こんにちは。
突然ですが、下の写真はどこから見える星空かご存知ですか?
実はこの星空は、広島県にある世界遺産・宮島弥山から撮影したものなんです!
私たちはこの場所で宮島初の試みをしようと思っています。
それでは私たちは何者なのか?自己紹介を始めます!
私たちはひとときの宮島星空旅行実行委員会の西本と長江と申します。
〈 西本剛司 〉
私はひとときの宮島星空旅行実行委員会事務局長を務めています。普段は広島市のホテルで働いていますが、今回は宮島と広島をあげて観光業を盛り上げようと有志で立ち上がりました。趣味はASKAです。ASKAになるのが夢です。
〈 長江愛 〉
この企画の言い出しっぺのため企画担当になっています。旅行会社に勤めており、仕事の関係で宮島に関わっており、宮島に来てくださったお客さんが「もう一度宮島に、広島に来たいな」と思ってもらえたらと思い日々頑張っています。
私たちは2018年1月26日から28日の3日間限定で、世界遺産の広島県宮島にある弥山(みせん)の展望台(獅子岩展望台)で星空を鑑賞するイベントを行うことになりました。
このイベントの名前はずばり「ひとときの宮島星空旅行」!宮島史上初開催、注目のイベントです。
イベントの舞台である弥山は弘法大師空海が1200年前に開山したと言われる神聖な山で、世界遺産でもあることから自然がそのまま残され今でも信仰の対象となっています。
標高535メートルの弥山はトレッキングに向いており、トリップアドバイザーでも評価され観光地としても多くの人に知られています。
その弥山を観光する手段は、登山をするかロープウェーを使って山頂まで登るかの2つです。
この企画はそんな神聖な山である弥山で“星空”を見ることができたらどれだけ素敵かという長江の想いから始まっています。
夜の弥山には誰も触れたことがない素敵な魅力が詰まっているー。
昼間の弥山の山頂からは素敵な瀬戸内海の景色が見えますが、夜は光もなくもちろん“真っ暗”…。しかしその空の上には満点の星空が広がっていました。
そしてその星空を背にして振り返ると、広島の街の夜景が光の川のように広がっているんです。
そこは日本でも珍しい、言わば星空と夜景を同時に見ることができる「星空と夜景の交差点」でした。
これを多くの皆様に見ていただくために、私たちはこの「ひとときの宮島星空旅行」を企画したのです。
私たちはこの素晴らしい観光素材を「夜」の宮島の魅力発信に使えないかと考えました。
宮島への来島者は2017年、年間450万人もの人が訪れ、史上最高を記録しました。しかし、宮島への宿泊者はこの10年横ばいです。
それではなぜ宿泊者数が来島者数に比べて増えていないのでしょうか。その理由は宮島が観光地として「夜の魅力」に欠けているからです(各種アンケートでも裏打ちされています)。実際に夕方5時をすぎた宮島はとても静かで、それはそれで趣もあって素晴らしいのですが、「暗い」「さみしい」という意見もあります。
「夜」の魅力を創ることで多くの方に宮島に泊ってみてもらいたいーそんな想いもこのイベントにはあります。
現在、宮島ロープウェーは春から秋にかけては17時まで、冬は16時半までの営業時間です。
つまり「夜」の運行は行っていません。(一部例外で夜間営業を行っていて、それは大晦日の「初日の出運行」のみ。)
それを夜も運行することで「ひとときの宮島星空旅行」は成立します。
何しろ前代未聞の企画なので、宮島でビジネスに携わる方々に相談をしました。しかし返ってくる返事は「難しい」というものばかり。
数々の企画が持ち込まれたことはあるけども、「宮島ロープウェーの夜運行は実現したことはない。」というものでした。
この時西本はこう思っていました。一つの大きな企業がまだ踏み切ったことがないものを、イベントのために踏み切っていただくなんて難しい話だなぁと。
ですが、同時に長江の“本気”さに賭けてみたいとも思いましたね。実際、企画もとても「面白い」と思いましたし、このイベントを実現することで宮島の歴史を変えることが出来るのではないか・・いや、それにチャレンジしてみようと思いました。
本人はどう思っているかはわかりませんが、すごい発想をするヤツだと感心しました(笑)
覚悟を決め、ロープウェーの夜間運行をまずは実現する。ここに目標を定めました。
何しろロープウェーの夜間運行こそがイベント開催の鍵を握っています。
そのためには、
・誰が見てもイメージができる企画を考えること
・誰が見ても安心できるイベントの安全対策を構築すること
・誰が見ても心が動くイベントへの想いを持つこと
これが不可欠でした。箇条書きにすれば3行ですが、これを形にするためには時間や徹底的な調査、そして仲間への信頼が必要でした。
まず初めとして私たちは、企画の根底になくてはならない想いを言葉にすることに取り組みました。
このイベントを企画した長江はこの頃をこう振り返ります。
『漠然と「こんなイベントにしたいな」という思いはありましたが、それを誰かに伝えるということがここまで難しいことだとは考えていませんでしたね。自分の思いを明確化した上で、相手の心に訴えかけなければいけない、、、どういった言葉で表現すればいいか、どうしたら相手に自分の思いを上手く伝えられるのか、それを考えることに必死でした。なかなか納得のいく言葉が浮かばずしんどかったし苦しかったのをすごく覚えています。まさに産みの苦しみとはこのことなのかもしれません笑。私だけでは絶対出ることのなかった表現を出すことができ、とっても満足しています。』
何日もかけ、このイベントへの想いを企画書にこう表現しました。
“私たちが星空を見上げる。まさにここは過去を生きた人々の物語と、未来を生きる人々の物語が出逢う場所。今を生きる私たちこそが物語のつなぎ手となる。”
この言葉が「ひとときの宮島星空旅行」の根底にある想いです。ここでこの言葉を長江が綴ってくれたことで、のちにどこへ行ってもこのイベントの趣旨を説明することが出来ました。そしてその言葉は多くの人の心を動かしてくれました。
イベントへの想いは言葉にできましたが、次に肝心なのはそのイベントの内容です。
私たちの想いを、イベントに参加してくださる皆様にいかに楽しんで感じていただけるか。それはイベントの具体的な内容にかかっています。
具体的な内容を固めるにも徹底的な議論が行われました。
その議論の中で私たちが思っていたことは、「ありのままの」弥山の姿で星空を見て欲しいということでした。
よりドラマチックな形で星空を見ていただくために、イベントを以下のような3章構成にすることになったのです。
第1章 星空へ向かうゴンドラ編
第2章 光の階段編
第3章 星空の山頂編
参加いただく皆さんにはこのイベント自体を“旅行”として感じてもらうのはどうだろう。
夜のロープウェーに乗ること自体が貴重な体験ではないかな。。。
山頂で星空を見ていただく前にロマンチックな想いになっていただきたい。。。
そんな断片のような想いや希望を3章構成の形で表現してみました。
~ 第1章「星空へ向かうゴンドラ編」 ~
史上初となる宮島ロープウェーの夜運行自体を楽しんでもらうというストーリーです。
暗闇の中弥山の山頂へ向かう景色はちょっとしたアトラクション!?ここでゾクゾクしながら、ゴンドラの背に広がる景色に大きな期待を…!
~ 第2章「光の階段編」 ~
メイン会場である獅子岩展望台をライトアップで飾るというストーリー。
本来、獅子岩展望台は街灯がなく“真っ暗”です。ここを光のライトアップ・アートで飾り、ロマンチックな気分になっていただいた先に、私たちが本当に見て欲しい星空がある。。。そんな演出にしました。
~ 第3章の「星空の山頂編」 ~
最終的に“ありのまま”の弥山で星空を見ていただく時間は5分間、そう決めました。
5分間無音で星空を見上げてさまざまなことを感じて欲しい。そこに私たちの全てを賭けることにしました。これ以上の言葉はいりません。
上記のように内容が固まってきたところで、重要になったのがこのイベントのタイトルです。
私たちの“想い”や“イベントプログラム”の集大成がこのイベントのタイトルである「ひとときの宮島星空旅行」です。
このタイトルを決めるにも徹底的なこだわりがありました。
「タイトルだけで全てを表現する」
ですが、これに挑むのは簡単ではありませんでした。想いが強すぎてコンパクトに表現できないのです。
とにかく案を出そうとタイトル案を繰り出しましたが、150を超える案からも選ばれることはありませんでした。
イベントタイトルの要はクライマックスである「星空鑑賞」の時間にありました。
何度も言いますが、私たちは弥山の山の上で星空を見て欲しい。それも「ありのままの」弥山の姿で。
イベントの演出で、「ありのままの」弥山を出現させるのは第3章「星空の山頂編」。
そこで5分だけライトアップを消し、真っ暗にする。この5分に私たちの想いを全て表現する。。。
それをタイトルとしてどう表現するか。
長江は当時のことについてこのように語ります。
『イベントのタイトル決めには2週間くらいかかりました。候補をあげてもあげてもしっくり来ない、、、。そんな中、イベントをなぜ行いたいか一度考えました。私自身、星空を眺めるとき必ず思うことがあるんです。今を私たちが夜空を眺めて見ている星は、何年何十年何百年昔の人も見てきたものです。「100年前の人は何を思い星を眺めたのかな」とか、「そういえば地元の友達は今何してるのかな」…とりとめもなくそんなことを考えるんです。そんな時間をいろんな方に過ごしてほしい。「宮島の星空をみて、それぞれの方があらゆることに思いを馳せる、そんな時間旅行をしてほしい」という思いからこのタイトルにしました。またライトアップがなくなる5分は時間としては皆同じ時間を過ごします。しかし5分を長く感じるか短く感じるかは人によって違います。それぞれ違った時間を体験してほしいという思いからも5分という制限のある言葉を使うのではなく、「ひととき」という制限のない言葉を使うことに決めました。このタイトルが出たときは嬉しかったですね!』
これでイベントの「骨格」は完成しました。
一方で私たちはイベントへの情熱だけでは済まない責任を背負っているのです。
夜の弥山でのイベントは実現すれば史上初のこと。夜の弥山はとても暗く、お客様の安全を確保することは絶対命題です。
私たちは何度も弥山の山頂、弥山の麓の紅葉谷公園を訪れ、お客様の安全を確保するには何が必要かを検証しました。
これらをしっかりと形にしてロープウェーの夜運行を提案に行きました。
この時のことを長江はこう振り返ります。
「宮島ロープウェーさんに交渉に行く前後は、はっきりと思い出せないくらい緊張していました。交渉当日、宮島に行くまでの道のりは緊張のみ、、、どういう形になるのかただただ不安で緊張で、、、。しかし、どこか「いい方向に向かうのではないか」という気持ちはありましたね。ここまで頑張ったんだもん、きっとうまくいくんだ!って。そんな極度の緊張の中の交渉では、私の出る幕は少なかったですが自らの思いをしっかり伝えることができたと思っています。終わった後はもはや放心状態。冷静に状況を振り返ることができたのはずいぶん後でしたよ、、、。そしてロープウェーの夜間運行決定の知らせを西本さんから伺ったときは驚きでいっぱいでしたね。やっぱりびっくりしましたよ。そこからイベントが実現できるんだっていううれしさがじわじわとやってきた、そんな感じです。」
一方西本はこう感じていました。
「正直、勝算はありませんでした。あれだけ“難しい”といろんな方に言われましたからね。当日は半年かけて準備してきた自分たちに頼るしかありませんでした。プレゼンの最初はとても難しかったです。やはり話を聞いていただくというのは大変なことです。先方にとってはきっと迷惑な話でしょうから。ですが、途中から空気が変わりました。それが何だったのかは今でも分かりません。このまま突っ走ってこのイベントが持つ魅力と、私たちのイベントへの責任感を伝えようと喋り続けましたね。」
私たちの必死のプレゼンの結果、、、、なんと3日間のイベントが開催できる運びとなりました!
これは広島の観光業界でも驚きをもって受け入れられ、業界全体でこのイベントを成功させようという機運が盛り上がっています。弥山へのロープウェーが夜間に動かしてもらえることが決まってから4ヶ月、私たちはなんとかイベントの準備を進めながら「ひとときの宮島星空旅行」の告知を進めてきました。多くの方が関心を寄せてくださり期待も高まっています。
27日(土)にはゲストとして作家で株式会社ゲンロン代表の東浩紀さんが公演をしてくださいます。
この「ひとときの宮島星空旅行」は宮島にとってはかつては存在していなかった「観光客」のような存在です。それが宮島でどのような“変化”を起こすことができるか。東さんが去年発表して話題となった『ゲンロン0 観光客の哲学』のモチーフに似ているということでダメもとでオファーをしたところ出演を快諾してくださいました。
イベントを知った多くの人たちから「2回目もやるんでしょう?」と最近聞かれるようになりました。本当にありがたくそして嬉しく思っています。
私たちは宮島の新しい「夜」の魅力として「ひとときの宮島星空旅行」を育てて行きたいと思っていますが、何よりも1月26日〜28日のイベントを成功させなければなりません。
何しろ初めて行うイベントで、多くの方々に協力いただいていますながらも大きな企業のバックアップはありません。
ですが、ライトアップやロープウェーの運行など多くの資金が必要になってきます。
一つの例でいうと、「光の階段」には費用が約50万円必要です。“5分間の星空”を見ていただくには絶対に欠かすことができないのがこのライトアップです。
夜のロープウェーの運行にも多くの人と設備が必要です。多くを手弁当とたくさんの人たちの“想い”で突き進んできましたが、最後の「山」を皆様のご協力いただくことで乗り越えたいと思うのです。
この「ひとときの宮島星空旅行」を準備する中で、多くの人がもっと新しい宮島の魅力を発信したいと考えていることを知りました。
実際に面白いことを発信したいと考えているクリエイターも多く、2回目の「ひとときの宮島星空旅行」が出来るとしたらその人たちともっと魅力的なイベントを開催したいと思っています。次回はどんな構成にしようか、新しくこんなことはできないか、、、その企画案は尽きず今すでにその話で盛り上がることも多々あります(準備は全力で行っています!)。
私たちが目指す「ひとときの宮島星空旅行」の姿は、宮島の冬の一大イベントとして多くの方に認知され、県内県外国外問わずいろいろな方が来てくださるそんな姿です。
現在宮島の夏には宮島水中花火大会が開催され観光客の方を楽しませていますが、その花火大会と対をなすイベントにしたいと思うのです。
このイベントに来て宮島の夜に素敵な思い出をもった方が、また宮島に来たい!と思うきっかけの一つになってほしいのです。
そのためにも1回目、最初の「ひとときの宮島星空旅行」を大成功に導きたいと思います。
私たちへの、そしてイベントへのお力添えをぜひよろしくお願いいたします!
〈 ひとときの宮島星空旅行 主要費用について 〉
・紅葉谷公園安全用照明 107,400円
・獅子岩展望台ライトアップ用照明・音響(第2章光の階段編) 600,000円
・ゲスト招待費等 300,000円
・当日配布用パンフレット制作費 100,000円
・公式ホームページ・チラシ制作費 100,000円
・ポスター制作費 100,000円
合計 1,307,400円
最新の活動報告
もっと見るあと2時間!!!
2018/01/24 22:55【クラウドファンディング終了まで2時間】 あと少しでクラウドファンディングも終了です。 ここまでご支援いただいた皆様には心から感謝申し上げます。 今日の獅子岩展望台への搬入作業をしながら思ったことがあります。 今日という1日はきっと、搬入をしている人にとってもロープウェーのスタッフの人にとっても“非日常”であっただろうなということ。あまりに変則で対応するにしても不規則であったに違いないですが、皆さん軽やかに笑顔で対応してくださる。私たちのごくごく狭かった“想い”がここまでの人たちの仕事を変えてしまっているという事実。 それは大変光栄で嬉しいことでもあり、一方でそれだけの責任を背負っているんだという自覚もはっきりと芽生えました。 明日はいよいよイベント前日でリハーサルを行います。リハーサルを行えるのも宮島ロープウェーさんのご厚意によるものです。心して臨みたいと思います。 ひとときの宮島星空旅行を必ず皆さんが喜んでいただけるイベントとして成功させて、宮島の観光のあり方に一石を投じたいと思います。 どうもありがとうございました。 もっと見る
機材搬入中!!
2018/01/24 13:43【ひとときの宮島星空旅行まであと2日】 クラウドファンディングの終了まであとわずかとなりました。ご支援いただいた皆様、私たちの想いを見てくださった皆様に感謝申し上げます。 今日はいよいよ本番モードです。私たちはメイン会場となる宮島弥山・獅子岩展望台にいます。ひとときの宮島星空旅行第2章の「光の階段編」の演出で必要な照明機材を搬入作業です。照明や音響はこのイベントのクライマックスである星空を見るために欠かせない要素なのです。 照明・音響会社のスタッフのみなさまと宮島ロープウェーのみなさまのご尽力で壮大なプロジェクトの様相を呈しています。というのが、機材を山の上に運ぶという作業なので想像以上に慎重さとこまめな作業が必要なのです。私たちが言い出した「壮大な」イベントのために貨物用のゴンドラを動かしてくださったり、ありえないような音響機材が山の上に登ったり・・・多くの方々の想いが集積されて大きな力になるのだなとしみじみ感動しました。と同時にみなさんのご厚意にお応えするためにも「必ずイベントを成功させる!!」と改めて気合を入れなおしているところです。 外は粉雪がふぶいていますが、当日はきっとお客様とスタッフの皆さんと笑顔になれるのではないかと思います。 あと2日です。 もっと見る
【ひとときの宮島星空旅行】ゲスト情報
2018/01/24 03:02ひとときの宮島星空旅行は批評家の東浩紀さんをゲストにお招きしています。 【ゲスト情報】東浩紀ゲスト講演『観光から考える記憶とつながり』 日時:1月27日(土)第1部内 17:55〜18:55場所:獅子岩駅2階特設会場 2014年刊行『弱いつながり』(幻冬舎、紀伊国屋じんぶん大賞2015受賞作品)で“観光客”でいることの大切さを謳い、2017年刊行『ゲンロン0 観光客の哲学』でこれからの世界を読み解き生き抜いてゆくキーワードとして再び“観光客”を掲げる。今年最大の“知的体験”として各書店でベストセラーを記録する『ゲンロン0 観光客の哲学』の著者である東浩紀が世界遺産・宮島弥山で何を語るのか。 ※東浩紀講演に参加される第1部チケットをお持ちの方は第2部の星空鑑賞にもご参加可能です。 東さんにこのお仕事を引き受けていただけたのも“奇跡”だと思っています。 宮島ロープウェーがこのイベントに協力してくれて開催が可能になった時、いわば“ダメ元”でオファーを出した相手が東浩紀さんでした。 私は東さんが主張されている“誤配”という考え方が好きです。 “誤配”という偶然があるからこそ人生は豊かになる。予定調和ではない、決められたことだけではないアクシデントのような“事件”こそが人生を楽しくするー私は東さんの“誤配”という思想をそのように解釈しています。 東さんは去年のベストセラー『ゲンロン0 観光客の哲学』の中でも“誤配”という思想をベースに世界の今後の姿の一例を示してくれました。その例として“観光客”という概念を使っています。 観光地は本来、外部から“お気楽”に入り込んでくる“観光客”を嫌うもの。だが、いつしか“観光客”抜きに生活は語れなくなる。お気楽に入り込んでくるからこそ、その観光地はムラ社会的発想から少しずつ変わって行けるのではないか・・・そのような思想が語られています。 私にとってはそれは“バグ”のように映るのですが、その“バグ”こそが新たな発想や出逢いを生む。そんな思想がとても素敵だなぁと思うのです。 ひとときの宮島星空旅行は、参加してくださるお客様にとってそんな存在でいたいという考えがあります。そして宮島という伝統ある観光地にとってもこのイベントが“誤配”になってほしい。このような考えが最初からありました。 だからこそこのイベントを開催できるとなった時に、「東浩紀を呼ぼう」と思ったのです。 一見、“なぜ東浩紀なのか?”としか映らないと思います。ですが、私の中ではまっすぐに理由が繋がっているのです。 東さんが弥山の上でどんな話をしてくれるのか。 今から楽しみでなりません。 もっと見る
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