2022/06/02 11:20

おはようございます!電線とネジの新感覚ブロック、ケブラッチョのクラウドファンディング活動報告です。

今日も広報担当 兼 配線アーティストのおしんがお送りしております。今日の画像は、犬(作:おしん)です。我が子からは、犬じゃない!顏がキモい!と言われてしまいました。

本日は、プロジェクトに関する追記、という方向性で、サムネイルや中の文章で書いている「半導体不足が~」という所を掘り下げて紹介したいと思います。

半導体って何かというと、要は「コンピュータっぽいものには必ず使われているやつ」です。パソコンやスマホ、車、デジタル家電などなど...今の生活には、欠かせないものばかりです。制御盤の中でも、PLC・シーケンサ、という、電気の制御に特化したパソコンのような部品があるので、これが作れないんですね。人間に例えると脳みその部分になるので、これがないと始まりません

もうひとつ深刻なのが、ナイロン樹脂の不足です。プラスチックの一種なのですが、パソコンのコネクタで見かける真っ黒いプラスチックがそれです。耐熱性や、耐衝撃性、絶縁性など、電気製品で使うのによい特徴を持っているので、制御盤の部品でも多く使われています。

このナイロン樹脂も不足しているので、半導体に関係のない、例えば部品を固定するただのソケットなんかも、入りにくくなっています。

普段、部品を注文して「納期がかかります」と言われる場合は、在庫切れで、材料はあるけど、生産ラインの順番待ちだよーという場合がほとんどでした。なので、メーカさんからも「今はないけど、2週間待ったら作れるよ~」というお返事を頂けていましたが、今はそもそも材料がないし、いつ海外から輸入できるかも分からないので、生産スケジュールもへったくれもなく、納期を決めることすらできない状況です。

制御盤のお客様は企業さんがほとんどなので、上期・下期や年度単位で予算を組んで、その中で機械や制御盤を発注いただくことが多いです。期間をまたぐと、お金のやりくりが面倒なので、基本的にその年度内で終わらないと困るんですね。

そんな中で「納期が分かりません」だと、期間内にちゃんと案件が終わるか分からない、ややこしいことになってしまうので、「どうしても必要なもの・緊急を要するもの以外は発注しないでおこう」という状態になっているのが今です。

まだ材料不足の情報が浸透していない頃は、「何で納期が出ないんだ!!」というお客様からのお怒りの声も多く(今でもありますが)、説明してご納得いただくのが大変でした。昭和の時代から今まで、こんな状況はたぶん無かったですからね(オイルショックの頃だと似たような状況だったのでしょうか…?)。

日本は小さな島国なので、材料の調達を海外に一切頼らず、というのは無理なのかもしれません。工場を建てるスペースも潤沢ではないので、海外で安く、というのも仕方ないのかもしれません。ただ、そのツケが今一気に回ってきてしまっている、という状況です。

この新型コロナウイルスという危機をきっかけに、もう少し国内でなんとかする、そして適正な人件費や、適正な商品代を払う、という流れが出来るといいですね。

機械があれば、制御盤は必ず存在します。なので、産業として無くなることはないのですが、今はこんな状況ですので、何とかケブラッチョをもうひとつの柱にして、半導体や材料不足の危機を乗り越えていけたらと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。