昨日、私たちの最初の製品である「コロバニィリストバンド」は、我々の息子娘、初孫のようなものだとお話しさせていただきました。
この「コロバニィリストバンド」が、シニアや高齢者の皆様の転倒リスクに貢献することを心より願っています。あ、ちゃう、転倒リスクに貢献したらあかん。転倒リスク軽減に貢献するです。(笑)
さて今日のテーマは「転倒」です。転倒のメカニズムについてお話をします。
言わずもがなですが、高齢者の転倒は, 寝たきりを引き起こす主要な原因の一つに上げられ、要介護率の低下のためにも、その防止に期待が高まっています。
加齢とともに身体機能が低下することで、身体のバランスを崩し、転倒の要因になります。
下の図を見てください、通常、人体の重心は支持基底面(両足底面とその間の部分を合計した面積)の範囲内にあるので、バランスが保たれており転倒することはありません。
体の重心位置が支持基底面から逸脱する点を安定性の限界と呼び、その限界を超えた場合に不安定となり転倒するリスクが一気に高まります。
支持基底面の限界である両足のつま先同士、かかと同士を結んだ線の範囲から重心位置が外にでると転倒しそうになるわけです。転倒しそうになると足を動かして上記の範囲内に重心を収める動きを即座に行うのですが、高齢者の場合は足の動きが遅れることで転倒リスクが高まってしまいます。
従って、加重時の重心位置の動きが小さく収まっていれば、足を動かしてバランスを取る必要がないため、つまずきや衝突など、なんらかの原因で身体に力が加わった際の転倒リスクが軽減されるといえます。
若い人、アスリート、シニアや高齢者でもジョギングなどでカラダを鍛えている人などは、バランスが崩れても、踏ん張れる力があるので踏みとどまって転倒を回避することができると言えます。
加齢とともにこの踏ん張れる力が衰えてくることは仕方ありませんが、少しでもこの力が復元することができるならば、高齢者の転倒事故を減らすことができるのではないかと考えるわけです。