~古き良き芝居小屋の思い出を振り返る旅~
各芝居小屋の思い出を出演者の皆さんに聞いてみました。
今回ご紹介するのは6月11日(土)に公演する『東座』です。
18代目勘三郎さんが名誉館長に就任し、現在その役職は息子である勘九郎さんに引き継がれています。
そんな東座での思い出は・・・
[中村鶴松]
初めて伺った時は子供の頃からの憧れの演目であった連獅子を中村屋が素踊りで踊っていたのを2階席の端から見ていた記憶があります。その数年後には勘九郎の兄と棒しばりを踊らせて頂いたり、1人で汐汲という踊りを披露させて頂いたりと、役者として成長させてくれた芝居小屋だと思っております。
[中村いてう]
勘九郎時代の旦那(18代目勘三郎)が初めて東座に行ったおり、東座の皆さんはジャンバーなどにサインをしてもらっていて、それを見る度に羨ましく思っていました。
東座で長年振付をして来られた故中村津多七・現役中村高女 夫妻(ちっちのおじさんちっちのおばさん)との思い出が詰まった小屋です!
[中村仲四郎]
襲名の素踊りの連獅子での暑さとお客様の熱気がすごかったです。
[中村仲助]
電気容量が限られており、自分も舞台の小道具にアイロンを使用しようと少し急いでいたが楽屋内衣裳や床山と電気を使う時間を分けあっていて間に合うかドキドキしました。でもみんなで一丸となり舞台を作っていく感じがして素敵でした。
[中村仲弥]
舞台から見た客席上部にある角切銀杏の提灯がずらっと並んでいて圧巻でした。
[中村仲侍]
藤娘の幕開きのためにブレーカーを落として暗転にしたので、夜公演の時は楽屋も真っ暗になったのをとてもよく覚えています。
今回も良い思い出を作り皆様と少しでも共有できればと考えております。