こんにちわ。
本日のNYはものすごい湿度です。まるで体に水蒸気のベールを纏っているかのような天気です。
撮影では、ジョン以外にも、イビサのどんな土壌や背景が彼や彼の音楽、バレアリックというカルチャーを育んだのか捉えるために、豊かな自然の風景や島全体が世界遺産と言われるイビサならではの遺跡などにも行きました。そこで、ロケーションをいくつかご紹介したいと思います。
アトランティス
40度の炎天下、直滑降の必死に崖を下ること30分(大変すぎて死ぬかと思いました)。そこには中心地イビサタウンの喧騒からは全く想像もつかない、息をのむような鮮やかな蒼い海が広がっていました。昔の人はここから岩を切り出し、運び、現在のイビサタウンを作ったそう。
その辺にいた他の地元?観光客?に「帰りの上りは楽だから」励ましをもらいましたが、後にその人を恨みました。人間の足はこんなにもぷるぷるするのかというくらい1歩も前に出ず、もはやここに置いていって欲しいと心から願うほどでした。。
途方にくれる監督
Cala Llentia(カラ・イェンティア)
イビサには幾つかの石像アート作品があります。13の石柱で構成された「Time & Space(時間と空間)」と名がついた巨大な日時計。シルク・ド・ソレイユのオーナーの要望で、オーストラリアのアーティストが作りました。
Puertas Can Soleil(プエタス・カン・ソレイル)
日時計から200メートルほどの場所にある、「カラレンティアへのドア」は制作者が不明ですが、磁気を帯びたドアで作られていて、扉からはエスベドラがのぞけます。
島にはこういった建造物や像が点在していて、地図にもグーグルにも行き方が載っておらず、地元の人のアドバイス、緯度と大きな岩を頼りに撮影を進めました。迷子になることもしばしば。
撮影中印象的だった地元の人の言葉は「Hey guys, this is Ibiza. Enjoy this experience(これがイビサさ、そんなところも楽しんで!)」。
宿の水が全て止まってお風呂もトイレも使えなかったり、車がなんどもエンストして立ち往生したり、超強力のWi-fiが全く使えなかったりと、撮影の進行に関わる様々なハプニングにショックを受ける私たちに、地元の親切な人たちがそう言いながらいつも助けてくれました。
イビサで過ごした約3週間で、こんなおおらかさをイビサの人々や風土から感じました。ジョンの生き方や音楽に垣間見る穏やかで純粋な側面は、こんな島からくるのかもしれないと。
Harunaでした。