2022/09/25 16:14

クラファンのリターン商品、「ハートが輝くサンキャッチャー」と、「奄美の森のおくりもの」月桃化粧石鹸のイメージ写真に使用させて頂いた月桃のレイを作られた泉香子さんは、奄美大島龍郷町手広で、自然を感じ、同調しながら、「奄美のマナを感じるフラ」を長年教えていらっしゃいます。


「感じ方は、人それぞれ違って当たり前ですし、踊り方が違うのも当然のことです」と、泉さんはおっしゃいます。生徒さんは、下は3歳〜上は80代までと、幅広い世代に支持されて、奄美にフラ文化を根付かせ、高齢になっても、明るく華やかな衣装をきて、踊ってもいい!という共通認識も、浸透し始めました。数十年前の奄美には、殆どない認識でした。



フラを始めるまえの泉さんは、家業の大倉旅館とレストランの厨房で20年働き、自営で、旅館業のため定休日も、休日もなかった毎日。外出する口実にと公民館講座のフラを習いにいったのが始まりで、フラの世界に魅了され、「もっと知りたい!」と突き動かされるように、東京やハワイの先生を見つけ習いに行かれたそうです。その情熱とシンクロするように、泉さんにフラを教えてもらいたい!という生徒さんが増え、その間、お父様が「お前はフラで生きていけ」と遺言を残し他界、その後離婚、旅館の廃業と、疲労困憊しながらハードワークをこなし、2018年、フラカオ・スタジオを構えるまでになりました。


スタジオができる数年前から、お母様に認知症の症状がでるようになり、泉さん一人での、自宅介護が始まりました。フラのイベント前や、重要な案件があるときには、お母様は絶妙なタイミングで具合が悪くなり、入院することが度々あったそうです。入院している間、泉さんが安心して動けるように…それは、子供に迷惑をかけないようにと、お母様の無意識の意識が働いてそうなっていた感じを受け、お母様の深い愛を感じました。また、体調が良い時には、スタジオの隅で、生徒さん達のレッスンを嬉しそうに眺めておられたそうです。



数年前、奄美南部のリゾートホテルで、泉さんがWorkshopに参加することになり、同伴でお母様も一緒に行くことになりました。海外旅行はムリでも、プチ気分を味わうには申し分なく、元気なうちにお母様を楽しませてあげたかったからです。お母様の付添いには、Twins母Tomomiさんにお願いする事になり、友人が、Tomomiさんの介護の気晴らしも兼ねて。ということでアレンジしたそうです。お母様は、ホテルで過ごされている間、認知症の症状はでず、穏やかに、楽しんでおられたそうです。

旅館業で長年、奉仕してきた側から、今度は、ホテルで奉仕してもらう側への転換の体験でした。


自宅での介護は、日中はデイサービスを利用して対応していましたが、利用していた施設が閉所することになり、代替先が見つからず、フラの仕事と介護の両立は、1人ではキャパオーバーと感じ、「お互いがより楽になるものを選択しよう!」と決断し入所先を探したところ、信頼できる介護施設に巡り会え、お母様をお願いすることができました。フラをしていなかったら、この選択は、想像出来なかったと泉さんはいいます。




最近、ふとしたことから見つけたお母様の母子手帳に、出来た当時の大倉旅館と、お父様の写真が挟んであり、その写真をみて、「母は、夫婦で一代から旅館を始め、夫が亡くなった後も、母の味を求めてこられる常連さんのために、自身の体力が許す限り営業し、廃業するまで完全燃焼。夫にも愛されて、天職をやりきり、心残りが何もない、ステキな人生を送ってきたのだ」と感じ、自分もそういう女性になりたいと思ったそうです。


泉さんと、お母様は、それぞれに、やりたい事をやって満足し、お互いを理解、尊重しています。両者共に、心の自立を果たしているため、束縛することなく、思い残しや後悔が何もない、ステキな親子関係だと感じました。


今回のクラファン「介護現場に、イキガイと、愛と笑いとユーモアを!」を通して、ココロノバリアフリーで生きる、美しく豊かで、調和に満ちた現実が浸透し、拡がっていくことを願います。クラファンものこり、4日。ピン!と来られた方は、応援・ご支援よろしくお願いいたします。