こんにちは。ピアニストの杉浦菜々子です。
昨日、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)福田成康専務理事、並びに実方康介本部事務局、ピティナ・ピアノ曲辞典編集長と本プロジェクトについてミーティングをさせて頂きました。
「ピティナ」は、ピアノがお好きな方々なら、一度はお耳にしたことがあると思います。
毎年全国で延べ4万人を超える参加者が競う「ピティナ・ピアノコンペティション」を初め、アドヴァイザーの先生方から講評がもらえる発表会形式の舞台である「ピティナ・ピアノステップ」、そして、ネット最大級のピアノ・鍵盤音楽データベース「ピティナ・ピアノ曲事典」などを運営している組織で、ご存知の方も多いと思いますが、実は1966年に「邦人作品の研究と振興を目的」として発足した団体です。
その発足の経緯からも、日本人作品の普及に力を注いでおられます。私の日本人作品を演奏する活動も応援してくださり、ピティナ・ピアノ曲事典には現在演奏動画421曲が登録されています。
昨日のミーティングでは、本プロジェクトの内容に大きなご賛同をいただき、福田専務理事からは、「国家が行うようなプロジェクトだ」と力強いお言葉をいただきました。
本プロジェクトで採り上げた「知られざる山田耕筰のピアノ音楽」は、西洋音楽に最初期に触れた日本人の瑞々しい喜びで溢れており、日本人が最初に書いた「本格的ピアノ作品」です。現代という視点から改めて評価する際に、その是非はあるとしても、これらの音楽には丁度、宮澤賢治の詩が私たちの心にとって大切な文化遺産であるように、純粋な音楽の喜びが宿っています。
そうした大切な芸術作品が、100年も日の目を見ずに、眠ったままであることは大変な損失だと感じ、私自身、調査のなかで「今自分がやらなければ!」という強い思いがありました。その気持ち一つに、福田様、実方様が応えてくださり、感無量でした。
そして福田様、実方様からは、次のような素晴らしいご提案を頂きました!
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・国会図書館に楽譜、CDを寄贈。現代の人々に広めるだけでなく次世代にも伝える。
・音源をもっと聴いてもらうために、ピティナレーベルと拙レーベル、バカンス・ミュジカルのコラボ企画として、各種音楽サブスクリプションで年明けころから配信を開始。
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これから具体的な調整を行い、その後メインページに記載させていただきます。
この日本の至宝を普及させる活動にぜひご参加いただければ嬉しいです。