2022/03/29 20:12

炭やきビレッジ構想の実現を進めるなかで、環境への様々な良い影響を生み出していることが分かってきています。

私たちは、山間地の耕作放棄地に炭の原料となるクヌギの苗木を植林し、約8年後に育ったクヌギを伐採して炭にします。伐採した切株からは芽が出て、約8年後には再び伐採して炭にすることができます。

大学と連携して調査研究を進めた結果、植林したクヌギ林では約8年という短い期間に生物多様性の向上が認められました。具体的には、クヌギの伐採で草原化した際にイタドリ、フキ等の多年生の草が多く見られるようになり、その後に再びクヌギ林へと成長するなかでさらに多様な植物が見られるようになることが分かっています。この調査研究結果は日本生態学会第68回全国大会において論文「耕作放棄地に植樹したクヌギ林の林床群落組成と施業履歴の関係」として提出されています。