~古き良き芝居小屋の思い出を振り返る旅~
各芝居小屋の思い出を出演者の皆さんに聞いてみました。
今回ご紹介するのは6月12日(日)に公演する『相生座』です。
こちらもかしも明治座や東座と同じく18代目勘三郎の襲名公演でもお世話になった芝居小屋で、素晴らしい舞台機構、そしてゴルフ場に隣接するという珍しい立地です。
そんな相生座の思い出は・・・
[中村鶴松]
まだ私が小学生だった頃、18代目中村勘三郎襲名披露興行の時に初めて伺い今でも記憶に深く刻まれている芝居小屋です。ゴルフ場に隣接していてまさに芝の上に居るという役者にとってこの上ない場所でした。先輩の役者さん方はゴルフ好きな人が多く、口上の出番前にゴルフポーズをして撮った写真は私の大切な記念になっております。
[中村いてう]
言わずと知れたゴルフ場の中の相生座、猿翁さん(当時3代目猿之助)が柿落としで使った水槽や、人力の廻り舞台にスッポンにセリ、古くからの衣裳が展示されていて宝箱の様な小屋、ゴルフ場の職員一座の地歌舞伎に子供の頃から馴染みがあり、中村屋の一員として襲名巡業の折には御当地出身という事で口上の列に並ばせて頂いた思い出深い小屋、歌舞伎好きにはたまらない聖地。
[中村仲四郎]
襲名の小金吾の立ち回りの最中におひねりがとんできたこと、初めてみたので衝撃的でした。
[中村仲助]
終演後に館の方に案内をしていただき、舞台装置や展示物を紹介していただき、一つ一つに驚きや発見がありました。
[中村仲弥]
小屋の何処を見ても歴史を感じられ楽屋の窓から見える芝がとても綺麗でした。
[中村仲侍]
撤去が終わった舞台を見たときにからっぽの客席の大きさと天井の大きな梁がとても印象深く残っています。
今回も良い思い出を作り皆様と少しでも共有できればと考えております。