こんにちは。横浜こどもホスピスプロジェクトです。
大谷 貴子さん(日本骨髄バンク評議員 全国骨髄バンク推進連絡協議会副会長)から、メッセージをいただきましたので、ご紹介いたします。
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35年前、私は、25歳で白血病になりました。入院中の私の楽しみは、いきなり言い渡される「外出しても良いよ」「今週末、外泊してみる?」という言葉でした。白血病の治療は、毎日の血液データに一喜一憂します。言い換えれば、いつ、喜べるのかもわからない日々。そんな中での、外出・外泊許可。私は、自宅から遠く離れた病院で治療をしていたので、家族が看病のために借りている“病院近くの我が家”へ帰るのです。住み慣れた家ではないけれど、でも、どれだけ嬉しかったことか・・・。鮮明に思い出すのは、「明日の朝ご飯を食べたら、外出だね」と看護師さんに笑顔で言われた前夜。私は、外出用の服を着て、マフラーを首に巻いて寝ました。朝の検温時にその姿を見た看護師さんは、「本当に楽しみにしているのね。」と、涙ぐんでくださいました。
私は、そのときの自身の体験から、【病院近くの我が家】のボランティアもしています。骨髄バンクのボランティアであちこちに泊まりに行きます。余った歯ブラシやシャンプーなどのアメニティを【病院近くの我が家】へ寄付・・・(笑)
25歳の大人でも病院から外に出られることがこんなに嬉しいことなのに、ましてや、子供は・・・と思うと、想像に難くないことです。厳しい治療と闘っている子供たちが笑顔になれるところ。大好きなパパやママに甘えられるところ。兄弟姉妹にも会えます。はじける笑顔が目に浮かびます。
私たちにできることは、うみとそらのおうちが益々、充実し、子供たちが楽しめる場所になるように援助をすることだと思います。どうか、想像力を働かせて、子供たちの笑顔を想像してみてください。厳しい状況におかれているからこそ、一瞬、一瞬の笑顔に手を差し伸べていただきたくお願い申し上げます。
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