主催者の西山 毅です。
6月11日の講演会を無事終えることができました。
このクラウドファンディングにて160万円の支援が集まり、また手売りチケットでさらなる支援が集まりました。
実際に6月11日の会場に来て下さった方は200人ほどいらっしゃいました。
運営スタッフとしても、ボランティアスタッフ、介護ベッドのダスキンさん、撮影班の令和家TVなど30人ほど協力してくださいました。また、NHK鹿児島も取材してくださいました。
本当に、本当に皆様に感謝いたします。
横田慎太郎さんの講演から始まりました。
まず、奇跡のバックホームまでの話をされました。
そこで印象的に残っているのは、「脳腫瘍の治療から復帰後、練習を一所懸命していた。さらに休みの日までトレーニングに励んでいた」ということです。
ただひたすらに真っ直ぐ生きる姿勢。それこそが“横田慎太郎”という男なのだと感じました。
実は、そう感じたのには、あと2つ理由があります。
まず1つ目の理由です。脊髄転移で下肢麻痺がある中、講演会に参加して下さいました。講演中に椅子に座ることを提案しましたが、横田さんは立ったまま講演されると言いました。その後、質疑応答などにも対応していただきました。僕の時間管理が甘く、横田さんに過度の負担を与えてしまいましたが、しっかり質疑応答して下さっていました。
「横田さんは本当に何事も全力で取り組んでいるんだな」ということが分かりました。
横田さんが“ひたすらに真っ直ぐ”と感じた2つ目の理由です。6月9日が横田さんの誕生日だったので、バースデーケーキを用意していました。脳腫瘍になってからは糖質カットのスイーツを食べるという情報を入手していたので、糖質制限のケーキを用意しました。ただ、横田さんは口にしませんでした。
逆に普段からお母様などの方が「少しくらい食べてもいいんじゃないの?」と言うほどだそうです。それでも、横田さん自身が食べないと決めたら食べないそうです。
「妥協を許さない」だからこそ、プロ野球選手になれたんだろうなと分かりました。
横田さんの講演会の後半は「奇跡のバックホーム」のその後の話でした。プロ野球選手を引退した後、脊髄転移が発覚し、再び治療を受けることとなる。
初めの治療の時にあった「プロ野球選手に復帰する」という目標が無い。そこから横田さんがどう考えるようにしたか。動画視聴の方はまだ講演会を観ていないので、詳しくは言いませんが、今後の横田さんをさらに応援したくなるような内容でした。
次に甘利幸太朗くんの講演が始まりました。
実は、甘利くんは体調にムラがあり、LINEが返ってこない日もありました。講演会に来れないかもしれないなと考えていました。しかし、ご家族、医療者のサポートもあり、講演会に来てくれました!
どこまで喋れるのか不安でしたが、横田さんに引けを取らない講演をしてくれました。等身大の、自分の言葉で。
甘利幸太朗が大勢の人の前で講演している。話の内容では無く、この光景を見て、僕は涙が止まりませんでした。
2021年11月に彼の家で初めて会い、8畳ほどの彼の部屋で話を聞き、僕は圧倒されました。
その彼の言葉が、大阪歯科大学の広い講堂で皆に聞いてもらっている。
「ああ、ありがたいな」「ああ、嬉しいな」「行け、行け!幸太朗!」という気持ちで涙が止まりませんでした。
そこで、僕は甘利幸太朗の大ファンであったことに気付いたのです。だから、彼の講演会を開きたかったのだと。横田さんの力をお借りして、皆に彼の言葉を多くの人に届けたかったのだと気付きました。
甘利幸太朗も“奇跡”の男であると思います。
その後、質疑応答を行い、講演会は終了しました。
取材に来ていたNHK鹿児島の記者の方に「こんなに活発な質疑応答は見たことが無いです」と言わしめるほどの、皆さんのアツい想いがこもった質疑応答だったと思います。
その中には僕のよく知っている方、お世話になっている方が何人もいて、途中からはずっと嬉しくなってしまい、ニヤニヤしていた気がします。
そして、記者の方も目頭が熱くなったということで、NHKに働きかけて下さいました。NHK鹿児島だけでの放送予定だったのが、6月13日に大阪でも「ほっと関西」という番組で放送されたそうです。
(以下は、鹿児島NEWS WEBの記事です)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220613/5050019025.html
僕自身、本当に“諦めない心”で講演会を主催して良かったです。夢のような景色を見ることが出来ました。手伝ってくださった皆様、本当にありがとうございます。
動画視聴の方は、「令和家TV」という信頼できる撮影チームが撮影してくれましたので、動画のお届けをしばらくお待ちください。
最後に、帰り道、僕がふと思ったことがあります。
先日、僕が胃癌の手術をした80歳の患者さんがいます。その方が「2025年の大阪万博に行きたい、2027年のリニアモーターカーの開業が見たい。それが人生の目標」と言っていました。ステージ3の胃癌。5年生存率60%程度。
果たしてどうだろうか?と思っていました。
もちろん医者として統計学的なデータも大事です。その事実も大事にしつつ、一方で手放しで患者さんの“夢”を応援すればいいのでは?と思いました。
以上です。
横田さん、甘利くん、運営スタッフの方々、当日会場に来られた方々、動画視聴の方々、ご支援して下さった方々、講演会プロジェクトの話を聞いて下さった方々。
皆様。本当に、本当にありがとうございました!!!僕は幸せ者です!!!