私(うさこ母)は、(人間の)父も母も、老人ホームのお世話になり、様々な経験をしました。特に母は胃瘻(いろう)をしていたので、受け入れ先が無く、(転院で)ほんとうに苦労しました。転院先がいよいよ無くなった時には、苦渋の決断、自宅でみる覚悟もしました。しかし、本音は、健康な母しか知らない私が、胃ろうやしもの世話などできるのだろうか…?自信が無かった。経済的な不安もあった。そして、その時、誰も助けてはくれなかった。ホームも病院も役所も。いざとなると頼りにならない。私には頼れる家族も親戚もいなかったので、本当にあの時は絶望したものです。
そんな経験がヒントになり、ペットの状況はどうか?と考えました。ペットたちだって生きているし、かいぬしだって生きている。生きているから、状況は変わっていく。ペットに更なる世話が必要になることがあるかもしれないし、かいぬしだって、仕事が忙しくなったり、病気になったり、それこそ家族の介護がはじまったりすることだってあるだろう。そんな時、ペットはどうなってしまうんだろう?
私はうさぎが好きで、うさ友さんも多かったので、そんな子もどんな子も預かれる、うさぎのための預かれる場所を作ろう!と思いたちました。
忙しいかいぬしさんや、ご自身が健康を損なってペットの世話ができないかいぬしさんや、今日はちょっと疲れちゃったなーというかいぬしさんに代わって、お世話と愛情を注いであげる場所。ここに来ればかいぬしさんも、うさちゃんたちも、安心していられる場所。
そんな経緯で「老うさホーム うさこんち」が誕生したのです。
(うさこ母こと、石毛じゅんこ:記)