活動報告のページにお越し下さいましてありがとうございます。タイトルの通り、先月4月で全ての学好チケットが使用されました。デザインやお金、社会(SDGs、未来技術革新、歴史)、数学などの授業を受けてもらい、楽しむということをメインに学べていたと思います。学校に行けない子どもたちは理由は様々でしたが、・学校の勉強をする目的が分からなかった子・小学校から中学に上がった際にあるテストの「席次」に苦しむ子・勉強が楽しいと感じられなかった子・学級担任と相性が良くなかった子私がプロジェクトで出会った子(親)たちの中には、いじめによる不登校の子どもには出会わなかったです。私が本プロジェクトを通して感じた課題を3点、支援者の皆様にお知らせしたいです。その課題が解決に向かえば教育業界は良い方向に向かっていくと感じました。①行政による新たな学びへの挑戦各市町村では学校外適応指導教室という形で、学習する場を設けていました。ただそこに通う子は少なく、学習意欲がある子がほとんど。それ以外の上記理由で行けない子たちのための学び(学校教科とは別の体験など)を提供して欲しい。そうすれば多様な学びが広がり子どもの学びの幅が広がると感じます。各市町村で異なる学びを提供していき、ニーズの合った教科や学びを提供していく。そのためには民間企業や外部専門家の力を借りていくことが重要かと。②学校に行けない子どもの情報が共有されないまま、不登校問題を行政側で抱え込んでいること正直な話、私がこのプロジェクトで支援を行おうとしても行政側の協力がほとんどありませんでした。一部の市町村や学校が情報を開示してくれたおかげでその地区の不登校の子どもたちと出会い、一緒に学ぶことができました。③学校に行けない子どもの親御さんのメンタルケア子どもが学校に行こうと思っていたり、学校外に何かを求めようとすることってあまりないのかなと感じます。子どもは家にいてゲームをしたり、大好きな親と一緒にいることができて心地よいと感じる子もいます(親御さんは仕事に行けなかったり、制限がかかるので苦労されてます)。そういった環境の中、子どもの行きたくないという意思を尊重することも重要です。しかしそれと併せて子どもの背中を押してあげる勇気も必要となってきます。それが必ずしも学校に行くことだけが答えではないとは思いますが、何か行動を起こすきっかけを与えてあげたい。ご協力いただけた市町村担当者から、チケットを使って支援したいという家庭もありましたが、親御さんが一歩踏み出せないというケースが数件ありました。①〜③の課題が解決すれば良いのかなと私は考えます。そのためには子どもが学校に行けない家庭もそうですが、学校に行ってるが不安を抱えたまま登校している家庭も、学校のカリキュラムを多様なものにして欲しいと思っている家庭も、全ての家庭が思っていることを学校へ、教育委員会へ、自治体の議員へ、要望を発信していくことです。そういったことを変革していくには有権者である保護者が声を上げれば変わるはず。極端な話ですが、学校の全児童生徒の過半数以上が不登校になってしまったら、学校の仕組みを変えていくことは間違いないでしょう。ということで「声をあげていくこと」が重要だと思います。念の為にお伝えしますが、私は学校に所属する先生が悪いとは思っていません。公教育を司る行政の仕組みに問題があると考えています。皆様がご支援下さいました『学好チケットプロジェクト』はこれにて終了致します。ご支援下さり誠に有り難う御座います。私は引き続き不登校支援を続けていきます。また企業研修業を続けていきます。研修を受ける大人、それは誰かの父母であったりします。そういった大人に「学ぶ楽しさ」を知ってもらい、その姿を子どもが見て「学ぶ楽しさ」を感じてもらえたらと考えております。以上、合同会社心学好 吉浜実亮



