クラウドファンディング終了まで、残りあと4日間。大詰めになってまいりました。
前回の活動報告のあと、少しずつではありますが支援金額が増えており、みなさまの期待とご支援の気持ちに、改めて感謝しております。
泊まれる図書館が抱えていた本棚問題
図書館と言えば「本と本棚」。この2つはマストアイテムです。
本については、「ひとを通じて本と出会う」というコンセプトが早めに固まったので、「九州の本好き80人が選ぶ、自宅の本棚にずっと置いておきたい本、BEST20」という方法にスッと落とし込めました。
問題は本棚。
蔵書を2,000冊と決め、本棚に思いを馳せたとき、ある重要なことに気付いてしまったのです。
「足元が畳だから、本棚の重みに耐えられなくなって、床が抜けてしまうかも…?」
これは、日本家屋だと必ず発生する問題で、畳敷きの和風ブックカフェをやっていた知人は、実際、床が抜けてしまって、営業再開の目処が立たない状態になっています。
泊まれる図書館に置く本棚は、意外なカタチ
畳敷きである以上、その問題から逃れることができない。と思ってしまうか、逆境を逆手に取り、何とかしようと考えるか、の間には大きな違いがあると感じています。人間は逆境に立つと思わぬ力を発揮する、という教えもあるように。
■問題1:重さ
床が抜ける問題は、重みを1箇所に集中させるから起こるので、もっとバラして置くようにすればいいのではないか?
■問題2:コスト
そもそも2,000冊を収納できる大きな本棚をつくるには、コストがかかりすぎる。材質やら質感を落とせば、低コストでも作れるけど、本と密接な関係にある「本棚」には妥協したくない。であれば、ワークショップという名前の人海戦術で、ちいさな本棚を何個も量産すればいいのではないか?
この二つの問題を同時に解決してしまうのが、上記写真のキューブ型本棚(Book Cube)。材質は、地産地消の観点から北部九州産の杉を使用。
試作したところ、木の年輪がいい具合の風合いで、和の空間にもうまくマッチしそう。ということで、このBook Cubeの板を量産し、人手をかけ、ひとつひとつ組み立て、古民家の部屋や縁側にトントントンと無作為に置いていく予定にしています。
本棚であり、机でもある
Book Cubeは「本棚と机を兼用」します。これもコストを抑えるための苦肉の策ですが、お客さんには座布団を手渡し、どの席に座るかご自身に決めてもらう予定です。
これは見えない「おもてなし」の方法だと思っていて、この接客方法により、お客さんは、自分と相性が良さそうな本を探して、その本棚(机)の前に座る「探険のような体験」が楽しめるのではないかと考えています。
宿泊時は寝るスペースを確保するため、Book Cubeを部屋の隅に移動。そして、次の日にはまた無作為に並べるため、いつ行ってもレイアウトが違う不思議で面白い空間になるのではないかと思っています。
先日も書きましたが、このプロジェクトの最大の肝は「本」という蔵書であり、その原資がまだ足りておりません。皆さんの期待を受け止めるべく、このプロジェクトが成功するよう、残り4日間に全力を注いでまいります!
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