はじめに
「こどもホスピス」を知っていますか?
代表の田川は、脳腫瘍で愛娘を6歳の時に見送りました。
約10年前、「こどもホスピス」の設立を夢見た看護師の石川よしえさんの遺贈をもとに、田川代表をはじめとするご遺族や、医療・教育関係者、ボランティア、そして数多くの支援者の力で、横浜にこどもホスピスを建設するためのプロジェクトを進めてきました。
「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」は、生命にかかわる病気のお子さんやご家族のための施設です。ホスピスという言葉から連想される看取りの施設ではなく、病気のお子さんやご家族の「豊かな時間」を支え、地域とのつながりを育むコミュニティ型こどもホスピスです。
病気とともにあろうとも、子どもたちの願いは変わりません。
大好きなおもちゃで遊んだり、お友だちと机を並べて勉強したり、家族みんなでくつろいだり、日常の中にかけがえのない思い出を重ねていく。
この当たり前の喜びが、病気のために叶えられない子どもたちがいる現状があり、その家族もまた地域から孤立してしまうことがあります。
お子さんやご家族のこころや笑顔を守れる場所として、2021年の11月に「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」を開所しました。
解決したい社会課題
「生命にかかわる病気の子どもと家族の心理社会的な孤立」
日本には、小児がんなど、生命にかかわる病気 (Life-Threatening Conditions: LTC)の子どもは約2万人います※
このような子どもとご家族は、医療・福祉・教育制度の狭間で孤立し、 精神的・身体的・経済的・社会的に大きな負担を抱えています。
たとえば、小児がんの治療の多くは長期にわたる入院治療が必要です。そのため、小児がんの子どもは、同世代の子どもが経験する"遊び"や"学び"の機会が制限されやすくなります。病気や治療の影響で、自己肯定感を育みにくく、病院以外の場での子ども同士の交流や社会参加が難しい子どもがいます。
「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」は、LTCの子どもと家族の心理社会的孤立の軽減に向けて、「子どもと家族が、安心して過ごせる居場所づくり」と「子どもと家族がつながりを感じて生きられる地域ネットワークづくり」に取り組んでいます。
※ LTCの子どもの人数は『小児人口1万人あたり10人程度』から計算した推計値です(Hunt 2013, 英国保健省 2017)
今回のプロジェクトで実現したいことは、2つあります
LTCの子どもと家族が自然から癒しを感じられる環境をつくりたい!
LTCの子どもを含む地域コミュニティのつながりを育みたい!
「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」は、横浜市金沢区に位置し、公園の緑と水の流れや海の風を感じられるお庭があります。
『みどりでつながるプロジェクト』では、自然環境との調和を大事にしながら、癒しを感じられるお庭づくりを病気の子どもや家族、地域住民、ボランティアと一緒に作り上げていくプロジェクトです。
このプロセスを通して、病気の子どもを含む地域コミュニティのつながりを深めたいと思います。
【みどりこどもプロジェクト】
●LTCの子どもや家族と地域住民が一緒に参加できる"タネだんご"ワークショップの開催
子どもにとって、植物などの"生命を感じるもの"と触れ合う経験は、治療や療養で単一的になりやすい生活に良い刺激を与え、四季の移ろいを感じ、自然の中で過ごすことの喜びを感じられる機会となります。
どのような子どもも自由な発想で楽しめる"タネだんご"(土ダンゴに草花のタネを付け花壇に植え込むタネまき手法)をつくります。
土の感覚に触れることを味わい、自分の植えた種が芽吹き育っていく姿から達成感や成功体験につなげます。
植物を育てる過程で得られる達成感は、自己肯定感を高め、自分らしく豊かに生きる力を育むことにつながります。
【みどりつながるプロジェクト】
●LTCの子どもと家族に癒しの環境を提供するためのお庭づくり
植栽が可能なお庭のエリアに四季の移ろいを感じられる植物を植えて、子どもや家族が自然を身近に感じられる環境を整えます。
レイズドベッド(ユニバーサルプランター)を作成することで、車いすを利用している子どもにも気軽に自然に触れ合うことができる環境を作ります。
子どもがいつ来ても季節の草木や花に出会えるように、季節ごとに植栽ワークショップを開催し、子どもと地域住民のみなさまがご一緒にお庭をつくっていくプロセスを楽しんでもらいたいと思います。
応援メッセージ
副島賢和(横浜こどもホスピスアンバサダー)
子どものホスピス
皆様は、どんなイメージをお持ちになりますか?
ここに来ると、私自身がちょっと元気になります。なぜなのでしょう。
私は、こどもホスピスで出会う子どもたちからたくさんのエネルギーをもらっているのかもしれません。
そのようなエネルギーがあったら子ども自身のために使ってほしいなと思うのですが、その子から溢れてくるように感じます。
それは、子どもが子どもであるときに発するエネルギーです。
患者であることをちょっと横に置いておき、自分のワクワクドキドキに従って行動を決め、取り組んだ時に子どもたちはエネルギーがたまります。そのエネルギーが回ってくるのです。
でもそのためには、場や人が必要です。子どもたちが安全と安心を感じられて、自分の選択や挑戦をし、今を充実させ、希望をもつ、場や人です。
今回は、自然にふれることに興味がある子どもたちのために「みどりでつながるプロジェクト」を行います。
ご協力いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
東ちづるさん(俳優・一般社団法人Get in touch 代表)
以前、オランダでホスピスの取材をしたことがあります。驚きました。
私の勝手なイメージが見事に覆されたのです。入居している人も、働く人も、皆んな穏やかで、優しくて、そして、生き生きと明るい。冗談を言い合ってよく笑い、その人がその人らしくいて、大切にし合っていました。人生を大切にできる居場所でした。
それは、子ども達も同じですよね。どんな状況でも、子どもが子どもらしくいられる居場所。
いのちを脅かされている子ども達やご家族は、不安や心配でいっぱいです。涙に暮れがちです。
そんな状況から解放され、永遠に紡いでいくことができる笑顔あふれる幸せな記憶がどれだけ大切なことか、想像することは難しいことではありませんよね。
私たちがつながることで、多くの子ども達とご家族の人生が豊かになります。
お金という道具に思いを託してつながってください。よろしくお願いします。
大谷 貴子さん(日本骨髄バンク評議員 全国骨髄バンク推進連絡協議会副会長)
35年前、私は、25歳で白血病になりました。入院中の私の楽しみは、いきなり言い渡される「外出しても良いよ」「今週末、外泊してみる?」という言葉でした。白血病の治療は、毎日の血液データに一喜一憂します。言い換えれば、いつ、喜べるのかもわからない日々。そんな中での、外出・外泊許可。私は、自宅から遠く離れた病院で治療をしていたので、家族が看病のために借りている“病院近くの我が家”へ帰るのです。住み慣れた家ではないけれど、でも、どれだけ嬉しかったことか・・・。鮮明に思い出すのは、「明日の朝ご飯を食べたら、外出だね」と看護師さんに笑顔で言われた前夜。私は、外出用の服を着て、マフラーを首に巻いて寝ました。朝の検温時にその姿を見た看護師さんは、「本当に楽しみにしているのね。」と、涙ぐんでくださいました。
私は、そのときの自身の体験から、【病院近くの我が家】のボランティアもしています。骨髄バンクのボランティアであちこちに泊まりに行きます。余った歯ブラシやシャンプーなどのアメニティを【病院近くの我が家】へ寄付・・・(笑)
25歳の大人でも病院から外に出られることがこんなに嬉しいことなのに、ましてや、子供は・・・と思うと、想像に難くないことです。厳しい治療と闘っている子供たちが笑顔になれるところ。大好きなパパやママに甘えられるところ。兄弟姉妹にも会えます。はじける笑顔が目に浮かびます。
私たちにできることは、うみとそらのおうちが益々、充実し、子供たちが楽しめる場所になるように援助をすることだと思います。どうか、想像力を働かせて、子供たちの笑顔を想像してみてください。厳しい状況におかれているからこそ、一瞬、一瞬の笑顔に手を差し伸べていただきたくお願い申し上げます。
お庭ボランティアの皆さん
こんにちは、はじめまして!うみとそらのおうちでお花や草木に水やりをしています。成長してお庭が賑やかになっていくのがとても嬉しくて、今後皆で野菜など育てるのが楽しみです!お庭の整備や畑を作る費用が少し足りず、皆様に是非ご協力お願いしたいです。より一層楽しくみんながほっとするお庭になるといいなと思っています。よろしくお願い致します。
横浜こどもホスピスでお庭のお世話をさせて頂く事にやりがいを感じています。困難に向き合うこどもや保護者、支援する人々が一息つけるお庭にするためにクラウドファンディングと言う仲間が増えると嬉しく思います。
お庭ボランティアをさせていただいてます!うみとそらのおうちに遊びに来てくれたお友達が、四季を体と心でたくさん感じてもらえる様に、ワクワクしながら水をあげてます^ ^いろんなアイデアをだしながら、最高なウェルカムガーデンになれる様頑張ってます!!
春になりお庭に沢山のお花が咲き始めました。皆さんに少しでも春をお届け出来ましたでしょうか?これから夏に向け芝お手入れと雑草と戦いが始まります。お庭ボランティアの人達も慣れない作業で試行錯誤しながら頑張っています。皆さんに四季を感じられるお庭にして行きたいと考えています。
大鵬薬品工業株式会社さんより
横浜こどもホスピスさんとは、ご縁があって、横浜こどもホスピス内のスヌーズレンのお風呂制作に対する支援をさせていただきました。
コロナ禍となり、病気を持つ子どもたちやご家族の方はより活動が制限されてしまうのではないかと、私たちもかねてより心配しておりました。素敵なお庭で緑や土と触れあい、子どもたちとご家族の笑顔があふれることを期待しています。
私たちは、薬だけでは解決出来ない課題がたくさんあることを認識しています。クラウドファンディングに挑戦するこどもホスピスさん、そして支援する皆さまとのパートナーシップのもと、患者さんとご家族の大切ないつもの生活がいつまでも続く世界、みんなで手を取り合って未来に向かうような、誰かが誰かの背中を押して手を引くような、そんな世界を大鵬薬品は目指したいと思っています。
横浜こどもホスピスさんの“みどり”でつながるプロジェクト、クラウドファンディングを心から応援しています。
資金の使い道
【みどりこどもプロジェクト】
材料費:約16万円
備品費:約3万円
人件費(講師謝金):約5万円
交通費:約1万円
【みどりつながるプロジェクト】
材料費:約22万円
備品費:約30万円
運営通信費:約1万円
人件費(講師謝金):約5万円
手数料・その他雑費:約7万円
実施スケジュール
2022年6月 リターン発送
6月 植栽ワークショップ①:秋のお花(タネだんご勉強会)
7月 レイズドベッドつくり
9月 タネだんごワークショップ:春のお花
10月 植栽ワークショップ②:冬の間に咲くお花
2023年1月 植栽ワークショップ③:春のお花(球根植え)
4月 植栽ワークショップ④:芝生の管理
*日程はお天気と相談
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン
こどもホスピスのお庭に植える種と同じものをリターンとしてお送りします。
自宅で育ててもいいですし、こどもホスピスに植えに来ていただいたり、見に来てもらえるとうれしいです。
同じ植物を育てる体験の共有を通して、子どもとのつながりを感じる機会になればと思います。
最後に
『みどりでつながるプロジェクト』を通して、LTCの子どもと地域のボランティアがつながり、季節の移ろいを感じられる環境や生き物に触れる機会を、ぜひ皆様のお力をお借りして実現していきたいと思います。小さなお庭ですが、地域に住む方々にも自然に親しみ、楽しんでいただけるような、コミュニティガーデンを目指していきます。
チーム/団体/自己紹介・活動実績など
認定NPO法人 横浜こどもホスピスプロジェクトとは
日本には、生命にかかわる病気や状況にある子どもたちが約2万人いますが、そのような子どもや家族を支援している在宅療養支援施設はまだほとんどありません。イギリス発祥のコミュニティ型「こどもホスピス」は病院ではなく、家(おうち)です。楽しい時間を、友として寄り添いながら創り出していく場所です。子どもの状況に応じた"遊び"や"学び"を支援し「豊かな時間」を家族で過ごせる「第二のおうち」を目指しています。
認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトは、横浜に「こどもホスピス」をつくろうと地域主導で発足し、2021年11月に「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」を開設しました。
本プロジェクトへのご寄付は、横浜こどもホスピスプロジェクトへの寄付となり、弊団体が寄付金の受付及び領収証発行を行います。
このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。
「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、横浜こどもホスピスプロジェクトが発行した領収証をもって、確定申告をしていただく必要がございます。
※領収証はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。
最新の活動報告
もっと見るご支援ありがとうございました
2022/05/09 12:23ご支援いただきました皆様お陰様でみどりのつながるプロジェクトへのクラウドファンディングは、希望金額達成できました~!ご支援ありがとうございました‼‼スタートこそよくはありませんでしたが、じわじわと盛り上がり締め切りが近づくにつれ支援者が現れ達成に繋がりました!ご支援いただきました皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。さらに大鵬薬品様が加えてご支援をくださいました!昨秋開設しました「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」でしたが、建物の方を中心に使いやすさや温かい施設をつくるために建設資金を充当してきました。開設してからは、地域にに開かれた居場所を目指すことと、この地域に合った景観の一部として目の前の室の木公園とも連動した景観を目指すことが必要です。地域の支援者と共にみどりを通したお庭造りをしていこうと植栽が可能なお庭のエリアに四季の移ろいを感じられる植物を植えて、ご利用する子どもや家族と地域の方々も含め、自然を身近に感じられる環境を整えていきます。今後は、レイズドベッド(ユニバーサルプランター)を作成することで、車いすを利用している子どもにも気軽に自然に触れ合うことができる環境を作っていきます。子どもがいつ来ても季節の草木や花に出会えるように、季節ごとに植栽ワークショップを開催し、子どもと地域住民のみなさまがご一緒にお庭をつくっていくプロセスを楽しんでもらいたいと思います。今後とも地域の方々にこどもホスピスへのご理解を深めていく努力を続けていく所存です。ありがとうございました。 認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト 代表理事 田川 尚登 もっと見る
目標達成しました!
2022/04/26 21:274/1から始めた「みどりでつながるプロジェクト」ついに、目標金額を達成することができました!ご支援くださった皆さま応援メッセージをお届けくださった皆さま情報拡散にご協力くださった皆さま応援くださった皆さま今回のクラウドファンディングにかかわってくださったすべての方に心よりお礼申し上げます。「みどり」をとおしてつながりを育むこのプロジェクト。実現することができることにわくわくしています。クラファン終了まであと4日。最後までどうぞよろしくお願いします!!!認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトスタッフ一同 もっと見る
副島先生から応援メッセージが届きました!
2022/04/25 19:42横浜こどもホスピスの応援アンバサダーの副島先生から、応援メッセージをいただきました!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・子どものホスピス皆様は、どんなイメージをお持ちになりますか?ここに来ると、私自身がちょっと元気になります。なぜなのでしょう。私は、こどもホスピスで出会う子どもたちからたくさんのエネルギーをもらっているのかもしれません。そのようなエネルギーがあったら子ども自身のために使ってほしいなと思うのですが、その子から溢れてくるように感じます。それは、子どもが子どもであるときに発するエネルギーです。患者であることをちょっと横に置いておき、自分のワクワクドキドキに従って行動を決め、取り組んだ時に子どもたちはエネルギーがたまります。そのエネルギーが回ってくるのです。でもそのためには、場や人が必要です。子どもたちが安全と安心を感じられて、自分の選択や挑戦をし、今を充実させ、希望をもつ、場や人です。今回は、自然にふれることに興味がある子どもたちのために「みどりでつながるプロジェクト」を行います。ご協力いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。副島賢和(横浜こどもホスピスアンバサダー)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・副島先生、ありがとうございます!クラファン終了まであと5日。目標まで、なんと、あと3万円になりました。ご支援くださった方は100名を超えました。皆さま、本当にありがとうございます!最後まで応援のほど、よろしくお願いいたします! もっと見る
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