クラウドファンディング終了まで7日となりました。
「ぜひ応援させて!」と声をかけてもらいました。
事務局長の私が、大学で担当した卒業生です。
以下、酒井さんからのメッセージに、ご自身の自己紹介も含まれていますので、早速お読みください!
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私は、高山京子さんの教え子(2019年卒)です。
また、社会的養護経験者で、現在は東京都清瀬市にある児童養護施設子供の家にて、社会的養護自立支援事業に携わっている児童指導員です。
主に、施設を退所する間際の方と、退所した方のアフターケアを担当しています。
私が、機能不全家庭、被虐待児童として児童相談所に保護され、自立援助ホームを退所し、日本福祉大学へ入学して、京子さんのゼミに入り、対話を重ねるまで、常に自分の中で"生きづらさ"が渦を巻いていました。
私が"生きづらさ"を京子さんへ打ち明けてから、当事者研究なるものを知ったり、びすた〜りの農園で出迎えてくれたり、今まさに同じように"生きづらさ"を抱えた状態にある仲間を紹介してくれて、多くのヒントと、持ちつ持たれつの関係性や出来事、居場所を与えてくれました。
京子さんのサポートなくして、私は今こうして生きていられなかったでしょう。
この日本には、社会的養護に辿り着かなかった、グレーゾーンの子どもたちが沢山います。
一見、絵に描いたような恵まれた家庭に見えても、玄関の扉の奥の光景は、その家族にしかわからないのです。
私の働く、「社会福祉法人子供の家」では、今年度から"そだちのシェアステーション・つぼみ"を開設しました。
開設した理由は、施設入所を未然に防ぐ目的、また、居場所の提供や学習支援等です。
日々、年齢を問わず、様々な子どもや親御さんが来て、何度か顔を合わせるうちに名前を知ったり、一緒に何かを作ったり、勉強したり、自然に触れ合ったりと、働く側も元気をもらう日々を送っています。
私は、学校でも家庭でもない第三の居場所の必要性を身をもって実感しています。
家に帰りたくない、学校に行きたくない、その気持ちの裏には必ず何か理由があるのです。
そして、第三の居場所で、多くを語らずとも似たような境遇にある子ども達がいて、大人がそれとなく見守っていてくれて、おやつがあって、なんだかここに来ると、深く呼吸ができる気がする、今日は心の底から笑えた気がする、そんな場所が知多にも必要だと思っています。
このプロジェクトが成立したら、私もできる限りのお手伝いをしに行こうと思っています。
知多には外国をルーツに持つ子ども達が多く存在し、フィリピンやブラジル、ペルーや中国、韓国等、その生活文化に関心があるのも理由のうちの一つです。
そして、私が子どもの頃、家に帰りたくないけれど、お金がない時に、決して裕福とは言えない、外国をルーツに持つ友達の家族に、衣食住の部分で何度も助けられてきました。
地域の子ども達の居場所であり、育ちきれなかった感覚を抱える私たちの居場所でもあり、日々相談業務や教授やなんだかんだと慌ただしく働く京子さんの居場所でもあり…とにかく、完成が待ち遠しいです。
その為に、是非ご協力をお願い致します。
酒井奈津希