こんばんは!
今回はプロジェクトメンバーのご紹介1です。
まずは4年前にシェアアトリエつなぐばを立ち上げたつなぐば家守舎の二人です!
ご紹介はそれぞれがこのさいかちどブンコへの関わりや想いについてお伝えしたいと思います。
つなぐば家守舎&一級建築士事務所co-designstudio
ローカルアーキテクト
小嶋直
小嶋です。
あれよこれよとシェアアトリエつなぐばもオープンして4年が経過しました。
その間、多くの方と出会うことが出来、こうして仲間と共にまさか図書館を始めることになろうとは思いもしませんでした。
自分にとって本とはまだ知らない未知の世界へ自分を導いてくれるものです。
通勤しているときは毎週本屋へ行くという習慣があり、
いつも本を読み漁っては新たな世界の扉を開いてワクワクしていました!
そんな中で自分の人生を変えた本がこの1冊です。
「絵が描けるっておもしろい!」(著・松田静男)
この本は自分が小学生の頃に通っていた寺子屋の先生の著書です。
その先生が建築家だったのですが、その先生が普段仕事で書かれている図面やイラストが見たくて通っていたような感じです笑
この本はアクソメトリック図という物を立体に描くための手法が書かれた本です。
当時は平面の絵を立体に描けるのが面白くて何度も読んでたくさんの絵を描きました。
これが現在、自分が建築士を目指すことになった第一歩となりました。
その先生も建築家という仕事もしながらも子供へ勉強を教えたり、絵を描いて個展を開いたりとさまざまなことをして地域とのつながりを作っていたのかなと思います。
自分のようにこのさいかちどブンコができることでみんなの本棚から人生を変える1冊を見つけてくれる子が出てくることを願っています!
つなぐば家守舎
ローカルデザイナー
松村美野乃里
みのりんです。
職業柄、本は仕事にも生活にも不可欠で自分の知識や想像力や感性を深めてくれる大事なものです。
20代までは本を買う時に本屋さんや図書館で一度中身を確認してから買うことがほとんどでした。(漫画や小説以外)
デザインやアート関連の本はそれなりにいいお値段がすることも少なくはないので、似たような内容の本が数冊ある場合に中身を見てから自分の感覚にしっくりくるものを選んで買いたいからです。
子どもが生まれてからは都内の大きな本屋さんに行くことは難しくなりAmazonに頼るようになりました。在庫切れもあまりなく、買いに行く手間もなく、すぐ届き、便利です。
ただ、自分の求めている本と出会えた時の心のきらめきや、手に入れた時の満足感は得られません。目的以外の面白い本を偶然みつけて衝動的に買ってしまうこともありません。
便利だけど、そういう経験ができないのは寂しく感じます。
地域に本のある空間が欲しいと思ったことが「さいかちどブンコ」をつくりたいと思ったきっかけのひとつです。
面白い本に出会えた時のワクワクを、子どもから大人まで、何歳になっても感じることができる図書館になって欲しいです。
今回、私が選んだ本はおとなもこどもも一緒に楽しめる1冊です。
「10人のゆかいなひっこし」(著・安野光雅)
安野光雅さん、大好きです。母娘共々どはまりしています。安野光雅さんの沢山ある絵本の中で娘も私も一番好きな絵本がこれです。
ことばのない絵本なので、娘が文字を読めるようになる前の赤ちゃんの頃から寝かしつけの際に読み聞かせならぬ見せ遊びをしていました。
左の断面図の家から右の外観図の家に10人がひとりずつお引っ越しをしていく仕掛け絵本です。10までの数字の概念を感覚的に伝え、数の動きと自然に楽しく学べます。ひとりひとりの動きがユーモアで空想したり勝手に物語を作ったりして自分なりの楽しみ方を見つけられます。
何歳になっても楽しめる絵本なので小学生になった今でもみてますし、大人の私も一緒にみていて楽しいです。何度みても発見する楽しさもあります。
素敵な本は世代や性別は関係なく楽しさや感性を分かち合えます。
「さいかちどブンコ」でも人と人の感情・感動・感性を共有し、世代や性別を問わず分かち合える、そんな図書館にしていきたいです。