2022/04/30 22:18

◎青木公隆さん(建築家/せんつく)

「大黒湯」に初めて伺った際に、唐破風屋根からは、90年以上の間、千住の住民の暮らしを支えたに相応しい圧倒的な存在感と歴史的な重厚さを感じたことを今でも覚えています。

悲しいことに、歴史的・文化的な価値は、月日の経過とともに失われる運命から逃れることが非常に難しい時代です。その中、唐破風屋根が安養院に移築・保存されることで、これからも千住の住民の暮らしとともに生きることは、今日的な文化保存の在り方として、意義が非常に高いと思います。心から応援します。