皆様
こんばんは、ルシャトリエの執事、ライム・レイでございます。
本日はリリカ様の勉強配信の予定でしたが、喉の調子を整えるためお休みをいただきました。お待ちいただいていた方は延期先の明日をお待ちくださいませ。
城に戻られて数日が経ちますが、外交先でいったいどれだけ叫ばれたのでしょうか。
拡声の魔法を付与した道具も荷物に入れたのですが、きっとご自身の本当の声を届けたいと言って無理されたのでしょう。
ここ数日こうして私の手記を書かせていただいておりますが、今夜は動画づくりの一幕をご紹介したいと思います。
このプロジェクトページにも掲載しております6分間のリリカ様ご紹介動画を作ったときのことでございます。
私はリリカ様にひどく叱られたものです。
リリカ様からお声を頂戴し編集作業を進めていたのですが、
「もっとバンバン切って短くせえへんと、今の子たちは見てくれへんで!!」
なんとまあ、有難いリリカ様のお話しを音が被るほどに”間”を切るなど私には想像だにしませんでした。
もしあの動画を王が見られるようなことがあれば、私はもう一度お叱りを受けるでしょうな。
この様にリリカ様から励ましの?お言葉を頂戴しながら作らせていただいております。
今回のプロジェクトがひと段落しましたら、日ごろの配信の切り抜き動画なども作って参りますのでどうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
……リリカ様もご立派になられました。
私を見ると、いつも王や王妃の後ろに隠れておいでだった方とは思えません。
ルシャトリエ家は代々グレスティナの王位を継がれ、先代の王たちは皆様類まれなる魔法力を持っておいででした。
しかし、リリカ様は幼いころから魔法が不得手のようでございました。
先日の配信でも仰られていましたが、魔法理論には明るくおいでです。やはり王家の素質は継いでいらっしゃるようですが、“靄(もや)が掛かっている”ようだと仰っておりました。
大きすぎる期待に悩まれた日々もございましたが、持ち前の好奇心と行動力で様々な意味で周囲の方々を驚かせながら成長されました。
オオサカのあの方を間違えて召喚されたときも、周りの心配などよそに日本のお話しをまるで幼子のように目を輝かせながら聞かれておいでで、私もまさかこんな日が来るとはあの時は思いもしませんでした。
日本に赴くと王に進言されたあの日、次期女王としての覚悟を小さき肩に乗せながら、震え握る拳が目に焼き付いております。
まだまだ不器用なところもある我が主人でございますが、ご立派な方でございます。
Vtuberとして日本で皆様にお会いできるときには今よりもっと活き活きとしたご活動を、いつも応援いただいている皆様に届けられると思っております。
私も、そんな日を楽しみに待っております。
2022/04/06
ルシャトリエの執事
Laim Lei