昔から酒器として、分量を測るものとしてつかわれてきた“枡(ます)”
皆さんは枡を日常に取り入れられたことはありますか?
私の住む大垣市は枡の生産量が国内でNo. 1ということもあり、家にありました。うちでは小物入れになってます。地元の人気チーズケーキ店ではクレームダンジュの容器になっていたり(これがまた美味なんです!)見かけることは多い。
そして結婚式の引き出物にされる方もいらっしゃったり。あとは節分の時によく豆入れになっていたりしますよね。農民が穀物の種をまくとき、収穫量を計るとき、年貢をおさめるときなど、一年を通じて欠かせないもので人々の基準でもありました。
枡工房枡屋さん(大橋量器さんのオンラインショップです)のサイトにも枡の歴史について詳しく載っていますのでぜひよろしければ覗いてみてください。
そして今回、オリジナルの器を作らせていただくということで、私自身も枡作り体験に参加させていただきました!今回作らせていただくのは、一般的な四角の枡になります。
◆どんな工程で作られるの?
ざっとみてもこれだけ工程があります。そんな簡単にできるもんじゃありません。
1.仕入れ
2.乾燥
3.材料の削り
4.駒切り
5.カッター
6.のり付け
7.仮り組み
8.本組
9.ねじ抜き
10.底付け
11.仕上げ削り
12.面取り
材料は国産のヒノキ!枡を作るためだけに伐採するのではなく、建築材や建具材を作る際に出る切り落とし部分(端材)が使われます。環境に配慮されていることも伺えます。
乾燥する工程では木が持っている水分や油分を乾燥によって“散らす”というそうです。常に木は呼吸をしています。その収縮を少なくし、また、ヤニを出にくくするために材料を落ち着かせる工程となります。時と場合によって乾燥方法を変えているのだそう・・・。
のり付けも、食品安全衛生上問題のないものを使っているので安心!
そう、材料は釘などを基本的には使いません。のりも乾かすのにお時間を要します。
※この枡作り体験だけは、糊付けの後に参加者がすぐの工程に移れるように、釘を刺します。
さて、私は上手に枡を作ることができたのでしょうか?!
次回は実際の体験のお写真とともにお送りいたします〜。