お世話になっております。制作部の水口綾花です。
カフネのお知らせではなく大変恐縮ですが、この場をお借りしてお知らせさせてください。
現在、大衆意見や周りの風潮に流されずに自らの大切にする意思や想いだけは貫き通すことの意義をテーマに、大阪芸術大学映像学科の在学生や卒業生を中心に結成されたメンバーで、「STELLA」という映画を制作しています。
「STELLA」には、カフネを作った杵村春希、千葉美雨、吉田光歩を始めとする多数のスタッフ、そして杵村組にこれまで参加してくださった、笹田伶さん、松本いさなさん、山﨑翠佳さんを始めとする多くの俳優部の方々が、制作に携わっています。
そんな映画「STELLA」のクラウドファンディングですが、終了まで残すところあと4日となりました。
「STELLA」は、私の地元である北九州で主に撮影を行いました。地元を盛り上げたいという気持ちと共に、この作品を、「このチームで撮る」ということにも強い思いがありました。
2年前、大学3回生で「カフネ」を同期と共に作りました。制作期間は大変なことばかりでしたが、大好きな仲間たちと一緒に頑張っているという自覚があったからつらくてもきつくても、楽しんで制作を行うことができました。
そして、沢山の方の力をお借りして劇場公開が実現した今、全てが報われたような気持ちです。
3回生のときには楽しくやれていた映画制作ですが、4回生で大きな壁にぶつかりました。
何度も諦めようとしても諦めきれなくて、いばらの道を進み、完成までにチームは多くの傷を負いました。自分たちの力量のなさを実感し、もう映画はこりごりだと思った日もありました。
そんな卒業制作を経て、卒業が間近に迫り改めてカフネや卒業制作のことを思い返したときに、もう一度みんなと映画を撮りたい。そう思いました。
自分たちのエゴではあるけれど、学生映画を辛い思い出のまま終わらせたくない、またみんなと楽しく映画を作りたいと思いました。
「楽しい」というのは、決して「楽に」というわけではありません。妥協ぜずにみんなが映画制作って楽しいな、と思えて、振り返ったとき、映画制作漬けだった学生生活を愛おしく思えるようにしたかったからです。
卒業という岐路に立ったとき、未来への希望に胸が高鳴るのと同時に、前に進んでいくことへの漠然とした不安があったり、そんな自分と向き合うことが怖いという気持ちもありました。
そんな我々が、これからの人生を生きていく糧となるような、大学生活を振り返った時素敵な日々だったと思えるような、そんな作品を最後に残したいという思いで、大阪芸術大学在学中で同じ福岡出身の監督占部弘樹と共に「STELLA」の企画を立ち上げました。
我々の一方的な気持ちの消化だけではなく、もし我々と同じように自分と向き合う怖さや、同調圧力に屈せず自分を貫くことへの不安をかかえている人に向けて届けたいと強く思っています。
占部組はわたしが4年間共に映画を撮ってきた杵村組の仲間に加えて、監督の占部を通して出会えた後輩のみんなも多くいます。そして杵村組を通して出会うことができた俳優部の皆様と共に作っています。
カフネとは正反対の作品ですが、全員がこの作品への熱意を持って撮影に挑んでいます。
クラウドファンディングを経て、追加撮影を行い完成させ、公開までもっていけるよう一同全力で頑張ってまいりますので、どうか応援していただけますと、幸いです。
引き続きカフネもどうぞよろしくお願いいたします!!