2013/01/29 12:32
運営と並行して、そろそろ個展の内容の方に着手しなければなりません。

こんなことを言っては何ですが、僕自身、「絵を見る」ということにあまり興味がありません。
現代アートにいたっては、「コレ、すげーの?」と、その魅力がまったくわかりません。なので美術館というのは「超退屈な場所」として認識しております。
僕は、美術館よりも科学館の方が好きですし、でっかい恐竜の骨が展示されている博物館の方が好きです。

そんな僕が個展をするというのですから、これは一大事。自分が面白がれないものを提供するわけにはいきません。
考えを整理します。

僕は絵を描くことがあまり好きではないのですが、物語を考えることは大好きです。そして、自分の考えた物語が大好きです。どちらかというと、そちらを見て欲しいと思っております。
そして、今回の個展が他の個展と圧倒的に違う点は、「絵本の原画展」であるということ。このアドバンテージを使わない手はありません。

原画の下に物語を載せたプレートを貼ろうかしら?

都合の良いことに最新作『オルゴールワールド』には英訳文も載せております。その英訳文をそのまま使えます。

つまり、ニューヨークでの個展に来られた方は『オルゴールワールド』を体験できるというわけです。
もしかしたら、これによって物販の絵本の売り上げが下がってしまうかもしれませんが、今回はあくまで「知ってもらうこと」が目的です。
それに僕は「全てさらした方が購買につながるんじゃないかしら?」とも思っているんです。

どうだ、この作戦。上手くいくかな?  さっそくスタッフにかけあってみます。

あと、「コイツ何者なの?」感を出す為に、以前番組で作ったクレイアニメを会場で流してやろうかと思っております。YouTubeにアップされているのは、番組用に1週間で作ったものですが、放送終了後に2ヶ月かけて作り直した完全版があるので、会場ではそちらを。
それもこれも予算との兼ね合いになってきますので、引き続き、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

絵本をクレイアニメを見せて「あなた何者なの?」と訊かれたときに、「日本のお笑い芸人です」と答えて、アメリカ人を混乱させてやるつもりです。

西野亮廣

http://www.youtube.com/watch?v=8btwL_3F66A