スパオールと出会い、そしてスパオールを理解したとき、小池氏と中村はシニアや高齢者の転倒事故予防に貢献できる製品を生み出そうということになり、靴やインソール、靴下などを製品候補として考えました。
そこで、高齢者の転倒事故について調べてみると、日常生活での事故(交通事故を除く)で年間14.5万人もの人が救急搬送されており、そのうちの「ころぶ」事故が全体の80%も占めていることがわかりました。次に多い項目「落ちる」を合わせるとなんと90%を超える結果となっていました。※東京消防庁の資料より抜粋。令和元年のデータから。
そしてこれらの高齢者の転倒事故は、実に60%近くが自宅内で発生しているというものでした。
そうなると、外出時でも自宅でもずっと身に着けていてくれるものを作る必要があります。その結果我々が最初に企画開発に着手した製品が「リストバンド」だったのです。
これだと季節や時間に関わらず、ずっと使い続けてもらえるのではないかと思いました。きっといろいろな方のお役に立つだろうという思いと、ほんとかな?自分だけの思い込みではないのかとの思いが交錯しつつ、量産を開始。
使って頂く方が「転ばないように」という熱い願いを込めて屋号を「コロバニィ」と命名しました。「コロバニィリストバンド」の誕生です。
当初は個人的な付き合いの方などが使ってくれたり、介護施設入居者の方が使ってくれたりと少しづつ広がりを見せ始め、ご使用者様からも高く評価を頂くことができました。また同じ方からのリピート買いが増えていることも、人様の役に立てる製品なんだという自信につながってきたように思います。
海外での販売案件なども舞い込んできており、世界中のシニア高齢者に役立つ日が来るのではないかなどと思いながら日々頑張っています。
私たちにとってこの「コロバニィリストバンド」は息子娘、初孫のような存在と言えるのです。