ひとときの宮島星空旅行は批評家の東浩紀さんをゲストにお招きしています。
【ゲスト情報】
東浩紀ゲスト講演『観光から考える記憶とつながり』
日時:1月27日(土)第1部内 17:55〜18:55
場所:獅子岩駅2階特設会場
2014年刊行『弱いつながり』(幻冬舎、紀伊国屋じんぶん大賞2015受賞作品)で“観光客”でいることの大切さを謳い、2017年刊行『ゲンロン0 観光客の哲学』でこれからの世界を読み解き生き抜いてゆくキーワードとして再び“観光客”を掲げる。今年最大の“知的体験”として各書店でベストセラーを記録する『ゲンロン0 観光客の哲学』の著者である東浩紀が世界遺産・宮島弥山で何を語るのか。
※東浩紀講演に参加される第1部チケットをお持ちの方は第2部の星空鑑賞にもご参加可能です。
東さんにこのお仕事を引き受けていただけたのも“奇跡”だと思っています。
宮島ロープウェーがこのイベントに協力してくれて開催が可能になった時、いわば“ダメ元”でオファーを出した相手が東浩紀さんでした。
私は東さんが主張されている“誤配”という考え方が好きです。
“誤配”という偶然があるからこそ人生は豊かになる。予定調和ではない、決められたことだけではないアクシデントのような“事件”こそが人生を楽しくするー私は東さんの“誤配”という思想をそのように解釈しています。
東さんは去年のベストセラー『ゲンロン0 観光客の哲学』の中でも“誤配”という思想をベースに世界の今後の姿の一例を示してくれました。その例として“観光客”という概念を使っています。
観光地は本来、外部から“お気楽”に入り込んでくる“観光客”を嫌うもの。だが、いつしか“観光客”抜きに生活は語れなくなる。お気楽に入り込んでくるからこそ、その観光地はムラ社会的発想から少しずつ変わって行けるのではないか・・・そのような思想が語られています。
私にとってはそれは“バグ”のように映るのですが、その“バグ”こそが新たな発想や出逢いを生む。そんな思想がとても素敵だなぁと思うのです。
ひとときの宮島星空旅行は、参加してくださるお客様にとってそんな存在でいたいという考えがあります。そして宮島という伝統ある観光地にとってもこのイベントが“誤配”になってほしい。このような考えが最初からありました。
だからこそこのイベントを開催できるとなった時に、「東浩紀を呼ぼう」と思ったのです。
一見、“なぜ東浩紀なのか?”としか映らないと思います。ですが、私の中ではまっすぐに理由が繋がっているのです。
東さんが弥山の上でどんな話をしてくれるのか。
今から楽しみでなりません。