2013/02/11 18:11
写真は大分県臼杵市にある「金明孟宗竹」(キンメイモウソウチク)の竹林です。初めて訪れたときは、その華やかさに驚きました。県指定天然記念物なので良く手入れされているというのもあると思うのですがとにかく明るい雰囲気なんです。“かぐや姫”のアイデアはこの竹から生まれたのかも……。

しかし、普通「竹」といって思い浮かべるのは、みずみずしい緑色ですよね。我々が竹細工に使うのも最初は緑(青竹)色です。これをそのまま使用するかご・ざるもありますが、水分や油分を多く含んでいるため、より長持ちさせるために「油抜き」「天火干し」の工程を経て、象牙色の晒し竹(あるいは白竹)にするわけです。

また、竹の種類としては日本古来の種といわれる「マダケ」を使います。「モウソウチク」も日本に広く分布していますが、もともと中国から渡ってきたようです。竹林を遠くから見てもマダケ、モウソウチク、区別がつかないかもしれませんが、緑の鮮やかさ、太さ、節の形状などが異なります。また、モウソウの方が堅く、繊維が粗いため、マダケの方が細工に向いている、食用として一般に流通しているタケノコはモウソウが圧倒的に多い、などといった違いもあります。


おかげさまでパトロンさまも増え、目標金額の半分を超えました。ありがとうございます。ではではまた明日!