャンボサイズのお好み焼き(ミックス)」、「ジャンボサイズの焼きそば」です。その名の通り、はじめて見る方はその大きさに驚くこと間違いなしです。

※写真だとサイズ感が伝わりづらいかもしれませんが、成人の顔の1.5倍くらい(!)の大きさです。(撮影:蜷川新)

筆者が初めて「ジャンボ」を訪れたのは2018年6月、PLANETSのオンラインコミュニティ「PLANETS CLUB」の京都オフ会のときでした。当時は今のように持ち帰り専門店ではなく、店内で鉄板を囲んで焼いて食べるイートインもやっていたのですが、まだ明るい夕方の時分にも関わらず、店の前にはかなり長い行列ができていたのに驚いたのを覚えています。

▲2018年6月の様子。行列は店内にも続きます。PLANETS CLUBメンバーの皆さんと一緒に香ばしい匂いを嗅ぎながら並んだのも良い思い出です。

▲2018年6月の様子。卓の鉄板からはみ出しそうな勢いのジャンボミックス×2とジャンボサイズの焼きそば。店員さんの見事な手さばきも、持ち帰り専門店となった今は見ることができません。

筆者はそれまでお好み焼きを食べる習慣がなかったため、お恥ずかしながら「お好み焼きなんて、だいたい全部おいしいのでは……」という漠然としたイメージしか持っていませんでした。しかし、ジャンボのお好み焼きを食べてその概念があっさりと覆されました。

ほのかに出汁の効いた優しい味の生地は、これまでに食べてきたどんなお好み焼きでも味わったことのないふわふわな食感でした。さらに甘いソースと生地が口の中で合わさったときの旨味ときたら! ……書いているだけでもあの味を想像してお腹が空いてきました。かくして「最高のお好み焼き」に出会った筆者は、それ以来どんなお好み焼きを食べても「ジャンボほどじゃないな……」と思ってしまう贅沢な体になってしまいました。

店主の江島さんは普段なかなか取材を受けることがないそうで、今回は知られざるお店の歴史や、お好み焼き・焼きそばのおいしさの秘密に迫った、かなり貴重なインタビューとなっています。味の描写も本誌を読んでいただいた方がより鮮烈なイメージが湧くと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

(撮影:蜷川新)

昨今はなかなか新しい味に出会いに行きづらい環境になっていますが、この連載が少しでも今後の参考になると嬉しいです!

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