皆さま、おはようございます。
三寒四温の候、体調管理が難しいものですが、皆様やご家族におかれましては、ご健勝のことと拝察いたします。
さて、この度は、表題の通り、私(カテリーナ)と母(イリーナ)は2/24(金)に大阪(NHK大阪放送局の前の広場)のイベントで数分間ですが、スピーチをいたします。
Fainaのメンバーも数名集まる予定です。
主催者からは
【平和を祈るスピーチ】
を期待されているかもしれませんが、
私たちは、少し角度を変えて
【平和に近づくスピーチ】
にしたいと考えております。
祈っただけでは何も変わらないことを知っております。どれだけ大勢で強く祈っても、戦争は終わりませんし、ウクライナの市民の生活や心には、影響はありません。
しかし、その一つ一つはたとえ小さくても、大勢で本質的な意義ある行動を起こせれば、状況は変わりえるでしょう。
【着眼大局 着手小局】
昨日、私たちはご縁あって、全国でも名高いという近江高校吹奏楽部の卒業コンサートを拝見させていただきました。
(演奏前後でキッチンカー出店もさせていただきました。)
彦根市最大の大ホールで1000人を超える観客が見つめる中、彼らは、圧巻の素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたのでした。
私も母も祖母も他の避難民もとても驚かされました。感動し、そして皆、涙を流しました。
私たちが来るのを知っていた彼らはサプライズで、ウクライナの曲も披露してくれたのです。
コレに至るまでには、顧問の先生の楽譜作りからはじまり、100人を超える部員達の各パートの練習や合わせる作業も大変だったに違いありません。私たちのことを思って、聞いたこともないであろう慣れない曲を必死に練習したのだと聞いていてすぐにわかりました。
本当に凄い組織だと思いました。
先生曰く、20年前に彼が顧問に就いたときは数人の部員こ小さな組織だったそうで、実施できる演奏も限られていたと言います。
それが日々の努力と前向きで実のある練習を一つ一つひたむきに続けていく内に、徐々にメンバーは増えて、レベルがあがり、パフォーマンスの幅や質も着実に上がっていったそうです。
あの心揺さぶられる演技を披露するために、どれほどの努力をしてきたのか。これだけ素晴らしい集団を作り上げるのにどれほどの苦労があったのか。
やはり、
【着眼大局 着手小局】
ということに他ならないのだと思います。
私たちが、目の当たりにした最高の舞台は、顧問の先生や部員の生徒達が、コツコツ着実に積み上げてきた努力の結晶です。
20年前、顧問の先生には、現状維持という選択もあったはずです。それでもなんらかの変化を起こす行動を取った。20年間そして続けた。
生徒たちにも、入学当初、選択肢はいくらでもあったはずです。それでも吹奏楽部に入る選択をし、コロナ禍でもやれることを3年間やり続けた。
その『着手』と『継続』が私たちを含め会場内皆の心を揺さぶる偉大なパフォーマンスになったのでしょう。
自分の意思で大事を成し遂げる唯一の有効な手段だと思います。
最近、夫に
『雨垂れ石を穿つ』
という、言葉を聞きました。
とても面白いことわざです。
私はこのことわざも大好きです。
(本日の読売新聞朝刊(全国版)で私たちFainaの活動を取り上げてくださっているそうです。機会がございましたら、ぜひ、お読みになってください!)