こんにちは、国際NGO ViVIDです。シングルマザー支援事業の現地コーディネーターとして事業運営を行っているエリケムについて紹介させていただきます。

エリケムは、現地プロジェクトマネージャーとしてシングルマザー支援事業を推し進めています。具体的な仕事としては、アシィエ地区のシングルマザーと日本人ViVIDスタッフとの間の連絡役として、シングルマザーを対象としたミーティングを隔週開催しています。セミナー後は、日本人スタッフにセミナーの報告をしています。

本業は天気予報士、ガーナ気象庁情報処理の副長を務めています。天気予報士として現在および過去の気象情報を取得し、気象を分析して予測または予測し、一般に公開しています。そして国家気象データベースとアーカイブの確立と管理、ガーナの気象観測所と全国のネットワークの維持管理を監督しています。

学校運営者でありパートタイムの先生をやっています。アシィエ地区では、学費の高い私立学校ばかりで授業料無料で通える公立学校が存在しないため、片親世帯の母親たちの負担を和らげるためにMatilda's International Schoolという学校を2006年に設立しました。エリケム自身は子供たちの勉強、特に算数と理科を教えています。具体的にはBECEとSSCEの算数と理科試験に合格できない子供の教育をおこなっています。

エリケムは、当団体共同創設者で副代表の方しおんの母親の知人で、長年交友関係を築いてきました。

ViVIDの団体創設直後に実施した第１回現地視察（2020年3月）の際に、方はアシィエ地区を訪問し、エリケムの学校運営についてヒアリング調査を行いました。その結果、方はエリケムの学校に学費滞納、文房具も購入できない児童が多くいることを知ります。さらにそういった児童の中に、より経済的困難な生活を強いられている片親家族出身の子供達も含まれていることを知りました。

その後2020年6月、方が現地視察を終え日本に帰国後、エリケムと再び連絡を取り、エリケムの方から経済的に問題を抱えるアシィエ地区のシングルマザーを対象にした職業訓練事業を実施したい旨を伝え聞きます。方を含めViVIDのメンバー一同は、その後エリケムが提出した事業案をもとに、エリケムと議論を重ね、事業計画へと落とし込み、2021年5月に事業を開始するまでに至りました。現在エリケムは、現地のボランティアメンバーとしてViVIDに所属し、現地プロジェクトマネージャーとして事業を推し進めてくれています！ViVID現地メンバーのエリケムに事業を実施しようと思ったきっかけをインタビューしたので紹介します。

Elikem（エリケム）:
「私自身がシングルマザーであるため他のシングルマザーが直面している深刻な状況が自分の事のように共感できます。ほとんどのシングルマザーは子どもたちに食事を与え、学校に行くお金を払うことで生活がいっぱいいっぱいになっているので、その状況を何とか改善したいことからViVIDに協力を求め、シングルマザーのための事業を立ち上げることになりました。このシングルマザー支援事業はとても重要な事業です。成功すればシングルマザーの貧困を緩和あるいは削減するだけでなく、子供たちの教育への参加を促し、各家庭のニーズを満たすのに役立ちます。最終的には子供たちが犯罪に手を染める機会が減ることで、社会への負担になる可能性が低くなり、結果として、国全体が恩恵を受けると信じています。ただでさえ子育ては大変ですが、支援制度の整っていない地域でシングルマザーとして生活していく事を考えると、骨が折れるだけでなく心も折れると思います。苦しい状況の中、子供のために必死に頑張っているお母さんの力になるべく活動していきます！少しでも多くの方のご協力をお待ちしております。」

目先の支援で得られる課題解決だけではなく、ガーナ全体の国の発展のためにも、我々ViVIDメンバーはシングルマザー支援事業にエリケムと共に積極的に取り組んでいます。ご支援宜しくお願いします。